燎原の火/Wildfire
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土地とクリーチャーを一気に焼き払う、リセットボタンの一種。横浜で開催された世界選手権99で、Kai Buddeが使用した赤茶単デッキのキーカードの1つ。
ジョークルホープス/Jokulhaupsほど完全なリセットではない点が、かえって有効に働く場面も多い。タフネス5以上、もしくは再生持ちクリーチャーは生き残るので、対戦相手のそういうものを何とかしてから使えば戦場は圧倒的優位になる。実際Kai Buddeのデッキでは、欲深きドラゴン/Covetous Dragonやマスティコア/Masticoreが使用されていた。多少土地も残るとはいえ、当面そういうファッティを倒せるだけの呪文を使われなければそれで十分というわけである。
第9版にも再録され、アネックス・ワイルドファイアやマグニボア・ワイルドファイアなどのキーカードとして活躍した。こちらは相手クリーチャーの排除に加え、土地やマナ・アーティファクトの数で優位に立つという戦術の下に投入された。
- 初出のポータル・セカンドエイジの日本語版では現在とカードテキストが異なっており、「あなたは自分の土地を4つ破壊し、あなたの対戦相手もその土地を4つ破壊する。そのあと、燎原の火はすべてのクリーチャーに、それぞれ4点のダメージを与える。(これにはあなたのクリーチャーも含まれる。)」という文章になっていた。
- そのまま解釈すると同じ土地を2回狙って破壊する事になる。
- ポータル三国志の類似カード、新野の火計/Burning of Xinyeの日本語版は「燎原の火」と印刷されている(発売後、日本語名が変更された)。そちらの英語名は「Burning of Xinye」であるため、カード名のルールにより燎原の火とは異なるカードとして扱われる。両者は使えるフォーマットが異なるため注意が必要となる。
- 「燎原(りょうげん)」とは「火をつけて野原を焼くこと」の意であり、「燎原の火」とはそこから転じて「勢いが盛んで防ぎようがないもののたとえ」を表すことわざ。"Wildfire"自体は野火とか鬼火の意味であるが、英語でも"like wildfire"(ほんのわずかの間に)という、類似した表現がある。
- ワイルドファイア/Wildfireという、ジンやイフリートの住む同名の次元/Planeがある。
- モダンマスターズ2015ではポータル版のイラストで再録された。
- ウルザズ・サーガ版のフレイバー・テキストはシヴ/Shivのヴィーアシーノに伝わる神話。最初の噴火/The First Eruptionはその光景を描いた英雄譚である。
シヴは炎の卵黄を包んでいる石の殻が割れて生まれ出た。― ヴィーアシーノの神話