フェイジング
提供:MTG Wiki
目次 |
フェイジング/Phasing
クリーチャー — ジン(Djinn)
飛行
フェイジング(これはあなたの各アンタップ・ステップの間であなたがアンタップする前にフェイズ・インまたはフェイズ・アウトする。それがフェイズ・アウトしている間、それはそれが存在しないかのように扱う。)
フェイジングは主にミラージュ・ブロックに登場したキーワード能力。 アンタップ・ステップのルールを変更する常在型能力である。
それぞれのプレイヤーのアンタップ・ステップの、パーマネントをアンタップする前に、以下の2つが同時に行われる。
- そのプレイヤーのコントロールするパーマネントのうち、フェイジングを持つもの全てがフェイズ・アウトする。
- フェイズ・アウトしているオブジェクトのうち、フェイズ・アウト直前にそのプレイヤーがコントロールしていたもの全てがフェイズ・インする。(フェイジングを持っていなくてもフェイズ・インする。)
簡単に言うと、毎ターン消えたり現れたりするわけだ。 結果的にそのパーマネントは『2ターンに1回しか機能しない』ため、フェイジング自体はデメリットとして扱われており、この能力を持っているカードは額面的に1〜2マナ程度割安になっていることが多い。
フェイズ・アウトしたときも同様に、場を離れたことによる誘発型能力は無視する。 ただし、その能力が特にフェイジングについて言及している場合は例外である。
- 2005年10月の総合ルール変更前は、場を離れたときの誘発型能力だけは通常通り処理されていた。
- フェイズ・インするパーマネントは、フェイズ・アウトした時の位相やコントローラーなどの状態を「覚えている」。フェイズ・アウト前のタイムスタンプも維持する。これは、領域を移動したオブジェクトは新しいオブジェクトとして扱われるルールの例外である。
一方、それ以外の効果はフェイズ・アウトしたあと場に戻ってきたときにも影響を与え続ける。
- フェイズ・アウトした時に裏向きだったパーマネントは、フェイズ・アウト領域にある間やフェイズ・インするときも裏向きのままである。これは、裏向きのパーマネントが場を離れたときにその表側を公開するルールの例外である。
- フェイズ・アウトしたパーマネントについていた個別エンチャントや装備品は、そのパーマネントと同時にフェイズ・アウトする。フェイズ・インに関しても、同様である。
- フェイズ・アウトしたパーマネントがトークンであった場合、そのトークンについていた個別エンチャントや装備品は永遠にフェイズ・インできない。
なぜなら、フェイズ・アウトした時点でトークンが消滅しているからである。
- フェイズ・インするパーマネントはいわゆる召喚酔いルールの影響を受けない。たとえ、そのパーマネントが場に出たターンにフェイズ・アウトし、そのターン中にフェイズ・インしていてもである。
- フェイズ・インしたパーマネントがエコーを持っている場合、次のアップキープにコストを支払わなくてはならない。
なぜなら、フェイズ・アウト中は継続してコントロールしているわけでないうえ、フェイズ・インはエコーの支払いを免除しないからである。→コントローラー
- アンタップ・ステップが飛ばされた場合、その時起きるはずだったフェイズ・アウトとフェイズ・インも起きない。
ミラージュ・ブロックが初出であるが、それ以前に作られていた類似能力を持つ数枚のカードが一時エラッタによってフェイジングに関係するテキストを得たことがあった。 アラビアンナイトのOublietteやアンティキティーのTawnos's Coffinなどが該当例。 現在の最新Oracleでは、これらのカードのいずれもがフェイジングに関係しないテキストに改められている。
その面倒さからルール関係者からは基本的に嫌われており、今後この能力を使った新しいカードが出る可能性は低いだろう。
参考
総合ルール
引用:総合ルール 20231117.0
- 5 ターンの構造