マウアーの太祖、ストレイファン/Strefan, Maurer Progenitor
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伝説のクリーチャー — 吸血鬼(Vampire) 貴族(Noble)
飛行
あなたの終了ステップの開始時に、このターンにライフを失ったプレイヤー1人につき1個の血(Blood)トークンを生成する。
マウアーの太祖、ストレイファンが攻撃するたび、あなたは血トークン2個を生け贄に捧げてもよい。そうしたなら、あなたの手札にある吸血鬼(Vampire)カード1枚をタップ状態かつ攻撃している状態で戦場に出してもよい。ターン終了時まで、それは破壊不能を得る。
マウアー地所の双子/Twins of Maurer Estateなどで名前が登場していた吸血鬼がカード化。あなたの終了ステップにライフを失ったプレイヤー1人につき血トークンを1つ生成し、攻撃したときに血トークン2つを生け贄に捧げることで手札の吸血鬼に破壊不能を与えて攻撃している状態で戦場に出す吸血鬼・貴族。
「血を用意する」「これを攻撃させる」という2つのハードルを越える必要があるが、マナ・コストを踏み倒した上で破壊不能までつけて即座に攻撃させるのは強力。『吸血鬼の血統/Vampiric Bloodline』で同時収録された交叉路の騒動屋/Crossway Troublemakersやマルコフの執行官/Markov Enforcerを始め、重量級吸血鬼はそれなりに多いため踏み倒し先には困らないだろう。
自身の能力で血を確保する場合、クリーチャーの攻撃でライフを削るのもよいが、多人数戦である統率者戦ならプレイヤーへの全体火力や全体ライフロスと組み合わせることで大量の血の生成を狙える。あなたがライフを失ってもよいので、オンスロート仕様フェッチランドや吸血の教示者/Vampiric Tutorといった汎用性の高いカードから自然と血を生み出せるのは強み。
- 仮にこれを除去されても血トークンさえ残せていれば、手札でくすぶっている重量級吸血鬼を捨ててリアニメイト戦術に繋げることができるのも地味ながら利点。
- 日本語版のカードには吸血鬼を出す効果から「してもよい/may」が抜けている誤訳がある[1]。
ルール
- 血トークンを生成する能力は終了ステップの開始時に必ず誘発し、解決時にこのターンライフを失ったプレイヤーの数を参照する。
- ライフを失ったかどうかだけを参照する。そのターンプレイヤーが失った以上のライフを得ていたとしても関係ない。
- 多人数戦でそのターン中に敗北してゲームから離れたプレイヤーがいた場合も、そのプレイヤーがライフを失っていたのなら人数に含める(CR:800.4i)。
- 攻撃している状態で戦場に出ることに関する基本的なルールは「攻撃している状態で戦場に出る」を参照。
- 攻撃状態で戦場に出ても、「攻撃時に誘発する能力」は誘発しない。同時期に真紅の花嫁、オリヴィア/Olivia, Crimson Brideという強力な攻撃誘発を持つ吸血鬼が登場したため、併用する際は注意。
ストーリー
ストレイファン・マウアー/Strefan Maurer(イラスト)は吸血鬼/Vampireの血統マウアーの始祖であり、ステンシア/Stensiaの辺境の谷を統べている。
数千年前、人間/Humanであったストレイファンは父だけを敬愛していた。だが不慮の事故により父が死亡すると、ストレイファンは不死の秘密を解き明かすことに取り憑かれるようになった。この執念はやがて、エドガー・マルコフ/Edgar Markovやオリヴィア・ヴォルダーレン/Olivia Voldarenといったイニストラード/Innistradの最初の吸血鬼となる人々との協力へと繋がっていった。
四大血統に比べれば「下位の」吸血鬼の領主であり、限られた権力と地位に不満を抱くストレイファンは比類なき冷酷さで臣下の民を扱っている。過去にシガルダ/Sigardaが介入を試みたが、ストレイファンは彼女の軍勢を追い払ってのけた。以来、天使たちは彼の領地に足を踏み入れず、その上を横切ることもしていない。ストレイファンがただひとつ怖れるのは、昔の家族の館である。父の死とともに見捨てられたそれは歪み、広間には恐ろしいものが取り憑いているのだ。
登場作品・登場記事
- The Legends of Innistrad: Crimson Vow/『イニストラード:真紅の契り』の伝説たち(Daily MTG 2021年11月10日)
- サイドストーリー第4話:貪る家(Daily MTG 2021年11月19日)
参考
- ↑ 『イニストラード:真紅の契り』一部カードにおけるテキスト訂正のお知らせとお詫び(マジック日本公式サイト 2021年11月11日)