練達の魔術師、ナル・メハ/Naru Meha, Master Wizard
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伝説のクリーチャー — 人間(Human) ウィザード(Wizard)
瞬速
練達の魔術師、ナル・メハが戦場に出たとき、あなたがコントロールしていてインスタントかソーサリーである呪文1つを対象とし、それをコピーする。あなたはそのコピーの新しい対象を選んでもよい。
あなたがコントロールしている他のウィザード(Wizard)は+1/+1の修整を受ける。
瞬速とウィザードへのロード能力に加え、CIPで自分がコントロールしている呪文限定の双つ術/Twincastが誘発する伝説のクリーチャー。
色こそ違うが類似の能力を持つ二重詠唱の魔道士/Dualcaster Mageと比較すると、本体が3/3かつロード能力を持つため戦力としての有用性が上がり部族シナジーが期待できる点で勝る。全体的に小粒なウィザードにとって常在型能力による修整の恩恵は大きく、また瞬速を持つためコンバット・トリックや火力を耐える用途などでも使えるのは利便性が高い。
一方、CIP能力が自分のコントロールするものに限られている点は痛い弱体化。対戦相手の打ち消し呪文に対応して打ち消し返すことが出来なかったり、トドメのX火力をお返ししたりといった挙動が出来なくなっている。更に4マナとやや重いことも拍車をかけ、自身の呪文をコピーする場合にはかなりマナがかさむため小回りが利かない局面もある。更に伝説であるため、二重詠唱の魔道士で可能だった熱の陽炎/Heat Shimmerとの無限コンボが成立しなくなっているなど、コンボパーツとしての幅もやや狭い。
以上のように類似のカードと比較した場合には少々の使い辛さこそあるものの、呪文をコピーする能力自体は強力。単純に魔術師の稲妻/Wizard's Lightningなどの火力や軽量ドローを倍にしたりするだけでもアドバンテージを稼いで行けるため、堅実な運用であっても充分に使用に耐えうる。場合によってはCIP能力を無視して瞬速のロードとして活用することも視野に入るだろう。
リミテッドではコピーする呪文こそ乏しくなりがちだが、自然とマナが伸びやすいため活用の機会もある。特にウィザードを中心としたデッキにおいては純粋にロードとしての戦闘力も強力。構築でもウィザードを中心としたデッキや、コンボ的活用を視野に入れたデッキならば採用の余地があるだろう。
- 登場時のスタンダードでも風への放流/Release to the Windと組み合わせる等して無限コンボが可能。適当なパーマネントに唱えた風への放流をナルメハでコピー→コピーの対象を自身にして追放→追放領域から再び唱えて元の風への放流をコピー、と繰り返せば無限にナルメハを唱えられる。横に精励する発掘者/Diligent Excavatorがいれば無限ライブラリー破壊、陰謀団の聖騎士/Cabal Paladinなら無限ダメージとなる。都合7マナかかるのが難点か。
- ウィザードに常在型能力によって修整を与えるロードは、任意の部族を選べるものを除けば繰り返しつくしたもの/Final Iterationに次いで二枚目。
関連カード
サイクル
- 黎明をもたらす者ライラ/Lyra Dawnbringer
- 練達の魔術師、ナル・メハ/Naru Meha, Master Wizard
- 悪魔王ベルゼンロック/Demonlord Belzenlok
- 刃の翼ヴェリックス/Verix Bladewing
- ヤヴィマヤの化身、ムルタニ/Multani, Yavimaya's Avatar
ストーリー
ナル・メハ/Naru Mehaはトレイリア西部のアカデミー/Academy at Tolaria Westに勤める人間の魔術師。女性。練達の魔術師/Master Wizardとして、学生の教育だけでなく彼らの安全を守ることにも重きを置いている。
生まれは火山島ボガーダン/Bogardanで、テツオ・ウメザワ/Tetsuo Umezawaの友人でニコル・ボーラス/Nicol Bolas打倒を手助けした紅蓮術師コロー・メハ/Kolo Mehaを先祖に持つ。とはいえ彼女の物腰に、ボガーダン人の激しい気性はほとんど見られない……大体の場合においては。
- カード名は同じアカデミー/Academyの教師、練達の魔術師バリン/Barrin, Master Wizardを意識したものになっている。