枯渇/Mana Short
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プレイヤー1人の土地をフルタップし、マナ・プールを空にする呪文。あらかじめ対戦相手の動きを阻害しておくことができる。魔力奪取/Drain Powerと違って自分はマナを得られないが、インスタントになっているため、様々なタイミングで妨害に使うことができる。
よくある使われ方としては、対戦相手の終了ステップに唱えて相手のマナ基盤を封じ込め、続く自分のターンに（土地を起こした上で）安全確実にコンボなどの大技を決めるという使い方。他には、相手のターンのアップキープにプレイする事で、擬似的に1ターン封じ込めることもできる。
基本的に通してしまえば次のアンタップを迎えるまで無抵抗になるので、青を含むコンボデッキではよく採用される。無論、対コンボではマストカウンターである。
弱点としては、まず「土地でないマナ基盤は封じ込めることができない」という点。相手がクリーチャーやアーティファクトによるマナ基盤があるデッキに対しては中断/Abeyanceなどよりも確実性に劣ってしまう。また、あくまでマナを封じ込めるだけであってパーマネントや手札の増減は一切引き起こさないため、アドバンテージの損失が起きてしまうという点もある。損失を埋められるような大技や、それだけの価値のある1ターンのために使わないと元が取れない。
- 土地のタップだけでなくマナ・プールも空にする関係上、対応してマナを出しておくという手は使えない。
- 「土地をタップする」のはマナに関係なく、全ての土地に対して行う。そのため魔力奪取/Drain Powerと違ってマナ能力を持たない土地も全てタップされる。
- サイカトグではよく使われた。激動/Upheavalという大技を持っていた上、狡猾な願い/Cunning Wishによってサイドボード1枚挿しから無駄なく引いてこられたため。
- 第５版では「マイナーなルールの問題。収録する枠が足りない」という理由で収録されなかった（Taming the Flames（Duelist誌17号の記事））。
- 第６版までのイラストは美しいバラが描かれており、「髙島屋」と呼ばれることもあった（髙島屋とはバラをシンボルマークとする百貨店のこと）。
