陰謀団の呪い/Curse of the Cabal
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ソーサリー
プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは、自分がコントロールするパーマネントの、端数を切り捨てた半分を生け贄に捧げる。
待機2 ― (2)(黒)(黒)(このカードをあなたの手札から唱えるのではなく、(2)(黒)(黒)を支払うとともにそれを時間(time)カウンターが2個置かれた状態で追放する。あなたのアップキープの開始時に、時間カウンターを1個取り除く。最後の1個を取り除いたとき、それをそのマナ・コストを支払うことなく唱える。)
各プレイヤーのアップキープの開始時に、陰謀団の呪いが待機状態であるならば、そのプレイヤーはパーマネントを1つ生け贄に捧げてもよい。そのプレイヤーがそうした場合、陰謀団の呪いの上に時間カウンターを2個置く。
マナ・コストも効果も豪快なソーサリー。点数で見たマナ・コストは10。黒のカード全体では4位、シングルシンボル限定では1位である(→各種カードランキング)。さらに効果も、対象のプレイヤーにパーマネントを半分生け贄に捧げさせるというすさまじさ。
待機で使用した場合、4マナと半分以下のコストに下がるが、対戦相手に時間カウンターを置く権利を与えてしまう。しかし、そのためには対戦相手はパーマネントを生け贄に捧げなければならないので、むしろ「対戦相手に生け贄を捧げさせる効果」として機能する。そのまま素直に唱えるか、待機状態のままでいさせるかの選択権が相手にある点は若干不安ではあるが、しかしどちらを選択されても自然にアドバンテージが取れるようになっている点が強力。
待機維持の前提で考えると、2ターンごとにパーマネントを1つ生け贄に捧げさせるカードと言える。追放領域にあるため除去されにくい点も含めてかなりのボードコントロール力を持つが、速度が遅いため単体では相手を縛りきれず反撃されるおそれがある。また完全に無視されて、唱えるまでの2ターンのタイムラグの間に一気に勝負を決められる危険もある。複数待機させたり、小悪疫/Smallpoxと併用したりなど工夫をして、相手を牽制しているうちにゲームを決めたい。
- いっそのこと憤怒の魔除け/Fury Charmで一気に唱える方がよいかもしれない。
- 誘発型能力は自分のターンのアップキープにも誘発するため、自分もカウンターを追加できる。通常は意味がないが、対戦相手に象牙の仮面/Ivory Maskを張られた時など、唱えたくない時に有効。
- これを利用し、誘発型能力の解決順を工夫することで、待機による呪文を唱える能力をもみ消し/Stifleで打ち消されることの対策になると考えるかもしれないが、実際にはそうはならない。なぜならば、打ち消された時点で時間カウンターが乗っていないため「待機状態」ではなくなるので、能力を解決しても再度カウンターを置くことはできないためである。
- この誘発型能力はif節ルールの制約下にあることも注意。
- 若干の差はあるが、大いなるガルガドン/Greater Gargadonと待機能力が対になる。
- 各ターンのアップキープに生け贄を要求する効果という点では、陰謀団の先手ブレイズ/Braids, Cabal Minionに類似している。自分が影響を受けない代わりに速度が半分で除去されにくくなったとも取れる。
- デザイン時の仮名は「Blessing of Braids(ブレイズの祝福)」。カード能力だけでなく、名前もブレイズ/Braidsに関連したものだった。