魔力消沈/Power Sink
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Power Sink / 魔力消沈 (X)(青)
インスタント
インスタント
呪文1つを対象とし、それをそれのコントローラーが(X)を支払わないかぎり、打ち消す。支払わなかったなら、そのプレイヤーは自分がコントロールするマナ能力を持つすべての土地をタップし、すべての未使用のマナを失う。
X点のマナをつぎ込むタイプのカウンター呪文の元祖。対戦相手の残しているマナより多くのマナを支払わないと打ち消せないが、相手がマナを支払わなければカウンターと共に相手の土地を全てタップさせるという効果を持つ。
コンボデッキやアンタップ阻害系のロックデッキではそのメリットのために重宝された。打ち消すこと自体を目的とせず、相手をタップアウトさせるためだけに、相手が唱えたなんでもない呪文に対して全力でXを支払って唱えることもあった。実際、アジア太平洋選手権98の決勝トーナメントでは、中途半端にマナが残るにも関わらず全力で唱え、支払わせた返しのターンでパンデモノートコンボ→対抗呪文→マナ漏出の応酬で再度カウンターするマナが足りずに勝敗が決した。
かつてはインタラプトだったため、枯渇/Mana Shortより優秀とされた。当時インタラプトに対応することができたのはインタラプトかマナ・ソースだけで、これの解決前にはインスタントで対応することはできなかった。第6版のルール改正でインタラプトはインスタントに統合されてしまい、この呪文は大きく力を落としてしまった。
これが使えた期間では常に対抗呪文/Counterspellが使用でき、ほとんどの場合でそちらが使用されてきたが、まだデュアルランド以外に強力な対抗色の土地が生まれてなかったため、それらが使えないスタンダードにおいて対抗色のデッキを組む場合、まれに対抗呪文を押しのけてメインカウンターになることもあった。
- タップされるのはマナ能力を持つ土地のみ。マナ・アーティファクトやマナ・クリーチャー、マナを出さない土地はタップされない。もちろんアーティファクト・土地やクリーチャー化している土地はタップされる。
- 当初(第5版まで)は「土地から生み出せるマナを可能な限り引き出してXの支払いに充当しなければならず、それでも不足であれば最終的に打ち消す」という挙動であった(カード画像)。テンペストでテキストが改定され、現行オラクルに近い「Xを支払わなければ、マナを生み出せるすべての土地をタップし、マナ・プールを空にする」という挙動になった(カード画像)。
- 一時期、2000年10月頃のオラクル更新によって、マナ能力を持たない土地もタップされるようになっていたが、2010年1月29日のオラクル更新でマナ能力を持つ土地のみをタップするように戻された。実際、ギフトボックス「ビートダウン」に収録された魔力消沈は、この旧オラクルのルール文章で印刷されていた(カード画像)。
- 対象とした呪文が打ち消されない呪文だった場合など、実際に打ち消されなかったとしても、Xを支払わなければ土地がタップされマナ・プールが空になる。
- リミテッド・エディションから存在する古参呪文。以降第6版まで再録され、第5版からレアリティがアンコモンに格上げされている。
関連カード
- 打ち消す部分だけを抜き出した下位互換の意思の激突/Clash of Willsがマジック・オリジンで登場した。亜種についてはそちらを参照。