変異種/Morphling
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Morphling / 変異種 (3)(青)(青)
クリーチャー — 多相の戦士(Shapeshifter)
クリーチャー — 多相の戦士(Shapeshifter)
(青):変異種をアンタップする。
(青):変異種はターン終了時まで飛行を得る。
(青):変異種はターン終了時まで被覆を得る。(このパーマネントは呪文や能力の対象にならない。)
(1):変異種はターン終了時まで+1/-1の修整を受ける。
(1):変異種はターン終了時まで-1/+1の修整を受ける。
往年のコントロールデッキのフィニッシャーとして使われ続けた、青トップクラスのクリーチャー。
5つもの起動型能力を持ち、またそのそれぞれが重複せず、攻防にバランス良く働くものであるため、マナがあれば相当に性能が高くなる。マナさえあれば、0/(6+α)から5/1まで自由に変われる「警戒、飛行、被覆」である。
通常コントロールデッキのエンドカードは終盤十分な土地が並んだ後に戦場に出すため十分な威力を発揮する。特にこれの収録されたウルザ・ブロックはマナ・アーティファクト等強烈なマナ加速カードが満載であり、青茶単などで猛威を振るった。
- スタックルールに変わった第6版から3年ほどが全盛期だった。基本セット2010でのルール変更までは、4番目の能力でパワーを上げて戦闘ダメージをスタックに乗せてから、5番目の能力でタフネスを上げて死なないようにする、というテクニックがあり、擬似的な5/(5+α)として振る舞えた。ルール変更により現在このようなことは不可能である。
- 5番目の能力は、パワーが0以下の時にも起動でき、その場合パワーは負の値となる。そのため、タフネスを7以上まで上げ、その後4番目の能力でパワーを6以上にする、というプレイングは不可能である。
- 先輩の虹のイフリート/Rainbow Efreetと比べて、1番目の能力が擬似的な警戒であり、4番目の能力によってダメージレースでも有利である。虹のイフリートにも、対象をとらない除去に耐性がある、マナがかからない、といった長所があるが、多くの場合は変異種が支持される。
関連カード
- ペミンのオーラ/Pemmin's Aura - エンチャントしたクリーチャーに変異種と同じ能力を与える。(スカージ)
- 風を裂くもの/Windreaver - 白青の多色になった亜種。警戒、+0/+1、P/T入れ替え、自己バウンス。(ディセンション)。
- 炎異種/Torchling - 赤単色になったリメイク。アンタップ、ブロック強制、呪文の対象変更、+1/-1、-1/+1。(次元の混乱)
- 茨異種/Thornling - 緑単色になったリメイク。速攻、トランプル、破壊不能、+1/-1、-1/+1。(コンフラックス)
- 霊異種/AEtherling - 青単色の、最も直接的なリメイク。明滅、ブロックされない、+1/-1、-1/+1。(ドラゴンの迷路)
- 岸砕きの精霊/Shorecrasher Elemental - 青単色の亜種。大変異(4)(青)、裏向きで戻る明滅、+1/-1か-1/+1。(タルキール龍紀伝)
- 光異種/Brightling - 白単色になったリメイク。警戒、絆魂、自己バウンス、+1/-1か-1/+1。(バトルボンド)
- Greater Morphling - パロディ版。(アンヒンジド)
ストーリー
変異種/Morphlingは変身能力を持つ生き物。イラストではトレイリア/Tolariaのアカデミー/Academyの魔術師に変身している。向かって左側、羽と尻尾がある方が変異種である。
短編True Enough(The Monsters of Magic収録)は変異種が登場する物語。
その他
- 通称「青い悪魔」。豊富な青マナとともに、しばしば対戦相手を絶望させてきたものである。
- 時の最強プレイヤーJon Finkelは変異種で多くの成績を挙げたが、世代交代の象徴とも言うべきプロツアーニューオーリンズ01初日最終戦Kai Budde戦では、変異種による1本勝利の後、Kaiのサイドボードから変形投入された変異種によって2連敗で敗北。まさに守護神が悪魔に代わった瞬間であった。Kaiはその大会の決勝でも伝説として語り継がれる「最終ドローで変異種トップデッキ」で大逆転優勝を決めるなど、変異種と共に数々の栄光を掴んだ。
- このカードは本来新しいクローン/Cloneを作ろうとしてデザインされた。しかし、クローンの膨大なエラッタから、同じ落とし穴に嵌らないためにそれは実現しなかった。代わりに現在のように最初は何の芸も無い状態で戦場に出て、後から能力を追加できる「自分の好きなクリーチャーを作れる」ようになった。
- これが登場した当初はスタックルール導入前だったために、このカードはそこまで注目されておらず、全盛期のような高い評価ではなかった。