糸車/Spinning Wheel
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マナリス/Manalithの系譜に連なる多色マナ・アーティファクトと、氷の干渉器/Icy Manipulator系列のタッパーが抱き合わさったアーティファクト。前者の上位互換。
構築では力不足だが、リミテッドにおけるマナ加速や多色化支援の候補に上がる一枚。エルドレインの王権特有の一徹の成立にも役立つ。タッパー能力の方は起動に5マナも必要と本家よりも大きく劣る性能だが、終盤戦で1体の大型クリーチャーに蹂躙されそうな場面や、最後のひと押しで邪魔なブロッカーをどかしたい場面では頼りになる。採用する際はそういった強みとテンポを少なからず失う弱みを天秤にかけたい。むしろ「マナフラッド対策の付いたマナ・アーティファクト」と割り切るのも手か。
[編集] 開発秘話
モチーフは、童話『眠れる森の美女』やグリム童話『ルンペルシュティルツヒェン』に登場する「糸車」。前者では、王女が「15歳になると糸車で指を刺して死ぬ」という呪いをかけられ、予言通りになるが、死ぬ代わりに深い眠りにつく。後者では、小人が娘に糸車で藁から金を紡いでやるが、それと引き換えに最初に生まれる子供を渡すよう迫る。
このカードは最初、眠れる森の美女をモチーフに、クリーチャーをタップする(眠らせる)アーティファクトとして作られたが、後にルンペルシュティルツヒェンにも糸車が登場することが見出され、金箔付け/Gildなどと同じ金・トークンを生成する(金を紡ぐ)能力が追加された。その後、食物・トークンとの重複から、金を紡ぐ能力は単純にマナを生み出す能力に変更された[1]。