やり過ぎ/Over the Top
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Over the Top / やり過ぎ (5)(赤)(赤)
ソーサリー
ソーサリー
各プレイヤーはそれぞれ、自分のライブラリーの一番上にある、自分がコントロールしていて土地でないパーマネントの数の等しい枚数のカードを公開し、これにより自分が公開したすべてのパーマネント・カードを戦場に出し、残りを自分の墓地に置く。
すべてのプレイヤーに土地以外のパーマネントの枚数だけ踏み倒しの可能性を与えるソーサリー。既に戦場に出ているパーマネントには影響しない歪んだ世界/Warp Worldの亜種。
パーマネント・カードが出るまで公開するのではなくパーマネント分の枚数をライブラリーの一番上から固定で公開するようになっている。そのため、エルドラージ変身のような「トークンを生成するソーサリーやインスタントで踏み倒し候補以外を固める」という構築は取れず、トークンを含むパーマネントの展開数を重視する形となるだろう。登場時点のスタンダードではクリーチャーより除去されにくいトークンとして血や宝物などが存在しており、これらを積極的に用いたい。
最大の短所は7マナ支払って対戦相手にも恩恵を与える点。混沌性変異/Chaotic Transformationなどと違って除去としての機能も無いためリスクは大きい。ワンショットキルを前提としたコンボデッキに用いるか、素直に使うならパーマネントでもある苦々しい再会/Bitter Reunionで全体速攻を与えるなどを想定したい。相手のETB能力を機能させず、こちらの誘発を増やす機械の母、エリシュ・ノーン/Elesh Norn, Mother of Machinesは有力な相方になるか。
リミテッドでも、重さと安定感の低さから採用したいカードではない。仮に有効活用できる構成のデッキであっても他のカードを優先したほうが無難。
- カード名の"Over the Top"は直訳すれば「頂点を越える」、そこから「度を超えた、やり過ぎ」という意味を表すイディオムになるが、軍事的な用法として「塹壕を乗り越えて攻撃に出る」といった意味も併せ持つ。イラストは塹壕内に立てかけられた梯子を上って攻撃に打って出ようとする兵士の姿を描いている。原語では自分にも相手にも大量のカードを与える「やり過ぎ」な能力とのダブルミーニングの意図もあったのかもしれないが、イラストと訳語が噛み合わなくなってしまっている。→誤訳/名訳