サイクル
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サイクル(Cycle)は、
- 1つのコンセプトに基づいて作られたカード群のこと。本項で解説する。
- エキスパンション・ブロックの過去の呼称。ブロック (総称)を参照。
- 2018-19シーズン以降のプロプレイヤーズ・クラブのポイント集計及び特典獲得の期間の単位のこと(プロツアー開催後2週から次のプロツアー開催後2週間=1サイクル)。
現在では「サイクル」といった場合、もっぱら1を指す。
カード群
インスタント
以下から1つを選ぶ。
・プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは、3点のライフを得る。
・クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。このターン、それに与えられる次のダメージを3点軽減する。
サイクル(Cycle)は、1つのコンセプトに基づいて作られたカード群のことである。用語としては比較的近年になって定義されたものだが、その概念はリミテッド・エディションの頃から存在していた(Mox、ブーンズなど)。
サイクルをなすカードの多くは同じエキスパンションに収録されていて、その色やカード名、能力やフレイバー・テキストなどに関連性や対称性を持つ。最も多い組み合わせは同じレアリティに各色1枚ずつ作られるもので、他にも、ある1つの色の中の各レアリティにつくられるもの(上位種、垂直サイクル)や、ストーリー上の各勢力にそれぞれ作られるもの、対になっている2枚だけのサイクルもある。
そのほか、複数のエキスパンションに渡る「メガサイクル/Mega Cycle」(エイトグサイクルなど)、さらに複数ブロックに1枚ずつ存在する「メガ・メガサイクル/Mega-Mega Cycle」(テフェリーの島/Teferi's Isle~ケルドの死滅都市/Keldon Necropolisなど)も存在する。
コンセプトが同一なだけで、カードパワーは大きなばらつきがあることが常である。極端過ぎる例ならAncestral Recallと治癒の軟膏/Healing Salveなど。数値を参照するサイクルでは、たいてい白はライフ回復に回って弱く、クリーチャーやオーラのサイクルだと、緑がトランプル関係になって弱いことが多いとされることもある。またどちらもクリーチャーの質がいい色なので、クリーチャーのサイクルでマナレシオが統一されている場合、やや割を食っている感がある。
- カード名やコンセプトの似たカードが同じエキスパンションやブロックに複数存在していても、必ずしも意図的にサイクルとして作られているとは限らない。
- ミラディンの傷跡ブロックで登場した白の太陽の頂点/White Sun's Zenithは他の4色と合わせて頂点サイクルを構成するが、白の太陽の通過/Whitesun's Passageに対応する他色のカードは存在しない。
- ラヴニカへの回帰ブロックでは10のギルド/Guildのうち9つにX呪文が存在するが、セレズニア議事会/The Selesnya ConclaveのX呪文は登場しなかった。これがサイクルであることにR&Dも気づいていなかったためである(存在しないということ)。また単色のX呪文も、白だけ存在しない。
- ミラディンで登場した塔サイクルの4枚は、特定の色に関係付ける意図で作られたものではなかったが、4つの色をイメージした能力と認識されたため、ミラディンの傷跡では残る赤に該当する災難の塔/Tower of Calamitiesが登場した。
- 1枚または数枚のカードから、後付けでサイクルが作られることもある。
- 前述のエイトグのメガサイクルは、森エイトグ/Foratogにあたるクリーチャーのデザイン時に、それがエイトグのバリエーションであることに気づいて制作されたものである。
- 統率者と統率者2013では、新緑の魔力/Verdant Forceのメガサイクルが制作された。
- 未来予知の二色土地サイクルでは、このうち偶像の石塚/Graven Cairnsが取り上げられてハイブリッドランドサイクルとなった。但し、このサイクルは「未来のカードセットから1枚ずつ採録した」という体裁を取っているため、少し勝手が違う。
具体的なサイクルのそれぞれについてはサイクル一覧を参照のこと。