詰み
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詰み(つみ/Checkmate)とは、どうやっても勝利することが不可能となった状態のこと。例えば以下のような状態が挙げられる。
- 次の対戦相手のターンに攻撃されるとライフが0を下回るが、その攻撃を防ぐことができない。
- 対戦相手のロックが完全に極まり、それを抜け出す手段がデッキに存在しない。
- 勝利するためのカードが1枚しかないコンボデッキを使用していて、そのカードが追放された。
認定大会の場合は、限られた試合時間を無駄にしないためにも、明らかに詰みの状態になったら素直に負けを認めて投了するのが望ましい。諦めずに勝利の道を探し続ける姿勢も悪くはないが、あまりに度が過ぎると遅延行為に取られかねない。敗色濃厚なゲームより、次のゲームに思考時間を充てたほうがいい結果が出る可能性が高い、と考えを切り替えたほうがいいだろう。
もちろん、完全に詰んだわけではなければ、投了を強制されるいわれはない。誰もが「詰んだ」と思っていた局面から最善の一手を見つけ出して逆転勝利を掴んだ例は少なくない。例えば上述の例で言えば、何らかの理由でデッキのキーカードが使えなくなってしまっても、システムクリーチャーの攻撃によって相手のライフを削って勝つことだってできる(→サイカレス)し、ハタから見て勝利直前の状況に持っていけば相手が投了してくれるかもしれない(→プロツアーパリ97)。
- 「詰み」も「投了」も、もともとは将棋用語。完全に王手が決まり、次にどんな手を打っても確実に王将が取られる状況を指して「詰み」という。チェスの用語では「チェックメイト/Checkmate」と言う。
- チェスの「チェックメイト」には勝利宣言というべきポジティブなニュアンスがあるが、「詰み」はむしろネガティブな概念である。例えば将棋では詰みまで指し続けるのは失礼とされ、その前に投了して決着がつくのが一般的である。マジックでも「詰み」という言葉は敗者側が使う傾向が強く、勝者側から使うとイヤミに思われることがある。
- 1人用のパズル的な遊び方として「詰め将棋」というものもあり、プロ棋士もこれで定石を学んだりトレーニングしたりしている(Wikipedia:ja:詰将棋)。マジックにおいても「詰めマジック」とでも言うべきクイズを雑誌やインターネット上で出題する人々がおり、開発部の首席デザイナーのMark Rosewaterは「Magic: the Puzzling」というパズルをDuelist誌に連載していたことがきっかけでウィザーズ・オブ・ザ・コースト社に入社した。