強き者の下僕
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強き者の下僕(Minion of the Mighty)は、Magic: The Gathering Arenaにおけるヒストリック、その中でもとりわけBO1の環境に存在するコンボデッキ。Minion Combo、Minion of the Memesなどと呼称されることもある。
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概要
クリーチャー — コボルド(Kobold)
威迫
集団戦術 ― 強き者の下僕が攻撃するたび、あなたがこの戦闘フェイズに攻撃させたクリーチャーのパワーの合計が6以上である場合、あなたはあなたの手札にあるドラゴン(Dragon)・クリーチャー・カード1枚をタップ状態かつ攻撃している状態で戦場に出してもよい。
ソーサリー
あなたがコントロールしているクリーチャー1体を対象とする。ターン終了時まで、それは基本のパワーとタフネスが6/4の緑のワーム(Wurm)になる。
超過(4)(緑)(緑)(あなたはこの呪文をこれの超過コストで唱えてもよい。そうしたなら、対象は取らず、ターン終了時まで、あなたがコントロールしている各クリーチャーはそれぞれ基本のパワーとタフネスが6/4の緑のワームになる。)
クリーチャー — ドラゴン(Dragon)
飛行、二段攻撃
ヴェリュス山の恐怖が戦場に出たとき、ターン終了時まで、あなたがコントロールしているクリーチャーは二段攻撃を得る。
強き者の下僕/Minion of the Mightyの能力により2~3ターンでの勝利を目指す。多くの場合赤緑の2色で組まれる。
1ターン目に強き者の下僕を戦場に出し、2ターン目に厚鱗化/Scale Upなどの強化呪文によって集団戦術の誘発条件を満たし、手札から大型のドラゴンを攻撃している状態で戦場に出す。出したドラゴンがヴェリュス山の恐怖/Terror of Mount Velusならば合計22点以上の打点となり2ターンキル、次点候補の年老いた骨齧り/Old Gnawboneや炎の大口、ドラクセス/Drakuseth, Maw of Flamesなどであっても強固な盤面を形成できるため、次のターンでほぼゲームを決められる。勝利までのターン数が非常に早く、BO1であればサイドボードから対策カードを投入される心配もなく戦える。
トーナメントでの入賞実績が皆無にもかかわらず、MTGアリーナ特有のゲームシステムからヒストリックBO1において人気が高く(後述)、警戒されているデッキとなっており、ヒストリックのBO1では1ターン目に出された強き者の下僕を処理するための1マナの除去やバウンスの採用率が上がっている。
- 似たようなデッキにティボルトの計略があり、使用率が高い理由もそちらと同じである。詳細はティボルトの計略#ヒストリックを参照。
- 2022年11月29日、Magic: The Gathering Arenaを用いたRTA競技の一部門である「Vs Bot」(Bot戦のゲームモードにおいてどれだけ早く勝利できるかを競う部門)において、Brewer's Kitchenがこのデッキを使用し31秒95の世界記録を出した。デッキリストは強き者の下僕と厚鱗化とヴェリュス山の恐怖がそれぞれ4枚ずつに加えて山/Mountainと森/Forestがそれぞれ25枚ずつの62枚デッキであった[1][2]。
サンプルリスト
- 備考
- Against the Odds: Minion of the Memes Mulligan Simulator (Historic) by SaffronOlive (参考)
- 使用者:PLATINUM-MYTHIC RANK PLAYER
- フォーマット
Minion of the Mighty [1] | |||||||||||||||||||||||||
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- MTGGoldfishにてSaffron Oliveが執筆した記事にて引用されたデッキリストであり、トーナメントで入賞したデッキではないため留意のこと。
- BO3で使用する場合、サイドボード後は強き者の下僕をマナ加速手段と入れ替え、ランプ戦術にシフトすることも可能になっている。
脚注
- ↑ Vs Bot - Magic: The Gathering Arena - speedrun.com (speedrun.com 2022年11月29日)
- ↑ The Fastest Game of Magic: the Gathering Possible [WORLD RECORD] (MTGGoldfish 2022年12月11日)