トーモッドの墓所/Tormod's Crypt
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マナが不要であるためデッキの色を問わず展開も阻害せず、また一方の墓地のみに作用するため自分の墓地利用を妨害することもない。また唱えてすぐには起動せず温存することで、いつでもインスタント・タイミングで墓地対策できる姿勢を示して抑止力にすることも可能。0マナ・アーティファクト(ほぞ)であるため粗石の魔道士/Trinket Mageやトレイリア西部/Tolaria Westなどでサーチしやすいのも大きな強みである。
しかし墓地利用をしない相手には完全に腐るし、する相手に対しても多くの場合でカード・アドバンテージ面では損になりやすく、また起動コストの都合上「単発」の対策しかできないので墓地対策しきれない可能性も残る。またタルモゴイフ/Tarmogoyfなどに対しては、プレイヤー1人の墓地しか対策しないことが欠点になることもある。他の墓地対策カードと、それぞれの長所と短所をよく比較検討して使い分けたい。
強力な墓地活用カードが多いモダンやエターナルではよく使われるカードである。また、時のらせんでタイムシフトカードとして再録されて以降、スタンダードではナルコブリッジ、エクステンデッドではフリゴリッドなどへの強烈な抑止力として活用されている。
- 以前のルール文章は、「墓地をゲームから取り除く」という表記だったため、マジックの初期の時代に、このカードは墓地と言う領域そのものをなくす効果だと思った人がいたらしい。当然、領域としての墓地にはなんら影響を与えることはないが、わかりやすいように2009年1月30日のオラクル変更で「墓地のカードをすべてゲームから取り除く」と書き換えられた。
- その後、2021年11月のイニストラード:真紅の契り発売に伴うオラクル更新でこの変更は差し戻された。
[編集] 関連カード
[編集] 主な亜種
墓地のカードをすべて追放する起動型能力を持つカード。特筆しない限り1マナのアーティファクト(ほぞ)。
- 大祖始の遺産/Relic of Progenitus - すべての墓地を追放。起動コストは1マナと自身の追放で、1ドロー付き。タップ能力の別の墓地対策能力も持つ。(アラーラの断片)
- 虚無の呪文爆弾/Nihil Spellbomb - プレイヤー1人の墓地を追放。起動コストは自身の生け贄とタップ。墓地に落ちた時に黒マナを支払うと1ドローが可能。(ミラディンの傷跡)
- 没収の曲杖/Crook of Condemnation - すべての墓地を追放。起動コストは1マナと自身の追放。タップ能力の別の墓地対策能力も持つ。2マナ。(破滅の刻)
- 歩哨のトーテム像/Sentinel Totem - すべての墓地を追放。起動コストは自身の追放とタップ。ETB能力の占術1付き。(イクサラン)
- 沈黙の墓石/Silent Gravestone - すべての墓地を追放。起動コストは4マナとタップ。能力中で自身も追放し、1ドロー付き。地の封印/Ground Sealと同じ常在型能力も持つ。(イクサランの相克)
- 魂標ランタン/Soul-Guide Lantern - 各対戦相手の墓地を追放。起動コストは自身の生け贄とタップ。ドローの起動型能力とETB能力の墓地対策能力も持つ。(テーロス還魂記)
- トーモッドの墓所の番人/Tormod's Cryptkeeper - トーモッドの墓所と同じ能力を持ったアーティファクト・クリーチャー。3マナ3/2警戒。(モダンホライゾン2)
- 失われし者のランタン/Lantern of the Lost - すべての墓地を追放し1ドロー。起動コストは1マナとタップと自身の追放。ETB能力の墓地対策能力も持つ。(イニストラード:真紅の契り)
- エレヒの石/Stone of Erech - プレイヤー1人の墓地を追放。起動コストは2マナと自身の生け贄とタップ。相手クリーチャーの死亡を追放に置換する常在型能力も持つ。伝説。(指輪物語:中つ国の伝承)
[編集] ストーリー
テリシア/Terisiare大陸の都市アルスール/Alsoorの下級貴族、トーモッド/Tormodの墓所(イラスト1、イラスト2)。ドミナリア/Dominariaで最も贅を凝らした墓所であるとされるが、その中は空である。
詳細はトーモッド/Tormodを参照。