パンくずの道標/Trail of Crumbs
提供:MTG Wiki
エンチャント
パンくずの道標が戦場に出たとき、食物(Food)トークンを1つ生成する。
あなたが食物を1つ生け贄に捧げるたび、あなたは(1)を支払ってもよい。そうしたなら、あなたのライブラリーの一番上からカードを2枚見る。あなたはその中からパーマネント・カード1枚を公開してあなたの手札に加えてもよい。残りをあなたのライブラリーの一番下に無作為の順番で置く。
食物を生け贄に捧げたときにハンド・アドバンテージを得ることができるようになるエンチャント。落としておいたパンくずが手掛かりに似た機能も兼ねるようになる。
これ自身が食物トークンを生成するETB能力を有しているため、最低でも1回は誘発が狙える。そうして次の食物を生成するカードを持ってこられればさらなる手札増強に繋がるだろう。手札に加えることができるのはパーマネント・カードのみだが、緑であればインスタント・ソーサリーに頼らないデッキを作るのは難しくなく、土地も拾えるため外れる可能性は低い。
欠点を挙げるとすれば食物を生け贄に捧げるのに2マナ、これの誘発型能力のコストに1マナとかなりマナを食うことか。食物自身が持つライフ回復の起動型能力以外で生け贄に捧げても良いので、マラリーフの乗り手/Maraleaf Riderや意地悪な狼/Wicked Wolfのようにマナなしで食物を生け贄に捧げられる手段と組めば高速でライブラリーを掘り進むこととも可能。
金のガチョウ/Gilded Gooseとの相性は抜群。継続的に食物を供給できるほか、ガチョウのマナ能力で誘発条件とコストの支払いを同時に満たすことができるためてっとり早く手札を増やしたい時にも便利。
同セットには王冠泥棒、オーコ/Oko, Thief of Crownsという生け贄に捧げない方法で食物を活用する強力なカードがあることから、スタンダードでも当初はあまり注目されていなかった。しかし食物デッキが環境を席捲するようになると、十分にオーコと併用可能であることが判明し、やがて緑を含むサクリファイスデッキの定番カードとなった。
リミテッドでは緑系のアドバンテージエンジンとして安定した活躍が見込める。リミテッドではクリーチャーを中心にデッキを構築することになるので、特に意識しなくても有効に働きやすい。
- モチーフは、グリム童話『ヘンゼルとグレーテル』に登場する「パンくず」[1]。自分と妹グレーテルが森の奥に捨てられることを知った兄ヘンゼルは、パンを細かく砕き、帰り道の目印としてこっそり落としていった。しかしパンくずは鳥に食べられてしまい、二人は家に帰ることができなかった。