Raging River

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[[ブロック (ルール用語)|ブロック]]妨害の[[エンチャント]]。相手が[[飛行]]クリーチャーばかりだとあまり意味がないが、そうでないならば実質的に相手の[[ブロッカー]]を半減させることができる。少しでも突破して[[プレイヤー]]に[[ダメージ]]を入れたい[[赤]]としては、かなりうれしい。
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[[ブロック]]妨害の[[エンチャント]]。相手が[[飛行]]クリーチャーばかりだとあまり意味がないが、そうでないならば実質的に相手の[[ブロッカー]]を半減させることができる。少しでも突破して[[プレイヤー]]に[[ダメージ]]を入れたい[[赤]]としては、かなりうれしい。
  
*フレーバー的には「地の利を生かした、相手戦力の分断」ともいえる立派な戦術で、「無計画な赤」らしくはない。その意味で、これを赤らしくアレンジしたのが[[ゴブリン・ウォー・ドラム/Goblin War Drums]]といえるだろう。性格は大きく異なるが、戦術ではなく狂気の突撃でブロックさせづらくするわけだ。
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*このカードが多数戦場にあると生じる煩雑さからか、[[ワールド]]・エンチャントに変更されたこともある。その後再度の[[オラクル]]変更により通常のエンチャントに戻る。
*また違ったバリエーションとして、後に作られた[[山分けカード]][[立つか転ぶか/Stand or Fall]]がある。Raging Riverは「分割をするのが相手、どちらのグループがブロック参加するのかをあなたが選ぶ」もの。立つか転ぶかは「分割をするのがあなた、どちらのグループがブロック参加するのかを相手が選ぶ」もの。
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*2002年ごろ?から2006年ごろ?のオラクルでは東/eastと西/westに分けていた(訳語は『マジック:ザ・ギャザリング完全カード辞典』より)。[[山分けカード]]の登場後は[[束]]を使わない文章になったこともある<ref>[http://magic.wizards.com/it/node/629706 October Rulings and Errata]([[Daily MTG]] 2002年10月18日)</ref>。
*このカードが多数戦場にあることによって生じると考えられるルール上の闇から、これは[[エンチャント(ワールド)]]に訂正されたこともある。その後再度のルール変更により[[エンチャント|エンチャント(場)]]に戻る。
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*フレイバーとしては、Raging River(荒れ狂う川)によって[[戦場]]を二つに分断した状態にするもの。自然現象を引き起こして戦術的に利用する[[呪文]]というデザインか。
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**現在の[[色の役割]]からすればあまり赤らしくなく、「自然を利用して計画的に戦う」点で言えば[[緑]]の、あるいは「水を利用して相手を妨害する」点では[[青]]の領分に近いカード。ただ赤は(黎明期は特に)[[地震/Earthquake|災害]]や[[石の雨/Stone Rain|天変地異]]と言った大規模な自然現象をよく扱う色であったので、その一端として赤に割り振られたのだろう。
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**より赤らしい方向性を模索して作られた後継カードが[[ゴブリン・ウォー・ドラム/Goblin War Drums]]といえるだろう。性格は大きく異なるが、戦術ではなく狂気の突撃でブロックさせづらくするわけだ。
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*[[戦闘]]を分断するというアイディアはこの後もたびたび試されている。[[シャドー]]はこれをクリーチャーの[[キーワード能力]]へ落とし込んだ形と言えるし、[[リメイク]]として[[立つか転ぶか/Stand or Fall]]がある。[[アン・カード]]の[[俺の屍を越えて/Over My Dead Bodies]]は[[戦場]]の戦闘に加えて[[墓地]]の戦闘を存在させる。[[テーロス還魂記]]でも彼岸/stygianというメカニズムが試されたが、没になった<ref>[https://mtg-jp.com/reading/mm/0033610/ 死の扉にて その1]([[Making Magic]] 2020年1月2日)</ref>。
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==ルール==
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*束に分けられた後に飛行を得たなら、そのクリーチャーはもう一方の束のクリーチャーをブロックしてもよい。
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*[[能力]][[解決]]後に戦場に出たクリーチャー、あるいは解決後に[[クリーチャー化]]した[[パーマネント]]は、飛行を持たない限りどちらの束の攻撃クリーチャーもブロックすることはできない。
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*能力の解決後に[[攻撃している状態で戦場に出る|攻撃している状態で戦場に出た]]クリーチャーは、Raging Riverによるブロック制限は適用されていないので[[防御プレイヤー]]はこれを好きにブロックしてよい。
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*Raging Riverを2つ[[コントロール]]しているなら、それぞれの解決で互いに左と右の束に分けられる。単語は同じだが別の[[効果]]なので、どちらかの効果で別の束に分けられたクリーチャーをブロックすることはできない。つまり各クリーチャーは左左、左右、右左、右右の4つのグループに分けられることになる。3つあれば左左左、左左右…の8つのグループに分けられ、コントロールするRaging Riverの数だけグループの数が倍になっていく。
  
