永遠の証人/Eternal Witness
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クリーチャー — 人間(Human) シャーマン(Shaman)
永遠の証人が戦場に出たとき、あなたの墓地にあるカード1枚を対象とする。あなたはそれをあなたの手札に戻してもよい。
2/1フィフス・ドーントップアンコモン。3マナにして墓地から手札へカード回収というのは187クリーチャーの中でも最高級の能力。
ヴィンテージの制限カードであるRegrowthにマナ・コストを(緑)増やしたら、2/1のクリーチャーがオマケに付いてくるというわけの分からないカード。cipになったおかげで、霊体の地滑り/Astral Slideや鏡割りのキキジキ/Kiki-Jiki, Mirror Breakerなどで悪用しやすくなった。
サイズだけ見ると3マナ2/1で緑にしてはやや小さめに見えるが、上でも書いたように2マナ分はRegrowthなので、(緑)で2/1クリーチャーがついてくると考えられる。 もちろん抱き合わせ故のコスト・パフォーマンスの良さではあるがそれでも3マナ、前述の通りクリーチャーであることがメリットでもあるためあまりにも強力である。
弱点らしい弱点は無いが、強いて言えばダブルシンボルである事。タッチ緑なデッキでは(緑)(緑)が出せずに手札で腐る可能性がある。
排撃/Repulseや謎めいた命令/Cryptic Commandのような、他に有効な効果を持つバウンスとは強力なシナジーを持つ。 例えば排撃ならドロー、謎めいた命令ならバウンス以外の三つの効果のうち、どれか好きなものを繰り返し使う事が出来る。
オンスロート・ブロック退陣間際にはサイクリングと組み合わさりエターナルスライドで活躍。
また他にもウルザトロンや創造の標デッキなどで広く使われた。
霊体の地滑り/Astral Slideとのコンボは大変強力なのだが、興味深いことに、オンスロート後のエクステンデッドで活躍しているアストログライドではほとんど採用されていない。
これは流行のZooやバーンの速度に対して、ライフゲインを持たないカードはリスキーだという判断が大きい。
- 歯と爪/Tooth and Nailやリアニメイト呪文で出した場合はそのカードを回収できる。なぜなら、cip能力がスタックに乗り、戻す対象を選ぶのは、そのカードの解決が終わる=墓地に置かれた後なので、対象を選ぶ時点でそれは既に墓地にあるからである。
- 開発時は、何と5マナ2/2というサイズだったらしい。イゼットの時術師/Izzet Chronarchを見れば適性と言えるが、ここまで使われる事が無かったのは間違いない。
- 3マナ2/1であることを考えると、cipはRegrowthではなく回収/Reclaimの方が適切であったかもしれない。
- 頭蓋骨絞め/Skullclampが禁止になっていなければ、環境は緑一色であった可能性すらある。
- 1マナ重いエルフの隠し場所/Elven Cacheやエクソダスのタウンズフォーク等、このカードのおかげで見劣りするようになったものは多い。
- その後に出された墓地からの回収カードである喚起/Recollectやイゼットの時術師/Izzet Chronarchできちんとバランスを見直されている。前者はアドバンテージが単純に得られず、後者は回収の条件が付き、さらにそれぞれ適正であろうマナ・コストに修正された。
- 開発時、フィフス・ドーンの緑のカード群が弱かったために、バランスを取るために作られたのだが、緑のレアには既にRegrowth系のカードがあったのでアンコモンになったとのこと。
参考
- 創生の証人―まな板の上の“新たな芽吹き君”(Wizards社;英語)
- Card of the Day 11/03/2005(邦訳)
- カード個別評価:フィフス・ドーン - アンコモン