唱える
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唱える/Castは、キーワード処理の1つ。呪文を使うときに行われる処理である。
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定義
呪文を唱えるとは、やがて解決されてその効果が発生するよう、その呪文を現在ある場所(通常は手札)からスタックに置き、コストを支払うことを意味する。呪文を唱えるためには、以下の一連の手順を踏む必要がある(詳細はCR:601.2を参照)。
- 呪文を唱えることを宣言し、スタックの一番上に乗せる。
- その呪文がモードを持つ場合、そのモードの選択を宣言する。
- その呪文が代替コストや追加コストなどを持つ場合、どれを支払うのかを宣言する。Xなどの可変コストを持つ場合、その値を宣言する。混成マナ・シンボルやファイレクシア・マナ・シンボルを持つ場合、どのように支払うかを宣言する。
- 対象の数を宣言したのち、対象を宣言する。
- 対象への割り振りがある場合は、それをどう割り振るかを宣言する。
- 総コストが決定される。これ以降、総コストは固定される。
- すべてのコストを好きな順で支払う。
これらの手順を完了することで、呪文は唱えられたことになる。この条件で誘発する能力はその時点で誘発する。
解説
基本セット2010で制定されたキーワード処理であり、以前(第6版から)は、土地のプレイ、起動型能力の起動を含めてすべて「プレイ」と呼んでいた。
Castという概念は、アルファから存在したものの、第6版でプレイに統合されたため、長年の間廃語となっていた。なお、その時の日本語訳は「かける」であった。
ルール
- 呪文を唱える一連の手順の間に優先権は発生せず、どのプレイヤーも呪文を唱えたり能力を起動したりすることはできない(ただし、マナ能力は例外で起動できる)。
- 必要なコストが支払える限り、1ターンに唱えることができる呪文の数にルール上の制限はない。
- CR601.2の手順を踏まずにスタックや戦場に置かれたものは「唱えられた」とは言わない。
- 例:浄火明神/Myojin of Cleansing Fireは、手札から唱えられることで機能する常在型能力を持つ。これを歯と爪/Tooth and Nailなどの効果で手札から戦場に直接出した場合は、「唱えられた」とはみなされない。結果、能力は機能せず、カウンターは置かれない。
- 例:ミラーリ/Mirariのように、呪文のコピーを直接スタックに置く効果がある。この場合は、呪文を唱えられたとはみなされない。ストーム能力がこれを数えることも無い。
- 「カードを唱える」は、そのカードを呪文として唱えることである。
- 呪文を唱えることを許可したり制限したりする効果の影響は、唱える宣言をする際(上記定義の1の始め)、スタックに移動させる前の場所でチェックされる。