Phyrexian Portal

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Phyrexian Portal (3)
アーティファクト

(3):対戦相手1人を対象とする。あなたのライブラリーのカードが10枚以上であるならば、そのプレイヤーはあなたのライブラリーのカードを上から10枚見て、それらを裏向きのまま2つの束に分ける。一方の束を追放する。他方の束からカードを1枚探し、あなたの手札に加える。その後、その束の残りのカードをあなたのライブラリーに加えた上で切り直す。


ギャンブル性の高い、サーチドローアーティファクトライブラリーから数枚のカードを見て、そのうち1枚を手に入れる。リスクは高いがドロー用アーティファクトとしては悪くない性能。起動コストタップを必要としないので何回でも起動できると聞けば凄いが、ライブラリーの減りが激しいのでほどほどに。

状況によって効果は劇的に変わる。運がよければライブラリーのカード4、5枚を犠牲に欲しいカードを手に入れることができる。運が悪ければくずカードを手にした上で、重要カードを含めてライブラリーが10枚減る。

対戦相手が束を分ける」のと、「どちらの束を失うかは、束の内容を見ないで選ばなければならない」のがミソ。そのため、分ける相手にも悩む要素が多い。例えば、以下のようないくつかの考え方がある。

  1. 「くず寄りの5枚」「いい側の5枚」で分けるのもよいだろう。運がよければ相手のキーカードを根こそぎ追放できるし、運が悪ければデッキ圧縮を手伝うことになる。
  2. 無難な内容で5枚ずつ分ける手もある。相手にそれなりのカードは引かれるが、それなりのカードも追放できる。
  3. 「最高の1枚」「その他9枚」という分け方もあるだろう。相手がいいカードを選べば、数枚のほかのキーカードを含めてライブラリーを一気に10枚薄くできるし、9枚の側を選べば超重要カードは渡さずに済む。
  4. 「くず1枚」「その他9枚」という手もある。上記に矛盾するようだが、相手が期待して少ないほうを選んでくれたらぼろもうけだ。

以上のように、分ける側にもかなり駆け引きの要素があり、一概に理想的回答がない。

  • 後の嘘か真か/Fact or Fictionは、ある意味これをアレンジしたようなカード。使う側のデメリットが少なくなったため、最強のドロー系カードの1つといわれるシロモノとなった。
  • 印字が小さめであるため、何をするのかイマイチわかりにくく、そして効果がイマイチというオチまで付くカードでもある。

オラクルの変遷

  • 一時期、1998年2月に出されたエラッタで対戦相手を対象にとらないように変更されていた(参考)。このエラッタは呪われた巻物/Cursed Scrollなどの当時のルールでの問題点(詳細は呪われた巻物/Cursed Scrollを参照)を対処する一環として出されたものであったが、このカードに関しては問題点とは無関係であったためか、2005年8月頃のオラクル更新で対戦相手を対象にとるように戻された(参考)。
  • 一時期、1999年7月頃のオラクル更新で、ライブラリーが10枚以上かどうかは起動条件としてチェックするように変更されていたが、2012年1月のオラクル更新で解決時にチェックするように戻された。

参考

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