鉄面連合/The Brazen Coalition

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鉄面連合/The Brazen Coalitionは、イクサラン/Ixalanに存在する海賊の集団。イクサランの四大勢力の一つ。

目次

[編集] 概要

大嵐海/The Stormwreck Seaで活動する多数の海賊団の連合体。中心となっているのはかつてトレゾン/Torrezon大陸に住んでいた人間の子孫であり、ゴブリンオークセイレーンもこれに加わっている。

彼らは黄金都市オラーズカ/Orazca不滅の太陽/The Immortal Sunと特に歴史的因縁を持つわけではないが、無限の富を約束するとも言われる不滅の太陽は、海賊たちが求める財宝の中でも最たるものである。

[編集] 歴史

[編集] 自由都市の陥落と船出

吸血鬼/Vampireの力を得た薄暮の軍団/The Legion of Duskが大陸全土を征服しつつあった頃、大陸南岸では自由都市/The Free Citiesと呼ばれる人間の都市国家群が、短くも大いなる繁栄の時代を享受していた。彼らは航海技術を発展させ、都市間で盛んに交易を行い、本土から離れたあちこちの島々に居住地を築き、その地の豊富な天然資源を利用していた。この繁栄と啓発の時代に、芸術や発明も発展を遂げた。

だがあまりにも早く、この地にも薄暮の軍団の影が届き始めた。大胆かつ不屈な自由都市の船乗りたちは、逃れ得ぬ敗北を受け入れるよりも、自ら新たな人生へと漕ぎ出す道を選んだ。薄暮の軍団が決してやって来ることのない――少なくとも彼らはそう考えていた――新天地での人生へと。何よりも自由を愛する、この恐れ知らずで強情な冒険者たちは、海へ出て未知なる西方へと向かった。

小さな流線形の船を完璧なものにした魔法と発明が、船乗りの技術と組み合わさり、危険で開けた大嵐海での航海を助けた。だが彼らの才能と適応力のすべてをもってしても、多くの船が巨大な嵐の中に消え、小島の険しい岩礁に難破し、大渦に飲まれ、触手ある怪物によって波の下に引きずり込まれた。最も逞しい乗組員だけが生き残り、打ちのめされそうになりながらも、かろうじてイクサラン/Ixalan大陸の岸に辿り着くことができたのだ。

船乗りたちは上陸を果たすとすぐに、この地に太陽帝国/The Sun Empireの人間が居住していることに気づき、安堵した。彼らは帝国と交易を確立できる、すなわち持参した宝物を補給物資と――そして和平条約と――交換できると考えていたのだ。だが太陽帝国は彼らを拒み、岸から追い立てて危険な海へと送り返してしまった。

[編集] 孤高街と鉄面連合の誕生

自由都市の船長たちは何も、わざわざ別の国家に屈服するために薄暮の軍団の支配から逃れてきたわけではない。彼らはその熱い独立心を叫び、海こそが自分たちの領土であると主張し、海賊行為や略奪を行うようになった。彼らはそのような人生がもたらしてくれる自由から、海での生活を喜んで受け入れた。船の一隻一隻が国にも等しい力を持ち、船長がその王となった。カリスマ的な、あるいは暴君的な統率力で他を支配し、帝国を――つまりは艦隊を――築く船長すらいた。あらゆる国と同じく、こうした船もまた競争の場となった。反乱が起これば瞬く間に一等航海士が船長となり、船長は海の怪物の餌食となるのだ。速さを求める船では朝に掲げられていた旗が、夕方には別の旗になっているかもしれない、そのような時代であった。

これらの海賊船の間にある程度の秩序が確立されたのは、若き鉄面船長ベケット/Captain Beckett Brass率いる「天罰」号/The Scourgeと航海士ジャーレス/Jarethに導かれた「烏賊の目」号/Squid Eyesの壮絶な戦いの結果によるものである。「天罰」号が「烏賊の目」号に衝突し、二隻の船はあり得ないほどに絡み合ってしまった。二隻が海の底へと沈み始めると、脱出用ボートを求めて両船の甲板上での戦闘はますます激化した。だが運命のいたずらか、二隻の船は海面に浮いたままとなった。やがてどちらの側にも勝利はあり得ないと理解した両船長は、交渉へ進むことに合意し、それぞれ少人数の仲間を連れてボートに乗り、新たな船を探しに向かった。その間残された両船の乗組員は当初二隻を分離しようとしたが、やがて沈没を防ぐため協力して働くようになった。後に彼らは孤高街/High and Dryの最初の住人であると宣言した。それから孤高街には他の遺棄船が頑張って辿り着き――もしくは他の動ける船に牽かれて辿り着き――街は拡張され、すぐに賑やかな小都市となった。

