破断するドラゴンの嵐/Breaching Dragonstorm
提供:MTG Wiki
エンチャント
このエンチャントが戦場に出たとき、土地でないカード1枚が追放されるまで、あなたのライブラリーの一番上から1枚ずつ追放していく。その呪文のマナ総量が8以下なら、それをそのマナ・コストを支払うことなく唱えてもよい。そうしないなら、そのカードをあなたの手札に加える。
あなたがコントロールしているドラゴン(Dragon)1体が戦場に出たとき、このエンチャントをオーナーの手札に戻す。
赤のドラゴンの嵐/Dragonstormはライブラリーから呪文を踏み倒せる。
上手く行けば最大3マナ分のテンポ・アドバンテージを得ることができる効果は強力で、ドラゴンを踏み倒せれば即座に手札に戻りさらなる連鎖も狙える。しかし踏み倒す範囲が8マナ以下というランダム性の高さは難点で、発見と異なり閾値より大きいコストの呪文でもストップし手札に加わってしまうので、「デッキ内のマナ総量を絞り、特定のカードが確定で出るようにする」運用もできない。これ自身が重いためマナ加速がないと扱いづらいが、そうすると肝心のETBでフィニッシャーではなくマナ加速が出てしまう恐れも上がる。この点は戦力としても使えるマナ加速手段を使うことでカバーしたい。特に咲蔦森の執政/Bloomvine Regentは前兆で確実に5マナへ届くようにしてくれるうえ、ドラゴンでもある点で相性抜群。そのほか、木苺の使い魔/Bramble Familiarのような重い呪文+軽い呪文の組み合わせである当事者カード/前兆カードとも組み合わせやすい。
リミテッドでは構築フォーマットのようにマナ総量の大きいカードでデッキを埋めるのが難しく、計10マナかけて再利用し1枚分のカード・アドバンテージを得たところでテンポに見合うリターンを期待しづらいため、最も評価の低いカードの1枚となる。強力なレンジストライクである骨性の吐息/Osseous Exhaleや打ち消しである払拭の吐息/Dispelling Exhale・幽体の否認/Spectral Denialなどプレイアブルかつソーサリー・タイミングで唱える意味のないカードが少なくないカードプールも向かい風となり、弱小クリーチャーすらめくれず単にディスアドバンテージを被るリスクすら生じる。マナ基盤を整える手段の多い環境なので、赤を含みアグロ戦略をとらないデッキでも他の色のアドバンテージ獲得手段を利用するのが無難だろう。
- ETB能力のルールについては解決中に呪文を唱える、マナ・コストを支払うことなく唱えるを参照。
- 挙動は発見8に近いが、上記の通りマナ総量が8を超えるカードがめくれた場合もそこで止まり手札に加える事になる。また、追放されたカードはそのままになる。
関連カード
サイクル
タルキール:龍嵐録のドラゴンの嵐/Dragonstormのサイクル。ETB能力とドラゴンが戦場に出ると手札に戻る能力を持つエンチャント。稀少度はアンコモンで、ドラコニック・ショーケース・フレーム版も存在する。
- 充溢するドラゴンの嵐/Teeming Dragonstorm
- 乱動するドラゴンの嵐/Roiling Dragonstorm
- 腐蝕するドラゴンの嵐/Corroding Dragonstorm
- 破断するドラゴンの嵐/Breaching Dragonstorm
- 侵食するドラゴンの嵐/Encroaching Dragonstorm