エントの長い名簿/Long List of the Ents
提供:MTG Wiki
エンチャント — 英雄譚(Saga)
(この英雄譚(Saga)が出た際とあなたのドロー・ステップの後に、伝承(lore)カウンター1個を加える。VIの後に、生け贄に捧げる。)
I,II,III,IV,V,VI ― エントの長い名簿に記録されていないクリーチャー・タイプ1つを記録する。このターン、あなたが次にそのタイプのクリーチャー呪文を唱えてたとき、そのクリーチャーは追加で+1/+1カウンター1個が置かれた状態で戦場に出る。
WHISPERのテキストは誤りがあります。「唱えてたとき」は「唱えたとき」に読み替えてください。
名簿からクリーチャー・タイプを挙げていき、次に唱えたそのタイプを強化した状態でお出迎えする英雄譚。
得られる恩恵はいずれの章でも戦闘の成長/Battlegrowth相当。唱える必要があるので既に戦場にあるものを強化したり、これによる強化を重ねることは出来ず、また同じクリーチャー・タイプを選べない以上、部族デッキには不向き。トークンも唱えていないので強化不能。使用回数、強化するクリーチャーの数に実質的な制限があることも含め、取り回しではガイアの頌歌/Gaea's Anthemには遠く及ばない。
もっとも1マナという軽さを考えると、最大で合計+6/+6相当というのは破格のパフォーマンスを発揮しうる。構築で使う場合はコンスタントにクリーチャーを唱えることが出来るようなグッドスタッフになるだろうか。クリーチャー・タイプを参照するカードの例に漏れず多相との相性も良好で、デッキに入っていないクリーチャー・タイプを指定することで、本命の強化を温存しつつ多相の強化ができる。
リミテッドではクリーチャー・タイプをばらけさせられるかどうか、クリーチャーをコンスタントに手札に集められるかが不安定ではあるが、合計+3/+3ぐらい出来るなら、コストを考えれば十分といえよう。
- V章以上の章を持つ英雄譚、およびすべての章能力が同じ英雄譚はどちらもこれが初。
関連カード
- ティヌーヴィエルの物語/Tale of Tinúviel
- 湯浴み歌/The Bath Song
- 灰色の軍勢の誓言/Oath of the Grey Host
- マザルブルの書/Book of Mazarbul
- エントの長い名簿/Long List of the Ents
ストーリー
エントの長い名簿/Long List of the Entsは中つ国/Middle-Earthに伝わる歌(イラスト)。
「二つの塔」でファンゴルン/Fangornはピピン/Pippinとメリー/Merryに、子供の頃習った生き物の名簿を諳んじる。そこにホビットの名が入ってないことに不満を持ったピピンは、自由の民の1つに加えてくれと頼んだ。
いざ生き物の学を学ばん!
まずあぐるは、自由の民の氏族の名前、
はじめに生れしが、エルフの子らよ。
次が穴掘りドワーフ、暗闇住まい。
三が土庄のエント、山ほど古し。
四が定命の人間、馬を御したり(出典:指輪物語 二つの塔 評論社刊)