孤高街の存在は海賊船長の間に珍しい通貨を生じさせた。好意と義理だ。この海上都市の傾いたマストや甲板の上で一時的な協力関係や長く続く同盟が結ばれ(あるいは破棄され)、やがてその関係の網が船長たちを一つに繋げていった。もちろん対抗心や確執も存在し続けてはいるが、自分たちの間のどんな憎しみよりも共通の敵に対する結束の方が重要であると、船長たちは理解している。特に、薄暮の軍団がイクサラン大陸にやって来た今は。海賊たちの間に永続的な関係が存在する限り、彼らは自分たちを鉄面連合/The Brazen Coalitionと呼ぶ――今や連合最大の艦隊を率いるようになった、鉄面提督ベケット/Admiral Beckett Brassを称えて。

[編集] 地理

[編集] 孤高街/High and Dry

何千隻もの海賊船の残骸と、多数のいかだ、はしけ、浮桟橋が繋がって巨大な一つの塊となった海上都市。激しい戦いの末に衝突・合体した二隻の船とその乗組員から生まれた。

鉄面連合の中立地帯で、海賊向けの酒場や店が並び、海賊間で物資、道具、宝物、物語が交換される。ここでは暴力沙汰はありふれており、罰せられないこともしばしば。

  • 焼けこげ港/The Burning Port - エールとカードが楽しめる店。
  • 舵取りの尻/Boatswain's Rear - 悪漢ばかりが集まる薄汚れた酒場。

[編集] 艦隊

  • 深海艦隊/The Fathom Fleet - ベケット率いる連合最大の艦隊。所属者の服に織り込まれたロープの意匠は、深海艦隊の絆と鉄面連合の絆を祝福するものである。
  • 風雲艦隊/The Storm Fleet - ラネリー率いる艦隊。ひとところに留まることがない。
  • 巧射艦隊/The Deadeye Fleet - Wallis Pallish率いる艦隊。自由都市の海軍を母体としながらも、卑怯な戦術と卑劣な策略で知られる艦隊。
  • 凶兆艦隊/The Dire Fleet - ブランディス/Brandis率いる艦隊。オークが多く属し、荒くれ者揃いで戦いを楽しむ傾向にある。

[編集] 種族

  • 人間/Human - 人型種族の一つ。薄暮の軍団に自由都市を追われ、海に活路を求めた者たちの子孫である。
  • ゴブリン/Goblin - 猿のような小型の人型種族。イクサラン大陸出身だが、好奇心から鉄面連合に加わっている。
  • オーク/Orc - 逞しい肉体を持つ人型種族。薄暮の軍団との長年の戦争で数百にまで数を減らし、今や多くが鉄面連合の海賊となっている。
  • セイレーン/Siren - 鳥の翼を持つ人型種族。船に魅せられ、鉄面連合の一員となった。非常に気紛れで、愛情も次の瞬間には殺意に変わる。

[編集] キャラクター

「喧嘩腰」号/The Belligerent

[編集] ゲームでの特徴


Rigging Runner / 帆綱走り (赤)
クリーチャー — ゴブリン(Goblin) 海賊(Pirate)

先制攻撃
強襲 ― このターンにあなたがクリーチャーで攻撃していたなら、帆綱走りは+1/+1カウンターが1個置かれた状態で戦場に出る。

1/1


Sailor of Means / 財力ある船乗り (2)(青)
クリーチャー — 人間(Human) 海賊(Pirate)

財力ある船乗りが戦場に出たとき、「(T),このアーティファクトを生け贄に捧げる:あなたのマナ・プールに好きな色1色のマナ1点を加える。」を持つ無色の宝物(Treasure)アーティファクト・トークンを1つ生成する。

1/4


Desperate Castaways / 自暴自棄の漂流者 (1)(黒)
クリーチャー — 人間(Human) 海賊(Pirate)

あなたがアーティファクトをコントロールしていないかぎり、自暴自棄の漂流者では攻撃できない。

2/3

に存在し、海賊クリーチャー・タイプを持つ。種族のクリーチャー・タイプは人間ゴブリンオークセイレーンのいずれか。

固有のメカニズムとして能力語強襲を有しており、宝物トークンに関するカードも多数存在する。さらにリミテッドの観点から、2色のペアごとにサブテーマが与えられている。

[編集] 登場

[編集] その他

  • カットラス板歩きの刑などの要素やbuccaneer(バッカニーア)という言葉から、モチーフは海賊の黄金時代の海賊であることが窺える。コンキスタドール(薄暮の軍団のモチーフ)を有するスペインの植民地や商船は、この時代の海賊の標的となった。
  • 孤高街/High and Dryの名前の由来は英語の成句high and dryで、「(船が)水から上がっている、座礁している」、転じて「(人が)見捨てられている、取り残されている」の意。日本語訳の「孤高」は後者に由来するものと思われる。

[編集] 脚注

  1. Just for Ix(alan), Part 3/ただ『イクサラン』のために その3(Making Magic 2017年9月18日 Mark Rosewater著)

[編集] 参考

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