マスクス・ブロック
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マスクス・ブロック/Masques Blockは、メルカディアン・マスクス、ネメシス、プロフェシーの3つのセットからなるブロック。別名マスカレイド・サイクル(マスカレード・サイクル、Masquerade Cycle)。Masqueradeとは仮面舞踏会のことである。
概要
テンペスト・ブロックに引き続き「ウェザーライト・サーガ」が描かれる。各エキスパンションで同時期の別々の次元/Planeが舞台となっており、メルカディアン・マスクスではメルカディア/Mercadiaに到着した飛翔艦ウェザーライト/Weatherlight一行を、ネメシスでは一行を取り逃がした後のラース/Rathを、プロフェシーではその頃にドミナリア/Dominariaで起こっていた戦争の様子を描く。
テンペスト・ブロック、ウルザ・ブロックが壊れすぎていたためか全体的に弱めに見られているが、実際にはピッチスペルなどのバランスの取れた良カードが多く、エキスパンションとしての完成度はむしろ高い方である。だがプロフェシーは「最後のエキスパンションは強い」というジンクスを破ってしまったほど明らかに弱かった。逆にネメシスは消散をはじめとして、比較的強力なカードが揃っている。
ブロック固有のキーワード能力は消散のみ。しかも登場は小型エキスパンションであるネメシスのみである。その代わり、レベル、傭兵、スペルシェイパーといったクリーチャー群、オールプレイ能力やリスティック、インスタントメント、ピッチスペルなどなど、キーワードが使われていなくとも特徴的なカードが数多く作られており、またサイクルを成すカードも多い。現在であれば、いくつかの能力は能力語として登場していたかもしれない。
このブロックとウルザ・ブロックからなる当時のスタンダードやマスクス・ブロック構築はまさに「単色の時代」であった。理由としては、以下が挙げられる。
- リシャーダの港/Rishadan Portの存在。
- このブロックには多色地形がリスティックの洞窟/Rhystic Caveやレイモスの環状列石/Henge of Ramosなどのおよそトーナメント級でないものしか存在していなかった。
- ウルザ・ブロックの強力なアーティファクトにより、環境の高速化と、単色の弱点緩和が進んでいた。
このため「デッキの使用率=色そのものの使用率」という法則ができてしまい、日本選手権00では「山/Mountainよりもリシャーダの港の方が多い」という事態を引き起こす結果となってしまった。
- ブロック構築では、リシャーダの港が禁止カードに指定されてからは普通にスナフ・オ・ダームなどの2色デッキも見かけるようになった。
- ちなみに、ウルザ・ブロック+マスクス・ブロックのスタンダードは、現在までの全てのスタンダード環境の中で、唯一多色カードが存在しないシーズンだった(ただしミラディン・ブロック全体と神河物語にも多色カードはないので、神河謀叛導入(世界の源獣/Genju of the Realm)までの4か月間も多色カードは存在しなかった)。
- 第6版リリースに伴うルール大改編の直後に登場したブロックであるため、ある種の区切りのように捉えられることがある。→マスクス以降
- Magic Onlineでは各セットごとにブースターパックを発売していたウルザ・ブロックまでとは異なり、マスクス・ブロックの3セット全てのカードを収録したマスクス・ブロック・ブースターパックという形式で発売された。(参考)