灰毛の定め/Grizzly Fate
提供:MTG Wiki
ソーサリー
緑の2/2の熊(Bear)クリーチャー・トークンを2体生成する。
スレッショルド ― あなたの墓地にカードが7枚以上ある場合、代わりに緑の2/2の熊クリーチャー・トークンを4体生成する。
フラッシュバック(5)(緑)(緑)(あなたはあなたの墓地にあるこのカードを、そのフラッシュバック・コストで唱えてもよい。その後それを追放する。)
灰色熊/Grizzly Bearsが2体、スレッショルドに達していると倍の4体出てくるソーサリー。しかもフラッシュバックが付いているので、1枚のこのカードで最高8体出てくる。
そのマナ・コストや効果は錯乱した隠遁者/Deranged Hermitを彷彿とさせる。当時のリス対立などでは一気にクリーチャーを増やす手段として採用されることもあった。
- このカードが墓地から唱えられる場合、このカード自身はすでにスタック上に移動しているため、スレッショルドの枚数に数えないことに注意。
- イラストに描かれたケンタウルスは熊の召喚者で、彼がオデッセイ・サイクルの重要キャラクターの一人シートン/Setonである。
[編集] 開発秘話
このカードの原案はオデッセイのデザイン段階にまで遡る。クリーチャー・トークン召喚呪文のバリエーションを考えていた中、「複数体のトークンを生み出す呪文」の例として、以下のカードが作られた。なお、Salvageは当時のフラッシュバックの名称である。
非公式/非実在カード
Cry of the Wolf (狼の叫び) (2)(緑)(緑)ソーサリー
Salvage (3)(緑)(緑)(緑)
緑の2/2の狼(Wolf)クリーチャー・トークンを2体戦場に出す。
オデッセイのデベロップ・チームは「複数体のトークンを生み出す呪文」を後のエキスパンションに回すと決めたため、オデッセイには収録されなかった。このアイデアは次のトーメントでドングリの収穫/Acorn Harvestとして実現した。
トーメントで「複数体のトークンを生み出す呪文」のアイデアが使われたため、ジャッジメントでは新たな捻りが必要となった。Mark Rosewaterが最初に提案したのは、新たな形のフラッシュバック・コストを持った以下のカードであった。
非公式/非実在カード
Cry of the Wolf (群れの叫び) (3)(緑)ソーサリー
緑の2/2の熊(Bear)クリーチャー・トークンを2体戦場に出す。
フラッシュバック ― (緑),あなたの墓地にあるカードを3枚ゲームから取り除く。
デザイン段階の途中で、フラッシュバックとスレッショルドを併せ持つカードがなかったことに気づき、フラッシュバックで優位な赤と緑にそういったカードを与える必要があると考えた(なお、赤は稲妻の波動/Lightning Surgeが与えられた)。スレッショルドを持つよう「Cry of the Wolf」を修正したものが以下のカードである。
非公式/非実在カード
Hot Bears (激しい熊達) (3)(緑)ソーサリー
緑の2/2の熊(Bear)クリーチャー・トークンを2体戦場に出す。
スレッショルド ― 代わりに、緑の2/2の熊(Bear)クリーチャー・トークンを4体戦場に出す。
フラッシュバック (4)(緑)(緑)
デベロップ段階でマナ・コストとフラッシュバック・コストが引き上げられ、現在のカードに至る。(→Day of Judgment参照)
- カード名は熊の谷/Bearscapeのカード名候補からの拝借である。(→Day of Judgment参照)
- 一時期はカード名が「Seton's Call (シートンの呼び声)」だった時期もあったようである。(→Who's That Centaur?参照)