主の存在/Presence of the Master
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エンチャント呪文を封じ込めるエンチャント。レジェンドで初出し、エンチャントが1つのテーマであるウルザ・ブロックで再録されたカード。
戦場に出すことさえできれば高い抑止力を持つが、4マナという重さがネック。これよりも先にエンチャントを唱えられてしまったり、カウンターや除去を握られている可能性も高い。また根本的に、エンチャント自体をまったく入れないデッキもあるわけで、無駄になりやすい。もっと軽量ならば怨恨/Rancorなどのエターナルエンチャント対策にもなったかもしれない。
- エンチャント呪文が唱えられるたびにそれを打ち消すというだけで、エンチャント呪文を唱えること自体は禁止しない。打ち消されないエンチャント呪文ならば問題なく戦場に出せる。また、打ち消される前提で唱えてもよいため、エンチャントレスデッキならばドローだけでも狙える。
- 第5版以前のルールではエンチャントレスによるドローも防げた。当時のエンチャントレスのドローは「かけるのに成功したとき」だったため。
- エンチャントが戦場に出ることは禁じていない。補充/Replenishなどで直接エンチャントを戦場に出すことはできる。
- ムルタニの存在/Multani's Presenceと組み合わせると、軽いエンチャントでサイクリングのように次々とカードを引くことができる。
- レジェンド版のイラストには、アインシュタインが描かれている。同じレジェンドのEurekaのイラストには、彼の提示した有名な公式「E=mc^2」が書かれている。
[編集] 制作秘話
このカードはSteve Conardらレジェンド制作陣の遊んでいたダンジョンズ&ドラゴンズキャンペーンのコンセプトから着想を得たカードの1つである。「Presence of the Master」とは、Steveのデザインした「a deity's sphere of influence」(神の影響領域。アドバンスト・ダンジョンズ&ドラゴンズ第2版のルール用語。神が影響力を有する分野を表し、信者に授ける呪文の内容を決定するデータ)を表したものだった。Steveは出来上がったイラストに描かれたアルバート・アインシュタインに少々むっとしたと語っている。(→The History of Legends参照)