従者/Squire
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2マナの1/2バニラ・クリーチャー。「ウィニーが強い白」に在って、異端の弱さ。完全な上位互換カードを挙げれば切りが無い。
初収録のザ・ダーク当時でさえ、既にアラビアンナイトの悔悟せる鍛冶屋/Repentant Blacksmithが存在していた上、時のらせん再録まで時を下る頃には1マナで1/2の献身の勇士/Devoted Heroや、加えてプラス能力持ちの新星の僧侶/Nova Clericと献身的な世話人/Devoted Caretakerが存在しており、その突出した弱さが見て取れる。
- 白以外の2マナの1/2バニラを見てみると、青にヴォーデイリアの兵士/Vodalian Soldiers、アーティファクト・クリーチャーに後陣のマイア/Omega Myrがいる。もちろん、それらも全く使われていない。
- 時のらせんでタイムシフトカードとして再録。これに伴ってクリーチャー・タイプがスクワイアー(Squire)から人間・兵士へと変更された(スクワイアーは絶滅)。また、同セットにもやはり上位互換カードが存在(ベナリアの騎兵/Benalish Cavalry、タイムシフト枠のオーラトグ/Auratog)。再録はクリーチャー・タイプの整理も兼ねていたのではないだろうか。
愛すべきネタキャラ
時のらせん
公式のコラムPiecing Together the Timeshifted Mosaicによると、昔にもこのような弱いカードがあったことのアピールのために収録したとのこと。要するにタイムシフトの「ハズレ」、「ネタ・カード」である。
頭抜けた弱さは公式記事でもジョークのネタにされている。Shifty-Eyed Evaluationsはタイムシフトカードの評価をした記事であるが、従者の評価だけ完全なおふざけになっている。
以下引用
- The ultimate fighter. The once and future king. Squire is what we dream of becoming, someday. Women want him and men want him. Squire is two parts perfection and one part rainbow. Must be nice; GG. The end of evolution.
- Grade: A+++, S Class, Platinum Edition.
以下和訳
- 究極の戦士。過去と未来の王。従者、それは私たちがいつかはなりたいと夢見る姿。女性からも男性からも引っ張り凧。従者の3分の2は完全性、あとの残りは七色の虹。紳士たれ。GG。進化の究極体。
- 評価:A+++、Sクラス、プラチナム・エディション
そして最後に、一際大きな従者のイラストの説明文はこう締めくくっている。
- The true king of the timeshifted hill
- タイムシフト丘の真の王
また、Card of the Day 05/25/2007でも弄られている。
Secret Lair Drop Series
開発部が激しい審議の末に選び抜いたマジック史上最も偉大なカードの一枚として、Secret Lair Drop Series: Wizards of the Coast Presents: After Great Deliberation, We Have Compiled and Remastered the Greatest Magic: The Gathering Cards of All Time, Everにも収録される予定だった。もちろんエイプリル・フール企画である。発表サイト[1]では以下のコメントが添えられている。
以下引用
- Junior Communications Director Rake Blasmussen:
- "Nothing feels better than attacking with a 1/2 on turn three."
以下和訳
- ジュニアコミュニケーションディレクターのRake Blasmussenより:
- 「3ターン目に1/2で攻撃するのに勝るものはない。」
- Rake Blasmussenなる人物は存在しない。これはウィザーズ社でシニアコミュニケーションマネージャーを務めるBlake Rasmussenのもじりである。
- アーティストのNoah Bradley自身がイラストのモデルをこなしている[2]。
- Noah Bradleyとの関係途絶[3]につき、白枠で非プレミアム版の悪鬼の血脈、ティボルト/Tibalt, the Fiend-Bloodedに差し替えられ、幻となった。[4]