狂暴化/Berserk
提供:MTG Wiki
インスタント
この呪文は戦闘ダメージ・ステップより前にのみ唱えられる。
クリーチャー1体を対象とする。ターン終了時まで、それは+X/+0の修整を受けるとともにトランプルを得る。Xは、そのパワーの点数である。次の終了ステップの開始時に、このターン、それが攻撃していたなら、そのクリーチャーを破壊する。
クリーチャーのパワーを2倍にしたうえ、トランプルまで付与する強化呪文。代償として、これを使って攻撃したクリーチャーは終了ステップに破壊される。
小型クリーチャーに使っても大きな効果は見込めないが、中堅以上に使った場合の強化効率は1マナの呪文としては破格。特に、サイカトグ/Psychatogやクウィリーオンのドライアド/Quirion Dryadなどのパンプアップクリーチャーに使えば一撃でゲームが終わる(→ハルクスマッシュ、GAT)。また、巨大化/Giant Growth系の呪文と併用しても強力である(→グランビル)。密林の猿人/Kird Ape→巨大化→狂暴化→Forkであっさりパワー20。レガシー環境のストンピィでも、ブロックも除去もできないシラナの岩礁渡り/Silhana Ledgewalkerが、古きクローサの力/Might of Old Krosa、怨恨/Rancorの力を借り、半狂乱で襲い掛かっていた。
一時的にでもパワーを10近くにできれば1マナで人が死ぬことになるため、奇襲性は火炎破/Fireblast以上。クリーチャーが感染を持っていれば、1/1に激励/Invigorateとこのカードを使うだけで一撃必殺となるため、レガシーの感染デッキでは定番の強化呪文の1つである。
また、対戦相手の攻撃クリーチャーに使うことで除去としても利用できる。通常はダメージが大きいものの、フィッシュなどで使われる低パワーのアタッカーに対しては有効。
- 忍術などにより、「攻撃している状態」で戦場に出たクリーチャーに使っても、そのクリーチャーは終了ステップに破壊されない。このカードは「攻撃クリーチャーに指定したかどうか」を参照する。
- チャネル/Channel経由で出てきたサルディアの巨像/Colossus of Sardiaに、賦活/Instill Energyと巨大化/Giant Growth、そしてこれを使えば、古典的な1ターンキルのできあがり。
- もともと使い捨ての歩く火力とも相性がよい。特に、後世に登場した地壊し/Groundbreakerは色も合っており、使いやすい。
- 禁止・制限を経験しているものの、初出時の稀少度はアンコモンである為再録禁止カードリストに載っていない。
- From the Vault:Exiledにて、新規イラストで紙媒体のカードセットとして再録された。
- その後、2016年発売のコンスピラシー:王位争奪でも再録され、日本語名が与えられた。
- MicroProse版マジック:ザ・ギャザリング、デュエルズ・オブ・ザ・プレインズウォーカーズ2013での日本語訳は「凶暴化」である。
1994年1月25日より、タイプ1(現ヴィンテージ)で制限カード、タイプ1.5で禁止カードに指定されていたが、2003年4月1日にそれぞれ制限、禁止が解除されている。
関連カード
- 致命的な激情/Fatal Frenzy - 13年後の次元の混乱で登場した赤に変わった調整版。
語源
Wikipedia:ja:ベルセルクを参照。クリーチャー・タイプの狂戦士/Berserkerも同じ語から来ている。