嵐の目/Eye of the Storm
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Eye of the Storm / 嵐の目 (5)(青)(青)
エンチャント
エンチャント
プレイヤー1人がインスタント・カードかソーサリー・カードを唱えるたび、それを追放する。その後、そのプレイヤーは嵐の目によって追放された各インスタント・カードと各ソーサリー・カードをコピーする。各コピーについて、そのプレイヤーはそのコピーを、そのマナ・コストを支払うことなく唱えてもよい。
インスタントやソーサリーが唱えられるたびにそれを飲み込み、溜め込まれたカードがそれに付随して唱えられる。青にもかかわらず、混沌を象徴する赤の如く複雑な挙動で混乱を呼ぶカード。
例えを変えれば、複雑さやインスタント・ソーサリーへの傾倒ぶりはギルドパクトのイゼット的である(ただしこれはラヴニカ:ギルドの都収録)。
[編集] 利用
すべてのプレイヤーに平等に影響するため使いづらそうに感じるかもしれないが、専用にデッキを組むとかなり強力。軽いインスタントとソーサリーをデッキに満載しておけば相手よりも唱える回数が増えるため、圧倒的に優位に立てる。カウンター呪文を使っておけば、相手の呪文をほとんど打ち消すことも可能。
欠点として、7マナと重く、出してからもコントロール確立までは少し手間がかかる。また非常に処理が面倒であり、デッキの調整もしづらい。使うのをためらってしまうプレイヤーが多いのも当然と言えるだろうか。
- 追放されたソーサリーを、インスタントを用いることによって、擬似的にインスタント・タイミングで使用することができる。
- 呪文を唱えさせる呪文、具体的には過去の罪/Sins of the Pastや呪文変容/Spellshiftとコンボになる。詳細は過去の罪の項目を参照。
- ザルファーの魔道士、テフェリー/Teferi, Mage of Zhalfirで相手のコピーの利用を阻害できる。新たにインスタントやソーサリーを唱えることも敵わないため、こちらの行動のみ決め放題に。
- ストームとの相性も良い。ストーム数を稼ぎやすいだけでなく、ストーム自体の誘発回数も多くなるため。
[編集] ルール
挙動を具体的に説明すると以下のようになる。(以下「カード」とは「インスタント・カードかソーサリー・カード」を指すとする)
- プレイヤーAがカードaを唱えたとする。
- 1のあと、プレイヤーBがカードbを唱えたとする。
- カードbの解決前に、嵐の目によりカードbは追放され、その後カードaとbのコピーが生成される。プレイヤーBはこのカードaとbのコピーを(任意の順番で)唱えることができる。
- 2のあと、プレイヤーBがカードcを唱えたとする。
- カードcの解決前に、嵐の目によりカードcは追放され、その後カードa、b、cのコピーが生成される。プレイヤーBはこのカードa、b、cのコピーを(任意の順番で)唱えることができる。
ここで、「呪文を追放してから各コピーを唱える処理を完了するまで」が一連の効果であり、途中で対応して何かすることはできない。
- このカードの能力は、カードを追放する部分も含めて誘発型能力であり、スタックに乗って処理される。よって、カードを唱えてから実際に追放されるまでにはタイムラグがある。
- 唱えられたインスタントやソーサリー呪文が、嵐の目によって追放される前に、他の効果によって打ち消されるなどしてスタック上から離れた場合は、嵐の目はそれを追放することに失敗する。
- そのカードを追放することに失敗しても、既に追放されているカードのコピーは生成される。
- 追放されたカードを永遠からの引き抜き/Pull from Eternityなどで追放領域から移動させた場合、それは「嵐の目によって追放されたカード」ではなくなる。以降、そのカードのコピーが生成されることはない。
- 嵐の目があるときにフラッシュバックで墓地から呪文を唱えた場合、追放領域に行ったそのカードは「嵐の目によって追放された」カードになる。
- 誘発した能力の解決前に嵐の目が戦場から離れた場合、最後の情報を参照してコピーを作る。よって、戦場から離れる時点でその嵐の目によって追放されていたものだけ、コピーが作られる。
- 嵐の目が戦場に2つ以上ある場合、カードを1回唱えるたびにすべての嵐の目の能力が誘発する。
- 実際に追放するのに成功するのは最後にスタックに乗った能力だけだが、コピーの生成はいずれも問題なく行われる。結局は、戦場に1つだけあった場合とほぼ同じことが起こる。
- どの嵐の目がどのカードを追放したのかは、記録しておくこと。
- マナ・コストにXを含むインスタントやソーサリーを使う場合には注意。
- 最初に唱えた際は、解決前に追放されるため効果が発揮されない。
- コピーを唱える際は、マナ・コストを支払えないため、自動的にX=0となってしまう。
- コピーは好きな順番で唱えられるが、刹那を持つインスタントやソーサリーのコピーがある場合、それを先に唱えると残りのコピーを唱えることはできなくなる。