ヴラスカの侮辱/Vraska's Contempt
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英雄の破滅/Hero's Downfallの亜種。1マナ重くなった代わりに、破壊ではなく追放するようになり、ライフ回復のおまけが付いた。
単発の除去呪文としては4マナはやや重いが、 コントロールで使うなら除去としての確実性が上がったのは悪くない。おまけのようなライフ回復も対ビートダウンにおける時間稼ぎとして有用。他方、ビートダウンで使うにはやはり4マナというテンポロスが痛い。総じて、英雄の破滅よりもよりコントロール向けの1枚となっている。
登場時のスタンダードでは青黒コントロールなど、様々なデッキで複数枚採用された。イクサランとスタンダードで共存するカラデシュ・ブロックにはソーサリー除去が通用しない機体が、直前のアモンケット・ブロックには各種の神や不朽・永遠持ちなど破壊が有効でないクリーチャーが多数存在しており、それら全てに対応できるのが環境的に優秀。ライフ回復の方もラムナプ・レッドのような赤系アグロに対しては侮れない効果がある。青を併用する場合、奔流の機械巨人/Torrential Gearhulkで使いまわせるのも見逃せない利点。
灯争大戦後はプレインズウォーカーに対処できるカードが増え、採用率は若干低下した。
- 登場当初は単体除去としてはマナ・コストが重く、使いにくいと見られており、シングルカード価格は控えめだった。しかし、実際には上述の通りメタゲームやカードプールに合致した性能であったため広く活躍し、それに伴ってシングルカード価格も高額になった。カードの評価は単体の性能だけでなく、メタゲームやカードプールの影響を強く受けるという好例の一つ。
ストーリー
ヴラスカ/Vraskaはニコル・ボーラス/Nicol Bolasの依頼を受け、イクサラン/Ixalanで海賊船「喧嘩腰」号/The Belligerentの船長となり黄金都市オラーズカ/Orazcaを目指していた。ある日無人島で記憶を失って倒れていたジェイス・ベレレン/Jace Belerenを発見し、乗組員に加える。その後、「喧嘩腰」号は薄暮の軍団/The Legion of Duskの船を襲撃し、船長の吸血鬼/Vampireはヴラスカが自ら石に変えた(イラスト)[1]。
一睨みで人を石に変える新船長の話題が、孤高街のどの酒場でも囁かれるようになるまで、長くはかからなかった。
脚注
- ↑ The Talented Captain Vraska/敏腕船長ヴラスカ(Magic Story 2017年9月20日 R&D Narrative Team著)
参考
- 『ドミナリア』発売!新環境攻略 津村健志の「先取り!」スタンダード・アナライズ (Daily MTG 2018.05.17)
- ヴラスカ/Vraska(背景世界/ストーリー用語)
- カード個別評価:イクサラン - レア