茨異種/Thornling

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Thornling / 茨異種 (3)(緑)(緑)
クリーチャー — エレメンタル(Elemental) 多相の戦士(Shapeshifter)

(緑):茨異種はターン終了時まで速攻を得る。
(緑):茨異種はターン終了時までトランプルを得る。
(緑):茨異種はターン終了時まで破壊不能を得る。
(1):茨異種はターン終了時まで+1/-1の修整を受ける。
(1):茨異種はターン終了時まで-1/+1の修整を受ける。

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パワータフネスを1ずつ上げて、炎異種/Torchlingに引き続き帰ってきた変異種/Morphlingカード名も日本語・英語共に先輩にならっており、同じく5つの起動型能力を持っている。

緑らしくマナ総量はそのままにサイズが+1/+1されており、最大パワー7が仕込みなしで達成できる点も見逃せない。いざという時の自殺がやり難くなったのはご愛嬌。

しかし、パワー・タフネスを変化させる2つの能力こそ共通しているものの、それ以外はほとんど別物と言っていい性能になっている。

除去耐性
除去耐性を担う能力が破壊不能になったことは大きな違い。これにより、単体除去のみならず神の怒り/Wrath of Godなどの全体除去にも耐えられるようになっているが、剣を鍬に/Swords to Plowsharesなどの破壊ではない除去バウンスコントロール奪取を防げなくなった。悪魔の布告/Diabolic Edictなどの生け贄に捧げさせるタイプの除去に弱いのは同様である。
ただし破壊不能は、直接の除去以外にも戦闘で死ぬことも防げるというメリットが存在する。特に、基本セット2010発売に伴うルール変更で「パワーを上げた状態で戦闘ダメージ割り振りスタックに乗せ、解決する前にタフネスを上げ直してダメージに耐える」という挙動ができなくなったことで先輩達が軒並み弱体化したが、ダメージを耐える部分を破壊されない能力で代替できるため、これだけは以前と同様に最大パワーで遠慮なく突っ込める。むしろ、何度も能力を起動して最大パワーから戻すより破壊不能を1回起動するだけでよくなった分、コスト・パフォーマンスの面でも優れている。
もっとも、破壊不能があるうえ、基本サイズが大きいためにタフネスを上げる能力の活躍する場面は減ってしまっているが、最後の喘ぎ/Last Gaspなどのマイナス修整に対してはタフネスを上げる能力が有効である。
回避能力
回避能力は、元祖である変異種が純粋な回避能力の飛行であった一方、こちらはトランプルになっている。先輩のリメイクである炎異種は回避能力どころかブロック強制能力だった点を考えれば三者三様と言えるが、苦花/Bitterblossom環境にあふれており、トランプルが回避能力としてそれなりに有用である点を見ると、炎異種よりは恵まれていると言える。
速攻
先輩2種が持っていたアンタップする能力を失い、代わりに速攻を得る能力を持っている。攻撃しながらブロックも行うという挙動ができなくなってしまった点は本家よりも弱体化したといえるだろう。
速攻は基本的に戦場に出たターンにしか意味がない能力であるため、「5マナの速攻無し」か「6マナの速攻有り」にするかを唱えるときに選ぶ能力と言えるだろう。他の能力に比べ繰り返し起動できるメリットは薄いことは勿体ないとも言えるが、マナさえあれば早い段階で攻撃開始できる強みがあるので、ビートダウンデッキならば強力。
誘惑蒔き/Sower of Temptationからコントロールを奪い返したターン中に即攻撃できるなど、ささやかながら効果的に働く状況もある。ただし相手に緑マナを生み出す手段があれば、コントロールを奪われそのまま攻撃されてしまう可能性もあることには注意。

総じてビートダウン用のアタッカーとしての性質が強いクリーチャーとなっている。アラーラの断片ブロック構築では、を含むビートダウンデッキでよく使われていた。スタンダードでもマナ・クリーチャーから加速するタイプのデッキで使われることがあった。

  • 地味にエレメンタルでもある。原初の彼方/Primal Beyondなどのエレメンタルを参照とするカードと組み合わて使うのも面白いだろう。
  • イラストは、サイクルで唯一「向かい合う2人の人物」の姿を取っていない。これを残念に思う声も聞かれる。

[編集] 関連カード

[編集] サイクル

「~異種/-ling」のメガサイクル。いずれも起動コスト()の3つの起動型能力と、起動コストが(1)のP/T修整能力を持つ、多相の戦士クリーチャー

元祖はウルザズ・サーガの変異種。次元の混乱で炎異種が登場したのを皮切りに各色で登場し、モダンホライゾンの終異種によって遂にサイクル完成となった。サイクル完成までの21年は、「力/Force」サイクルの16年を上回る記録である(参考/翻訳

[編集] 参考

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