 
==参考==
 
==参考==
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<references />
 
*[[再録禁止カード一覧]]([[再録禁止カード]])
 
*[[再録禁止カード一覧]]([[再録禁止カード]])
*[[カード個別評価:アンリミテッド]] - [[レア]]
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*[[カード個別評価:アンリミテッド・エディション]] - [[レア]]
 
[[Category:リミテッド・エディションの再録禁止カード]]
 
[[Category:リミテッド・エディションの再録禁止カード]]

2024年1月22日 (月) 01:45時点における最新版


Raging River (赤)(赤)
エンチャント

あなたがコントロールするクリーチャーが1体以上攻撃するたび、各防御プレイヤーは自分がコントロールする飛行を持たないすべてのクリーチャーを「左」の束と「右」の束にわける。その後、あなたがコントロールする各攻撃しているクリーチャーについて「左」か「右」かを選ぶ。そのクリーチャーはこの戦闘で、飛行を持つクリーチャーと選ばれたほうの束のクリーチャーを除いてブロックされない。


ブロック妨害のエンチャント。相手が飛行クリーチャーばかりだとあまり意味がないが、そうでないならば実質的に相手のブロッカーを半減させることができる。少しでも突破してプレイヤーダメージを入れたいとしては、かなりうれしい。

  • このカードが多数戦場にあると生じる煩雑さからか、ワールド・エンチャントに変更されたこともある。その後再度のオラクル変更により通常のエンチャントに戻る。
  • 2002年ごろ?から2006年ごろ?のオラクルでは東/eastと西/westに分けていた(訳語は『マジック:ザ・ギャザリング完全カード辞典』より)。山分けカードの登場後はを使わない文章になったこともある[1]
  • フレイバーとしては、Raging River(荒れ狂う川)によって戦場を二つに分断した状態にするもの。自然現象を引き起こして戦術的に利用する呪文というデザインか。
    • 現在の色の役割からすればあまり赤らしくなく、「自然を利用して計画的に戦う」点で言えばの、あるいは「水を利用して相手を妨害する」点ではの領分に近いカード。ただ赤は(黎明期は特に)災害天変地異と言った大規模な自然現象をよく扱う色であったので、その一端として赤に割り振られたのだろう。
    • より赤らしい方向性を模索して作られた後継カードがゴブリン・ウォー・ドラム/Goblin War Drumsといえるだろう。性格は大きく異なるが、戦術ではなく狂気の突撃でブロックさせづらくするわけだ。
  • 戦闘を分断するというアイディアはこの後もたびたび試されている。シャドーはこれをクリーチャーのキーワード能力へ落とし込んだ形と言えるし、リメイクとして立つか転ぶか/Stand or Fallがある。アン・カード俺の屍を越えて/Over My Dead Bodies戦場の戦闘に加えて墓地の戦闘を存在させる。テーロス還魂記でも彼岸/stygianというメカニズムが試されたが、没になった[2]

[編集] ルール

  • 束に分けられた後に飛行を得たなら、そのクリーチャーはもう一方の束のクリーチャーをブロックしてもよい。
  • 能力解決後に戦場に出たクリーチャー、あるいは解決後にクリーチャー化したパーマネントは、飛行を持たない限りどちらの束の攻撃クリーチャーもブロックすることはできない。
  • 能力の解決後に攻撃している状態で戦場に出たクリーチャーは、Raging Riverによるブロック制限は適用されていないので防御プレイヤーはこれを好きにブロックしてよい。
  • Raging Riverを2つコントロールしているなら、それぞれの解決で互いに左と右の束に分けられる。単語は同じだが別の効果なので、どちらかの効果で別の束に分けられたクリーチャーをブロックすることはできない。つまり各クリーチャーは左左、左右、右左、右右の4つのグループに分けられることになる。3つあれば左左左、左左右…の8つのグループに分けられ、コントロールするRaging Riverの数だけグループの数が倍になっていく。

[編集] 参考

  1. October Rulings and Errata(Daily MTG 2002年10月18日)
  2. 死の扉にて その1(Making Magic 2020年1月2日)
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