撤収/Retract
提供:MTG Wiki
1マナ軽くなった代わりに、あなたがコントロールするアーティファクトしか戻せなくなったハーキルの召還術/Hurkyl's Recall。
先輩であるハーキルの召還術は「自分に撃ってマナ・アーティファクトを回収してマナ加速やストーム稼ぎ」と、「対戦相手に撃ってアーティファクトを根こそぎ戦場から消し去る」という2通りの使い方があったが、こちらは前者の使い方しかできない。ちょうどミラディン・ブロックではアーティファクトを使った高速デッキの親和が大流行しており、ハーキルの召還術の方がよかった、と言われることになった。
前者に特化して利用するのであれば、単純に1マナ軽いハーキルの召還術として使用できる。しかしながら、これが登場した当時のエクステンデッドではそこまでマナ加速をするまでも無くゲームが終わるという高速環境であった上、ミラディンが発売されてから2ヶ月ほどしてマナ・アーティファクトが禁止されてしまっており、強力であるはずのこのカードも大した出番がなかった。
ヴィンテージ及びレガシーでは、5種のMoxを始めとした主要なマナ・アーティファクトが全て制限・禁止カードである上、対戦相手も強力なアーティファクトを用いることが多いため、柔軟性のあるハーキルの召還術が優先され、こちらが用いられることは少ない。
一見不遇なカードだったが、モダンでは0マナの装備品を唱え、純鋼の聖騎士/Puresteel Paladinでドローを重ねてストームを稼ぐ地雷デッキ、純鋼ストームで採用される。展開したすべての装備品と使用後のオパールのモックス/Mox Opalをたった1マナで手札に戻し、さらなるドローやストーム稼ぎにつなげられるため、非常に相性がいいのである。ハーキルの召還術より優先して採用されることも多い。