187クリーチャー

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'''187クリーチャー'''とは、[[戦場に出る|戦場に出た]]ときの[[誘発型能力]]([[ETB]][[能力]])を持つ[[クリーチャー]]の古い俗称。アメリカなどでは'''187'''と呼ばれる。また、かつてETB能力を'''187能力'''と呼ぶこともあった。
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'''187クリーチャー'''とは、[[戦場に出る|戦場に出た]]ときカード1枚分の働きに相当する[[誘発型能力]]([[ETB]][[能力]])を持つ[[クリーチャー]]の俗称。
  
 
==概要==
 
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カリフォルニア警察の殺人事件コードが'''187'''であることに由来する。当初、誘発型能力を持つクリーチャーの有名どころだった[[ネクラタル/Nekrataal]]が、やたらクリーチャーを惨殺していたことから、殺人事件コードがつけられた。また、アメリカでは同じ由来で「殺人」のスラングとして使われる。
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アメリカでは'''187'''と呼ばれる。カリフォルニア警察の殺人事件コードが'''187'''であることに由来する。当初、誘発型能力を持つクリーチャーの有名どころだった[[ネクラタル/Nekrataal]]が、やたらクリーチャーを惨殺していたことから、殺人事件コードがつけられた。また、アメリカでは同じ由来で「殺人」のスラングとして使われる。
  
 
当初は、前述のネクラタルや[[ウークタビー・オランウータン/Uktabi Orangutan]]などといった「『クリーチャーまたはその他パーマネントを[[除去]]する』ETB能力を持つクリーチャー」を指していたが、のちに定義が拡大していき、現在では「ETB能力を持つクリーチャー」の俗称として使われている。
 
当初は、前述のネクラタルや[[ウークタビー・オランウータン/Uktabi Orangutan]]などといった「『クリーチャーまたはその他パーマネントを[[除去]]する』ETB能力を持つクリーチャー」を指していたが、のちに定義が拡大していき、現在では「ETB能力を持つクリーチャー」の俗称として使われている。

2022年2月17日 (木) 21:24時点における版

187クリーチャーとは、戦場に出たときカード1枚分の働きに相当する誘発型能力ETB能力)を持つクリーチャーの俗称。

目次

概要


Nekrataal / ネクラタル (2)(黒)(黒)
クリーチャー — 人間(Human) 暗殺者(Assassin)

先制攻撃
ネクラタルが戦場に出たとき、アーティファクトでも黒でもないクリーチャー1体を対象とし、それを破壊する。それは再生できない。

2/1

アメリカでは187と呼ばれる。カリフォルニア警察の殺人事件コードが187であることに由来する。当初、誘発型能力を持つクリーチャーの有名どころだったネクラタル/Nekrataalが、やたらクリーチャーを惨殺していたことから、殺人事件コードがつけられた。また、アメリカでは同じ由来で「殺人」のスラングとして使われる。

当初は、前述のネクラタルやウークタビー・オランウータン/Uktabi Orangutanなどといった「『クリーチャーまたはその他パーマネントを除去する』ETB能力を持つクリーチャー」を指していたが、のちに定義が拡大していき、現在では「ETB能力を持つクリーチャー」の俗称として使われている。

開発部では実質バニラ/Virtual Vanillaとも呼ばれる。実質的に登場したのはビジョンズから[1][2]。それ以前にもETB能力を持つクリーチャーは存在したが、大半がデメリットであり、その他もせいぜいサイズを決定したりスロー・トリップをつけたりなどの作用にすぎなかった。

2015年の時点でMark Rosewaterは「昔のプレイヤーのスラングで、ちょっと無神経なニックネームなのでほとんどの人が使わなくなった」と述べている[3]

  • 広義にはETB能力さえ持てば何でも187クリーチャーと呼べるが、一般にはメリットとなる能力を持つもののみを指す。例えば、蛇人間の戦士/Serpent Warriorは戦場に出たときに3点のライフロスとなるが、これを187クリーチャーとは普通呼ばない。
  • 日本人が読めば「嫌なクリーチャー」と読むところだが、語源がアメリカなので「ワン・エイティ・セブン」と読む。

特徴

カードとしてみると、戦場に出た際に仕事の半分以上を済ませてしまう関係でクリーチャーの弱点であった除去での損失に耐性を得ている点が大きく、ETB能力による効果と戦場に出た後の戦力とで単純にカード2枚分の働きをする点が画期的。カード・アドバンテージの概念を一般化した立役者の1つであることに間違いは無い。

カード2枚分の働きができるゆえにコストが重めの物が大半だが、ETB能力とクリーチャー単体を分解してみると、抱き合わせゆえの設定かそれぞれに掛かるコストはかなり割安のケースが多い。例えば、先述のネクラタル(ダブルシンボルの4マナ)は恐怖/Terrorシングルシンボルの2マナ)とエルフの射手/Elvish Archersシングルシンボルの2マナ)が組み合わされたものであるが、それぞれに掛かるコストは元と変わらないため1枚で2枚分の効果をもつ点が得と言えるのである。中には火炎舌のカヴー/Flametongue Kavu永遠の証人/Eternal Witnessのように、抱き合わせである点を踏まえてなお異様なコスト・パフォーマンストーナメントを賑わす強力種も多く存在する。また、インスタントソーサリーに比べ、クリーチャーは再利用やコストの踏み倒しが容易であるため、様々なコンボも開発され、さらに特定のデッキにしか効果が無いような能力であっても最悪クリーチャーとして使えるチャンスがあるため、割高とはいえ腐りにくいというのも地味なメリットである。

カードパワーとゲームバランスの面から優れている完成度の高いシステムであり、ビジョンズ以降は大量の亜種が出現。基本セットでの収録カードも多く、今後も新たなバリエーションが現れつづけることは間違いないだろう。

代表的な187クリーチャー

以下、各種構築フォーマットで活躍したカードの一部を列挙する。

187クリーチャーのサイクルやシステムの例

参考

  1. 素晴らしいバニラの材料Latest Developments 2016年11月11日 Sam Stoddard著)
  2. 『アモンケット』語り その2Making Magic 2017年5月1日 Mark Rosewater著)
  3. Do you know why creatures with ETB effects are...Blogatog 2015年4月8日 Mark Rosewater著)
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