シディシ/Sidisi

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2015年2月24日 (火) 21:45時点におけるAE (トーク | 投稿記録)による版
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シディシ/Sidisiタルキール覇王譚ブロックのキャラクター。カードとしてはタルキール覇王譚血の暴君、シディシ/Sidisi, Brood Tyrantが初出。

目次

解説

タルキール/Tarkir氏族/Clanスゥルタイ群/The Sultai Broodのタルキール覇王譚の時代におけるカン/Khanにして女王。ナーガの女性(イラスト)。

相続した富とラクシャーサ/Rakshasaから教わった闇の魔術の力で権力を手にしたシディシは、傲慢かつ冷酷で悪賢く、敵対者を単純に殺戮することで知られている。彼女にとって、他者の死とは彼女が統べるアンデッドの軍勢を強化するための手段に過ぎない。彼女はタルキールの5つの氏族を再統合し、自らを頂点とする新たな帝国を築き上げることを望んでいる。

彼女は主にケルゥ寺院/Kheru Templeにて統治を行っており、アンデッドや人間の召使い、コウモリの急使、運河を往来する船を用いて各地に命令を発する。またカルシ宮殿/Qarsi Palaceに宮廷を構えており、スゥルタイの名高い歓楽と豪奢さを求めてその地を訪れる客人たちを眩惑し、催眠にかける――力尽くでは達成できない僅かなことを、策略を通じて成し遂げるために。

経歴

慈悲/Mercy

マルドゥ族/The Mardu Hordeとあるゴブリンに王冠を奪われて以来、シディシはそのゴブリンとマルドゥへの復讐に取り憑かれていた。その盲目的な復讐を諫めた側近たちは、一人また一人とクロコダイルの穴に落とされた。彼女はタシグル/Tasigurの時代以来誰も目にしたことがないようなシブシグ/Sibsigの軍隊を作るべく、スゥルタイの全州に人口の5%を差し出すよう命じた。彼らは犯罪者や貧困者といった、最高の軍隊に相応しくない者たちを寄越した。そのためシディシは改めて命じた、今度は各家庭の長子を差し出すようにと。従わない州にはラクシャーサの大使たちが送られ、叛乱の種は素早く鎮められた。

ニラジ州/The Niraj provinceの商人、ジーニュ/Jhinuは王冠を盗んだ犯人のものであると偽り、シディシにゴブリンの首を3つ献上した。彼は知らなかった――シディシにとって、死者の口を割らせるのは生者の口を割らせるのと同じくらい容易いのだということを。シディシは彼の命を奪わなかった。代わりに彼に親族を次々と差し出させ、周囲への見せしめとした。

ジーニュが差し出せる人間が減っていく中、シディシはもう身代わりとなる者がいないのなら、お前を穴に送るしかないと告げた。ジーニュは慌て、是非ご覧頂きたい新兵がいると言った。彼が呼んだ者たちは確かに強健な戦士であったが、その中には13歳にも満たないような少年がいた。何の冗談だと言うシディシにジーニュは答えた、この少年の実力は確かだ、その目で見ればきっとわかってもらえるだろうと。ジーニュが合図すると、少年は一瞬躊躇し、シディシに飛びかかった。彼は見かけに反し非常に俊敏であったが、その一瞬の躊躇が仇となった。シディシは蛇の尾でジーニュの脚を掴み、少年へと投げつけた。2人はぶつかって倒れ、少年の持っていた短刀がジーニュの肌を掠めた。ジーニュは悲鳴を上げた。その短刀に塗られていたのはシルムガルの息/Silumgar's Breath、対象をゆっくりと内部から腐らせ、確実に死に至らしめる強力な毒であった。

シディシは知った。ジーニュに対する慈悲――苦しむ様を眺めて楽しむために彼に生きるのを許したという「慈悲」が、危うく自らの死を招くところだったことを。彼女にはジーニュが苦しみながら死んでいくのを見届けるという選択肢もあったが、慈悲を捨て、決意を新たにした彼女に迷いはなかった。彼女は短刀を拾い上げ、ジーニュの胸へまっすぐに突き立てた。

登場

登場カード

カード名に登場

タルキール覇王譚
シディシのペット/Sidisi's Pet

フレイバー・テキストに登場

タルキール覇王譚
漂流/Set Adrift消耗する負傷/Debilitating Injury従順な復活/Dutiful Returnよろめく従者/Shambling Attendants絞首/Throttle

イラストに登場

タルキール覇王譚
嘲る扇動者/Jeering Instigator(王冠のみ)
運命再編 対戦キット
スゥルタイの隆盛/Sultai Ascendancy

登場作品・登場記事

参考

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