シディシ/Sidisi

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シディシ/Sidisiタルキール覇王譚ブロックのキャラクター。カードとしてはタルキール覇王譚血の暴君、シディシ/Sidisi, Brood Tyrantが初出。

目次

[編集] 解説

タルキール/Tarkirに住むナーガの女性。

[編集] 歴史改変前

タルキールの氏族/Clanスゥルタイ群/The Sultai Broodカン/Khanにして女王(イラスト)。

相続した富とラクシャーサ/Rakshasaから教わった闇の魔術の力で権力を手にしたシディシは、傲慢かつ冷酷で悪賢く、敵対者を単純に殺戮することで知られている。彼女にとって、他者の死とは彼女が統べるアンデッドの軍勢を強化するための手段に過ぎない。彼女はタルキールの5つの氏族を再統合し、自らを頂点とする新たな帝国を築き上げることを望んでいる。

彼女は主にケルゥ寺院/Kheru Templeにて統治を行っており、アンデッドや人間の召使い、コウモリの急使、運河を往来する船を用いて各地に命令を発する。またカルシ宮殿/Qarsi Palaceに宮廷を構えており、スゥルタイの名高い歓楽と豪奢さを求めてその地を訪れる客人たちを眩惑し、催眠にかける――力尽くでは達成できない僅かなことを、策略を通じて成し遂げるために。

[編集] 歴史改変後

新たなタルキールの氏族、シルムガル氏族/The Silumgar clanにおけるアンデッドの大臣(イラスト)。

生前のシディシはシルムガル/Silumgar龍詞/Draconicの通訳者として富と影響力を手に入れていた。彼女はシルムガルに表立って対立したことはなかったが、しばしばその命令を自分の利益になるように訳していた。その不正に気づいたシルムガルは彼女を処刑した――しかしシルムガルは彼女の残忍さが強力な武器となることを認めており、彼女を今までより厳重に管理できる、知性あるアンデッドの下僕として蘇らせた。

「死後」のシディシはナーガたちを結集し、多数のシブシグ/Sibsigの忠誠を得ることに成功した。彼女はかつて得ていたものと同等の影響力を手にしており、今のところはシルムガルの忠実な部下であり続けている。

シディシは比類なき屍術/Necromancyの力を持つ。政敵を脅し、揺さぶり、必要とあらば排除することに長けた彼女は、処刑されてなおシルムガルの側近の地位を確保し続け、彼にあることないことを囁いている――時に彼の心を落ち着けるために、時に彼の心を掻き乱すために。

[編集] 経歴

[編集] 慈悲/Mercy

マルドゥ族/The Mardu Hordeとあるゴブリンに王冠を奪われて以来、シディシはそのゴブリンとマルドゥへの復讐に取り憑かれていた。その盲目的な復讐を諫めた側近たちは、一人また一人とクロコダイルの穴に落とされた。彼女はタシグル/Tasigurの時代以来誰も目にしたことがないようなシブシグ/Sibsigの軍隊を作るべく、スゥルタイの全州に人口の5%を差し出すよう命じた。彼らは犯罪者や貧困者といった、最高の軍隊に相応しくない者たちを寄越した。そのためシディシは改めて命じた、今度は各家庭の長子を差し出すようにと。従わない州にはラクシャーサの大使たちが送られ、叛乱の種は素早く鎮められた。

ニラジ州/The Niraj provinceの商人、ジーニュ/Jhinuは王冠を盗んだ犯人のものであると偽り、シディシにゴブリンの首を3つ献上した。彼は知らなかった――シディシにとって、死者の口を割らせるのは生者の口を割らせるのと同じくらい容易いのだということを。シディシは彼の命を奪わなかった。代わりに彼に親族を次々と差し出させ、周囲への見せしめとした。

ジーニュが差し出せる人間が減っていく中、シディシはもう身代わりとなる者がいないのなら、お前を穴に送るしかないと告げた。ジーニュは慌て、是非ご覧頂きたい新兵がいると言った。彼が呼んだ者たちは確かに強健な戦士であったが、その中には13歳にも満たないような少年がいた。何の冗談だと言うシディシにジーニュは答えた、この少年の実力は確かだ、その目で見ればきっとわかってもらえるだろうと。ジーニュが合図すると、少年は一瞬躊躇し、シディシに飛びかかった。彼は見かけに反し非常に俊敏であったが、その一瞬の躊躇が仇となった。シディシは蛇の尾でジーニュの脚を掴み、少年へと投げつけた。2人はぶつかって倒れ、少年の持っていた短刀がジーニュの肌を掠めた。ジーニュは悲鳴を上げた。その短刀に塗られていたのはシルムガルの息/Silumgar's Breath、対象をゆっくりと内部から腐らせ、確実に死に至らしめる強力な毒であった。

