七人の小人/Seven Dwarves
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クリーチャー — ドワーフ(Dwarf)
七人の小人は、あなたがコントロールしていて《七人の小人/Seven Dwarves》という名前である他のクリーチャー1体につき+1/+1の修整を受ける。
デッキに《七人の小人/Seven Dwarves》という名前のカードを最大7枚入れてもよい。
集まれば集まるほど能率が上がる勤勉なドワーフ。赤で4枚制限ルールを無視できる初めてのカードである。そして完全に無制限になるわけではなく、上限を4枚から7枚に拡大するという性質も過去に例がない。
7枚までとはいえ枚数制限があるためか、同等のサイズと能力を持つ執拗なネズミ/Relentless Ratsと比べると1マナ軽く、単体でも熊相当とマナレシオに優れている。
主にリミテッドで活躍する。同マナ域の赤のコモンのアタッカーとしてはリムロックの騎士/Rimrock Knightや血霞のクズリ/Bloodhaze Wolverineと競合するが、こちらは特別なシナジーを用意しなくてもそこそこのコスト・パフォーマンスを発揮し、守りに回っても優秀であることが強み。複数枚集められれば十分な活躍が見込めるだろう。
- デッキへの投入枚数制限のルールがないフォーマットにおいては、「7枚までしか入れられない」というデメリットになる。
- 森林群れの狼/Timberpack Wolfとの比較は面白い。通常のスタンダードなどでは7枚入れられる小人のほうが使いやすいが、リミテッドで大量にかき集めることに成功したなどの「8枚以上入れてもよい」状況を想定すると、評価が逆転する。
- アーティストのJason Rainvilleがイラストを描いている最中、ドワーフたちの名前が頭の中に存在していたことを明かしている。(左手前から)ロープを持つCORDY、長柄の道具を持つSPADEY、ゴンドラに乗るJEWELY(JULIE)、中央のPICKY、ハンドルを回すCRANKY、ハンマーを持つSMASHY、ロウソクを灯すBRIGHT。ただし公式の名前ではないと注釈されている[1]。
- イラストには7人のドワーフのほか、多数の「7つのもの」が描かれている。かつての十三恐怖症/Triskaidekaphobiaと同様の仕掛けである[2]。
- 箱の中の宝石、布袋、道具、右に積まれた木箱、レールの枕木、火のついた壁掛けトーチ、ゴンドラを吊り下げているロープ、背景に吊り下げられた鉱石、背景の壁面に開けられた穴、背景の坂道の支柱とトーチ、中央のドワーフ(PICKY)の前掛けの鋲・ベルトで留められた板金・ベルトの穴、左のドワーフ(CORDY)の胸当てに使われている革、右のドワーフ(BRIGHT)の持っているロウソク、ハンドルの取っ手(直接描かれていないが角度を測ると 360°÷7 ≒ 51.4°で計7本ある)。またゴンドラの手すりの形状にⅦという字が隠されている。ついでにカード名にも7が含まれている。
開発秘話
モチーフは、グリム童話『白雪姫』に登場する「七人の小人」。日本では主に「小人」と呼ばれる彼らは、原文では「ドワーフ」である。
Mark Rosewaterはセットに7枚のドワーフを入れることを計画していたが、単純に枠を取るだけでなく、開発中にファイルを出入りし続けるカードの枚数を厳密に管理することは困難なため、断念せざるを得なかった。代わりに1枚のカードで「七人の小人」を表現する方法として、Markは4枚制限ルールを無視するというアイデアを思いついた。また、最初のデザインでは戦隊の鷹/Squadron Hawkのような、同名カードをサーチするETB能力を持っていたが、手札の上限が7枚である以上一度にすべてのカードがサーチされることは少なく、ライブラリーを切り直す回数が増えてしまうため、最終的に執拗なネズミと同様の能力に変更された[3]。
脚注
- ↑ Jason RainvilleのTwitter(紹介ツイート 高解像度の画像)
- ↑ Worldbuilding Eldraine/エルドレインの世界構築(Card Preview 2019年9月11日 Cynthia Sheppard著)
- ↑ Eldraine Check, Part 3/エルドレイン・チェック その3(Making Magic 2019年10月7日 Mark Rosewater著)