ドラゴン・ストンピィ
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ドラゴン・ストンピィ (Dragon Stompy)は、レガシーに存在する赤いビートダウン・デッキで、Empty the Sloggerの変化形。
Rakdos Pit Dragon / ラクドスの地獄ドラゴン (2)(赤)(赤)
クリーチャー — ドラゴン(Dragon)
クリーチャー — ドラゴン(Dragon)
(赤)(赤):ラクドスの地獄ドラゴンはターン終了時まで飛行を得る。
(赤):ラクドスの地獄ドラゴンはターン終了時まで+1/+0の修整を受ける。
暴勇 ― ラクドスの地獄ドラゴンは、あなたの手札にカードが無いかぎり二段攻撃を持つ。
古えの墳墓/Ancient Tomb・裏切り者の都/City of Traitorsの2マナランド2種や金属モックス/Chrome Mox、さらに煮えたぎる歌/Seething Songや猿人の指導霊/Simian Spirit Guideなどでマナ加速し、弧炎撒き/Arc-Sloggerやデッキ名にもなっているラクドスの地獄ドラゴン/Rakdos Pit Dragonなどを早い段階で唱える。
もしくは、最序盤の加速から虚空の杯/Chalice of the Void、三なる宝球/Trinisphereを唱えて相手の展開を妨害する。
従来のEmpty the Sloggerと一線を画すのが、新たな妨害手段としてメインデッキから血染めの月/Blood Moonや月の大魔術師/Magus of the Moonを用いている点である。血染めの月に加え、未来予知で月の大魔術師を獲得したことによって、特殊地形の使用率が高いレガシー環境を強烈にメタることが可能になり、このデッキが成立した。
また、手札をすぐに使い切るため、前述のラクドスの地獄ドラゴンやギャサンの略奪者/Gathan Raidersといった、暴勇持ちのクリーチャーが採用されているのも大きな違いである。
- 一見、血染めの月や月の大魔術師で自分の2マナランドを妨害してしまう構成に見える。しかし実際には、弧炎撒きやラクドスの地獄ドラゴンの能力で大量に赤マナを食うため、中盤以降はデメリットなしに赤マナを生み出せることが重要になる。相性が悪いどころか、リソースを無駄なく活用できる構成となっているのだ。
- 使用するカードの大半は、先置きされるかもしくは3マナ以上なので、三なる宝球の影響をほとんど受けない。虚空の杯や血染めの月、月の大魔術師と合わせ、打撃速度の高さだけでなく、相手の展開を阻害する能力を持つデッキでもある。
- 上記の、デッキ中の各種妨害カードは各々非常に強烈な効果を持っており、相手のデッキによっては1種類のカードで投了に追い込むことも可能である。したがって、目的のカードを手に入れるために積極的にマリガンする場合もある。
- 弱点としては、2マナランドを多用するデッキに共通して言えることだが、1つ1つのカードが非常に尖っているため、必要なカードを引けず負けてしまうことが多い点が挙げられる。また妨害要素が相手に効果的でない場合、それらが手札で腐りやすいのも弱点である。
- 前述の通り、各種カードを「先置き」することで優位に立つことが前提のデッキであるため、最序盤で上手く動けるかが勝負の分かれ目になることが多いのも弱点の1つであると言える。
- また性質上、手札消費が激しいため、必然的にその攻撃スタイルは細くなる。そのため的確にクロックをさばかれると、こちらがジリ貧展開になりやすい。
- デッキの性質上、それほど古いカードを使わずに構築することができるため、レガシーのデッキとしては比較的少ない資産で構築可能である。主にミラディン・ブロックあたりからのカードがあれば作りやすく、新規参入のプレイヤーにも優しい一種の貧乏デッキ、と言えなくもない。