シディシは知った。ジーニュに対する慈悲――苦しむ様を眺めて楽しむために彼に生きるのを許したという「慈悲」が、危うく自らの死を招くところだったことを。彼女にはジーニュが苦しみながら死んでいくのを見届けるという選択肢もあったが、慈悲を捨て、決意を新たにした彼女に迷いはなかった。彼女は短刀を拾い上げ、ジーニュの胸へまっすぐに突き立てた。

[編集] 毒入りの心臓/The Poisoned Heart

サルカン・ヴォル/Sarkhan Volウギン/Uginの命を助けたことでタルキールの過去は書き換えられ、運命は再編された。過去においてスゥルタイはその名を捨て、シルムガル氏族となった。その事実はシディシの運命をも変えることになった。

若い頃のシディシは権力の階段を上りながら、シルムガルの信頼できる助言者となり、ナーガの中で最も富める者となった自分を思い描いていた。しかしシルムガルの宮廷は、彼女が想像していたような忙しい場所ではなかった。宮廷にわざわざ出向く者はほとんどいなかった――気まぐれで残忍なシルムガルと対面し、生きて外に出られる保証などないゆえに。彼女は多くの日々を、その通訳者としての技量を活かすことなく過ごさなければならなかった。

生の最後の瞬間、心臓にナイフを突き立てられながら、彼女はそのような何もない日々に想いを馳せた。その瞬間には痛みもあったが、同時に夕方の涼しいそよ風と、蘭の香りがあった。生きていたときには軽視していたものが、そしてアンデッドとなった今、決して味わえなくなってしまったものが。

それから数年経ったある日、グルマグ州/The Gurmag provinceの者たちが黄金の貢ぎ物を持ってシルムガルの宮廷に参上した。ジーニュに遣わされた男は、シルムガルに貢ぎ物の量が足りない理由を釈明するときに力を貸してくれるよう、袋に入った宝石をシディシに賄賂として渡した――彼女が「生きていた」とき、ジーニュ自身がそうしたように。シディシはそれを受け取り、彼らをシルムガルの玉座の間に案内した。

男はシルムガルに貢ぎ物を捧げ、釈明した。確かに我々はドロモカ氏族/The Dromoka clanとの戦いで多くの黄金を得たが、同時に多くの損失も被り、再建と戦死者の遺族の生活のための資金が必要であったと。しかしシディシは、本来シルムガルのものとなるはずの黄金で私腹を肥やしたと彼を責め、宝石の袋を放り捨て――ジーニュのときと違い、それは彼女にとってすでに必要のないものだった――男の忠誠を問いただした。男は言った。貴女は心からシルムガルに仕えているわけではない、シルムガルに近づかせてくれれば、ここにある毒の瓶で奴の支配を終わらせてみせると。しかし彼は知らなかった――シルムガルは人型種族の言語で話すことを望まないだけで、それを理解していないわけではない。すべてを聞いていたシルムガルはシディシに龍詞で命令を下し、彼女は蛇の尾でその男を拘束した。男は片手で毒の瓶の一本をシルムガルの身体に投げつけたが、毒のブレスを吐くシルムガルに対し、その毒は何の影響も与えなかった。

シルムガルは更なる命令を発し、シディシはそれに従って男をシブシグの穴に引きずっていった。必死に命乞いをする男に彼女は無慈悲に告げた、お前が持つどんな富も私を思い留まらせる役には立たないと。シディシは男の上着のポケットから、残りの毒の瓶を――今の彼女にとって本当に価値があるものを――手に入れると、男を無造作に穴に放り込んだ。そして自らの鎧を引き上げ、かつて心臓が脈打っていた場所にぽっかりと開いた大穴に、新たな毒を追加した。その穴の中では、シルムガルの暗殺を目論む者たちが各地から持ってくる様々な種類の毒が集められ、混ぜられていた。

シディシは待っている――胸の中の毒が熟成する日を、そしてシルムガルが隙を見せる日を。その日こそ、彼女はシルムガルに奪われた力を取り戻し、ナーガがこの地の支配者となるのだ。

[編集] 登場

[編集] 登場カード

[編集] カード名に登場

タルキール覇王譚
シディシのペット/Sidisi's Pet
タルキール龍紀伝
シディシの信者/Sidisi's Faithful
統率者2017
シディシの手、テイガム/Taigam, Sidisi's Hand

[編集] フレイバー・テキストに登場

タルキール覇王譚
漂流/Set Adrift消耗する負傷/Debilitating Injury従順な復活/Dutiful Returnよろめく従者/Shambling Attendants絞首/Throttle
タルキール龍紀伝
宮殿の使い魔/Palace Familiar死体結い/Corpseweft究極の価格/Ultimate Price

[編集] イラストに登場

タルキール覇王譚
嘲る扇動者/Jeering Instigator(王冠のみ)
タルキール龍紀伝
死体結い/Corpseweft
ホリデーギフトボックス
スゥルタイの魔除け/Sultai Charm
運命再編 対戦キット
スゥルタイの隆盛/Sultai Ascendancy

[編集] 登場作品・登場記事

歴史改変前
歴史改変後

[編集] 参考

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