Terese Nielsen

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Terese Nielsen(テレーズ・ニールセン)は、マジックカードイラストレーター。女性。

目次

[編集] 概要

1966年、ネブラスカ(Nebraska)州のオーロラ(Aurora)に生まれる。

田舎でまわりに家がないところで育った双子の兄Ron Spencerと彼女は、有り余る時間のほとんどを絵を描いて過ごしていた。無尽蔵のアイディアを持つ兄の影響もあっただろうが、惜しみない兄の助力と自身の意思により、彼女は最終的にアーティストへの道を歩むこととなった。

1996年にウィザーズ社の仕事を始め、当時製作されていたアライアンスでデビュー。ミラージュ以降も数多くのカードを描いている。90年代から2010年代まで一貫してマジックに関わり続けていた、数少ない「古参の」イラストレーターでもあった。

2020年6月19日、ウィザーズ社は「ゼンディカーの夜明けにTerese Nielsenがイラストを手掛けたカードが数点再録されることを最後にTerese Nielsenとの関係を終了する」ことを表明した[1]。詳しい理由については明らかにしていない。

ウィザーズ社との断交後もマジックプレイヤー向けのショッピングサイトにNielsenが手掛けた商品が新たに追加されるなどしており[2]、マジックとの係わりが完全に途切れたわけではない。

[編集] 画風

アクリルガッシュだろうか、非常に「キラキラした」画風が多く見られ、風景から生物抽象画と様々なイラストを描いており、画風の多彩さは群を抜いている。

彼女の傑作は本当に枚挙に暇がない。最強クラスのピッチスペル意志の力/Force of Willイラスト)や永遠の証人/Eternal Witnessイラスト)、嘘か真か/Fact or Fictionイラスト)と、トーナメントでは非常によく見られる顔ぶれが揃っている。また、コレクター垂涎の作品も数多く、グルランドはその頂点にも立ちうる。

イラスト単体で見ればムーン・スプライト/Moon Spriteイラスト)は本人も認めるお気に入りの一つで、上下に長いその意匠と絵柄は、特に一度現物を見ていただきたい美しさである。また、Foresightイラスト1/2)は親友をモデルに描かれているが、第5版/第6版命の川/Stream of Lifeイラスト)もまた同じ人物で描かれている。しかもモデルの強い要望で「山猫と一緒に描いてくれなきゃイヤ」ということで山猫が追加されたのだという。

[編集] スキャンダル

2018年頃より、Twitterにおける排外主義・陰謀論アカウントとの繋がりが(主に英語圏の)マジックプレイヤーの間で指摘され始める。

2019年には関連して声明を出していた[3] [4]が、過激な人種差別主義・陰謀論(QAnonとして知られる)Youtuberにサイン入りアートを寄贈するなど支援を行っていた。また彼女自身同性愛と信仰の間で悩んでいたが、トランスジェンダーについては認めない立場であり、プロプレイヤーから抗議を受けることもあった[5]

先に述べたように2020年を以てウィザーズ社はNielsenと断交することを表明しているが、その理由はこれらのスキャンダルが問題視されたためであるという見方が強い。

[編集] 手がけた有名なカード

[編集] 来日記録

[編集] 脚注

  1. Wizards Ends Their Relationship with Terese Nielsen(Hipsters of the Coast 2020年6月19日)
  2. Original Magic Art Store(「Terese Nielsen」で検索すると彼女が手掛けた商品がヒットする。)
  3. 本人Twitter (2019年4月3日)
  4. 本人Twitter (2019年6月6日)
  5. Autumn Burchett#概要 参照。

[編集] 参考

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