第4版
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第4版(英:Fourth Edition、略号:4E、4ED)は4番目の基本セット。収録カードは全378種類で、英語版は1995年4月、日本語版は1996年4月に発売が開始された。
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概要
国内では初めて日本語版が発売されたカードセットとして知られる。
リバイズドまで収録されていた、太陽の指輪/Sol RingやDemonic Tutorなどの強力なカードが除外される一方で、再誕/Rebirthなどのアンティ関連カードや、当時制限カードであったチャネル/Channelや精神錯乱/Mind Twistなどが収録されている。
マジックの国際展開を初めて本格的に意識したセットであり、国際的に問題のある点が変更されたり、『クロニクル』や『ルネッサンス』など、国ごとの展開をフォローするカードセットが発売されたりした。
ブースターパックのパッケージに初めてカードのイラストが使用された。使用されたイラストは真鍮人間/Brass Man、ハールーン・ミノタウルス/Hurloon Minotaur、魔力の櫃/Mana Vault、メサ・ペガサス/Mesa Pegasus、魂の絆/Spirit Linkの5種類。
これまでのパッケージには中身が透けている素材を使っておりサーチが可能だったのに対して、この版以降に発売されたブースターパックはアルミが使われてサーチができないようになった。
スターターデッキのレア枠は3枚、アンコモン枠は9枚。ブースターパックのレア枠は1枚、アンコモン枠は3枚。
この版以後はエラーパックを除き、レア・アンコモンから基本土地が出ることはなくなり、パックから出現するカードのレアリティが安定するようになった。
日本語版
「その言語で初めて発売されるセットは黒枠である」というルールと日本語版の発売記念を兼ねて、発売開始から96年夏までを黒枠限定版の販売予定としていたが、白枠版の発売は遅れに遅れて96年12月となった。このため、第5版発売開始までほとんど間がなく、黒枠の方が白枠よりも圧倒的に多いという逆転現象が発生した。黒枠のものはパッケージ下部とバーコードに添えられた商品名に限定版の表記がある。
通常版はぎりぎりとはいえ黒枠と同じ年内に印刷・発売ができたために、一部のカードにおいて区別が紛らわしい第5版と比べてはコピーライト表記を確認することでセットの判別が可能。第4版は1996で、第5版は1997となっている。
変更点
- 白マナのマナ・シンボルが変更された。
- タップ・シンボルが、「四角(カード)の中に曲がった矢印が描かれた記号」に変更された。このシンボルはスカージまでの間使用されることとなった。
- これ以前に用いられていた「傾いたT」のシンボルは、英語圏以外では通用しない可能性があるため。
- 宗教的に問題のあるカードやイラストが除外された。
- "Demonic(悪魔的)"がカード名に含まれるカードがすべて除外され、邪悪なる力/Unholy Strengthのイラストから魔法陣が削除された。
ラインナップ
- 2プレイヤー・ギフトボックス(英語版)
英語環境用に、スターター相当のデッキ2つ(中身はスターターと同じくランダム)・ライフカウンター用おはじき(青と水色で全30個)・おはじきケース・大版サイズのルールブックが同梱されたギフトボックスが販売された。おはじきケースである巾着の材質は数種類あり、またホームランド2パック同梱の物、The Duelist誌の縮小版が入った物などマイナーなバージョン変更を繰り返した。(当時の定価は19.95アメリカドル)
パッケージ外観は4版スターターをそのまま大きくしたデザイン。 リバイズド・エディションのギフトボックスとパッケージ概観が酷似しているが、こちらは裏箱にティタニアの歌/Titania's Song、洗脳/Brainwashのイラストが載っている事で見分ける事が出来る。
- クイックスタート・セット "ライバル(Rivals)"(英語版・国際版)
M:TGとしては初めての入門用として作られたビギナー向けの構築済みデッキ2つ(各56枚)のセット。 魔法使いキャズ(Kazz)のデッキとザック(Zakk)のデッキがあり、それぞれ専用の解説書を読み従いながらルールを学んでゆく。
レアは、ダメージ反転/Reverse Damage、エルフの射手/Elvish Archers、歪んだ秘宝/Warp Artifact、魔術師の女王/Sorceress Queen、機械仕掛けの獣/Clockwork Beast、ジェイムデー秘本/Jayemdae Tome。
2プレイヤー・ギフトボックスと同じ定価だが、こちらには残念ながらライフカウンター等のオマケは付いていなかった。
また日本を含めた各国語の仕様ではデッキ枚数が60枚に増やされている。
- 入門用ギフトボックス(日本語版)
日本語環境用でも、白枠カードで構成されたギフトボックスが販売されている。通常版と廉価版の2種類あり、どちらもパッケージ外観イラストを田口順子氏が担当していた。これらはクイックスタート・セット "ライバル(Rivals)"の日本語版デッキを使用している。
通常版は2プレイヤー・ギフトボックスの商品構成に似ており、構築済みデッキが2つ・ライフカウンター用おはじき・おはじき収納用のロゴ入り巾着袋・通常サイズのルールブック、入門用ゲーム解説書2冊・日本語白枠4版ブースター2パックが入っていた。(当時の定価は3000円)
廉価版はライフカウンター等とブースターパックは同梱されておらず、クイックスタート・セット "ライバル(Rivals)"とほぼ同一の商品構成になっている。そのため箱のサイズも通常版より小さくなっていた。廉価版は内容が構築済みデッキだけのため、比較的売れ残っていた。
Alternate Fourth Edition
供給不足を補うために別の印刷会社で印刷された第4版をAlternate Fourth Editionと呼ぶ。日本語では「アルターネイト版」「アルターネイト4th」などと呼ばれる。 スターターデッキであれば、通常の第4版が7.95アメリカドル・11.95カナダドルであるのに対し、アルターネイト版では8.95アメリカドル・12.95カナダドルと1ドルずつ価格が上がっているので未開封でも見分けがつく。また、バーコード部分などにも印刷の差異が見られる。
収録されたカードは
- 裏面の印刷がぼやけており、色調が暗い。
- 通常のものと比べてやや厚い。
- 特殊塗料のため光沢が強く、またブラックライト下で光らない。
など通常のものと印刷品質が異なっていたため正式に発売されることはなかった。しかし、実際は相当数が一般に流出している。
アルファカット
英語版のコモンとアンコモンには、アルファ版と同じ形状で四隅が丸みを帯びているものがある。これも通常のカードと区別が付かないように不透明スリーブに入れなければならない。
- HOUSE OF ERRORS アルファカットのページに原因と実物例が紹介されている。
関連リンク
- 第4版 カードリスト - Wisdom Guild
- HOUSE OF ERRORS ~きみょうな宝物庫~
- 製品情報