鋳塊かじり/Ingot Chewer
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粉砕/Shatter(後のカードでは溶解/Smelt)相当のETB能力を持った想起持ちエレメンタル。
普通に唱えればアーティファクトを割る分だけカード・アドバンテージが稼げるが、戦場に残るのは3/3と戦力としてはやや頼りないか。
単純なアーティファクト対策カードと異なり、戦場にアーティファクトが無くても完全には腐らないのが利点。エレメンタルである事によるシナジーが多いデッキなどであればメインデッキ採用も考えられる。
想起をメインとする場合、単純な効果は破壊放題/Shattering Spreeの下位互換でしかないが、クリーチャーカードであることからサバイバル系デッキのサイドボードや、点数で見たマナ・コストが高いことをから超起源や死せる生のような続唱を利用したコンボデッキに採用されることも多い。
ヴィンテージやレガシーでは、MUDなどへの対策としてサイドボードに入ることがある。1マナで唱えられるアーティファクト破壊でありながら点数で見たマナ・コストが5のクリーチャー・呪文であるため、精神的つまづき/Mental Misstepや呪文貫き/Spell Pierceの対象にならない、アメジストのとげ/Thorn of Amethystの影響を受けない、相殺/Counterbalanceや虚空の杯/Chalice of the Voidにも打ち消されづらいなどの利点があり、軽くて信頼性のあるアーティファクト破壊として一定の地位を築いている。また、あまり期待はできないがマナ吸収/Mana Drainから普通に出せれば3/3は磁石のゴーレム/Lodestone Golemを止めるなどブロッカーとして十分な数値となる。
また、Pauperのゴブリンでもサイドボードに挿されることがある。クリーチャーであるため、鋳造所通りの住人/Foundry Street Denizenのパワーを上げたり、ゴブリンの群勢/Goblin Cohortの攻撃制限を解除したりできる。
- イラストは本来は叫び大口/Shriekmawに使用されるものであった。また、本来このカードのイラストに使用されるはずであったものは霊気撃ち/AEthersnipeに使われている[1]。
- 当初は「Ingot Smasher」と名づけられる予定だったが、マジック:ザ・ギャザリング界の唯一の「鋳塊/Ingot」であるダークスティールの鋳塊/Darksteel Ingotを破壊できないことから、「できるのはちょっとかじることだけだ」と今のカード名になった。
参考
- ↑ Lorwyn Elemental Swaps(Arcana 2007年11月28日)
- Ingot Chewer (WotC Arcana 2007年11月12日)
- カード個別評価:ローウィン - コモン
- カード個別評価:アルティメットマスターズ - コモン