次元切開/Planar Incision

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[[あなた]]が[[コントロール (ルール用語)|コントロール]]していない[[パーマネント]]も対象に取れる明滅は、実は意外と珍しい。ただし[[対戦相手]]の[[強化]]呪文や[[オーラ]]を剥がす目的で使うと、最終的に+1/+1されて戻ってくるのでノーリスクとは言い難い。一方で[[トークン]]ならば[[戦場]]を離れた時点で消滅し、戻ってこないので確定[[除去]]として機能させることができる。
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[[放浪者/The Wanderer (ストーリー)|皇/The emperor]]の失踪から十年。彼女の捜索に人生を捧げてきた[[漆月魁渡/Kaito Shizuki (ストーリー)|魁渡/Kaito]]は、思いもかけぬ情報を得た。皇の失踪に関わったと思しき「金属の腕の男」と会う[[タメシ/Tameshi]]の姿が目撃されたというのだ。タメシは魁渡の友だった。
 
[[放浪者/The Wanderer (ストーリー)|皇/The emperor]]の失踪から十年。彼女の捜索に人生を捧げてきた[[漆月魁渡/Kaito Shizuki (ストーリー)|魁渡/Kaito]]は、思いもかけぬ情報を得た。皇の失踪に関わったと思しき「金属の腕の男」と会う[[タメシ/Tameshi]]の姿が目撃されたというのだ。タメシは魁渡の友だった。
  
魁渡は数週間をかけて友を調査し、彼が下層街/The Undercityで誰かと会うことを突き止め、そこへ向かった。波止場の倉庫で魁渡が目にしたのは、外科手術じみた奇妙な実験の痕跡と、見たこともない金属の怪物――後に知るその名は[[ジン=ギタクシアス/Jin-Gitaxias]]――だった。怪物の手下たちが荷を積み込んだコンテナからは、[[神/Kami]]の声のような悲鳴が上がった。
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魁渡は数週間をかけて友を調査し、彼が下層街/The Undercityで誰かと会うことを突き止め、そこへ向かった。波止場の倉庫で魁渡が目にしたのは、外科手術じみた奇妙な実験の痕跡と、見たこともない金属の怪物――後に知るその名は[[ジン=ギタクシアス/Jin-Gitaxias]]――だった({{Gatherer|id=549895}})。怪物の手下たちが荷を積み込んだコンテナからは、[[神/Kami]]の声のような悲鳴が上がった。
  
 
そして呻き声に振り返ると、そこには金属の鉤爪に切り裂かれて倒れるタメシの姿があった。魁渡は血を流すタメシに駆け寄り、だがもう手遅れだった。タメシはかすかな声で、友を騙し続けてきたことを悔いた。「[[テゼレット/Tezzeret]]」――最後にそう口にし、タメシは息絶えた<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/magic-story/episode-2-lies-promises-and-neon-flames-2022-01-24 Episode 2: Lies, Promises, and Neon Flames]/[https://mtg-jp.com/reading/ur/NEO/0035742/ メインストーリー第2話:嘘と約束とネオンの輝き](Magic Story [[2022年]]1月24日 [[Akemi Dawn Bowman]]著)</ref>。
 
そして呻き声に振り返ると、そこには金属の鉤爪に切り裂かれて倒れるタメシの姿があった。魁渡は血を流すタメシに駆け寄り、だがもう手遅れだった。タメシはかすかな声で、友を騙し続けてきたことを悔いた。「[[テゼレット/Tezzeret]]」――最後にそう口にし、タメシは息絶えた<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/magic-story/episode-2-lies-promises-and-neon-flames-2022-01-24 Episode 2: Lies, Promises, and Neon Flames]/[https://mtg-jp.com/reading/ur/NEO/0035742/ メインストーリー第2話:嘘と約束とネオンの輝き](Magic Story [[2022年]]1月24日 [[Akemi Dawn Bowman]]著)</ref>。

2022年2月18日 (金) 20:58時点における版


Planar Incision / 次元切開 (1)(青)
インスタント

アーティファクトやクリーチャーのうち1つを対象とする。それを追放し、その後、それをオーナーのコントロール下で+1/+1カウンター1個が置かれた状態で戦場に戻す。


アーティファクトクリーチャーを一瞬だけ追放し、+1/+1カウンターを1つ置いて戻す明滅呪文

あなたコントロールしていないパーマネントも対象に取れる明滅は、実は意外と珍しい。ただし対戦相手強化呪文やオーラを剥がす目的で使うと、最終的に+1/+1されて戻ってくるのでノーリスクとは言い難い。一方でトークンならば戦場を離れた時点で消滅し、戻ってこないので確定除去として機能させることができる。

神河:輝ける世界リミテッドではコモンバウンス月罠の専門家/Moonsnare Specialist月罠の試作品/Moonsnare Prototypeしか(アンコモンに目を向けても巨大な空亀/Colossal Skyturtleしか)なく、インスタントかつ軽いこれは貴重。英雄譚変身したクリーチャーを第1面に戻す使い方であれば+1/+1カウンターを(III章能力で再び追放されるため)持ち越させずに済むなど、できることは多い。

他の明滅同様に自身のパーマネントを単体除去から守る目的で使う場合も強化のおまけがついてくるのは嬉しい。単なる1:1交換で終わらない分、アドバンテージの確保に繋がる。

構築レベルだと、使い捨てかつ単独でアドバンテージを取れないカードは少々扱いづらいか。であれば厄介な呪文は素直に打ち消してしまった方が早く、汎用性も高いが、溺神の信奉者、リーア/Lier, Disciple of the Drownedを採用したデッキであれば仕込む価値はある、同色で相性が最も良いと思われるものは砂漠滅ぼし、イムリス/Iymrith, Desert Doom、アタックでドローを稼ぎつつタップして護法を失ったところに除去が飛んでくるのを躱したり、相手クリーチャーのアタック時に砂漠滅ぼし、イムリス/Iymrith, Desert Doomをアンタップ状態に戻しつつブロックしたり、という動きもできる。 他にもETB能力を持ったカードと相性の良い一枚。

ストーリー

神河:輝ける世界注目のストーリーの1枚。

皇/The emperorの失踪から十年。彼女の捜索に人生を捧げてきた魁渡/Kaitoは、思いもかけぬ情報を得た。皇の失踪に関わったと思しき「金属の腕の男」と会うタメシ/Tameshiの姿が目撃されたというのだ。タメシは魁渡の友だった。

魁渡は数週間をかけて友を調査し、彼が下層街/The Undercityで誰かと会うことを突き止め、そこへ向かった。波止場の倉庫で魁渡が目にしたのは、外科手術じみた奇妙な実験の痕跡と、見たこともない金属の怪物――後に知るその名はジン=ギタクシアス/Jin-Gitaxias――だった(イラスト)。怪物の手下たちが荷を積み込んだコンテナからは、神/Kamiの声のような悲鳴が上がった。

そして呻き声に振り返ると、そこには金属の鉤爪に切り裂かれて倒れるタメシの姿があった。魁渡は血を流すタメシに駆け寄り、だがもう手遅れだった。タメシはかすかな声で、友を騙し続けてきたことを悔いた。「テゼレット/Tezzeret」――最後にそう口にし、タメシは息絶えた[1]

ジン=ギタクシアスは昔からプレインズウォークの秘密の解明を切望していた。世界から世界へ移動できる神々は恰好の実験体であった。

脚注

  1. Episode 2: Lies, Promises, and Neon Flames/メインストーリー第2話:嘘と約束とネオンの輝き(Magic Story 2022年1月24日 Akemi Dawn Bowman著)

参考

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