誓いを立てた騎士/Oathsworn Knight
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クリーチャー — 人間(Human) 騎士(Knight)
誓いを立てた騎士は、+1/+1カウンターが4個置かれた状態で戦場に出る。
各戦闘で、誓いを立てた騎士は可能なら攻撃する。
誓いを立てた騎士の上に+1/+1カウンターが置かれている間にこれにダメージが与えられるなら、そのダメージを軽減し、これの上から+1/+1カウンターを1個取り除く。
四肢をすべて失うまでは攻撃を続ける人間・騎士。幻影を思い起こさせるダメージ軽減能力を持ち、基本は「強制攻撃のデメリットを持ち、ダメージでは破壊されないがどんどん弱くなる3マナ4/4」という概観のクリーチャー。
高めなアグロ性を持つが、癖が非常に強い。対戦相手にタフネス5以上を立てられると他のカードの助力がなければ無力化されていく。またダメージを軽減するだけなので、マイナス修整を受けてタフネスが0になれば当然+1/+1カウンターの数に関係なく状況起因処理で墓地に置かれる。基本的にはダメージによる破壊を中心とする赤や緑に強いクリーチャーと言える。
デメリットも多いものの、接死が効かない、戦闘ダメージでは簡単に破壊されずに攻撃をし続けるためコンバット・トリックとの噛み合いが良い、+1/+1カウンターを継続的かつ多めに乗せる手段があればダメージではほぼ破壊されないまま殴り続けられる、などの強みもある。また、元のパワー/タフネスを操作する効果とも相性が良い。
対戦相手が確定除去を撃たない限り一定回数攻撃を続けられるため、これを重視して戦闘でアドバンテージを取る運用が望まれる。
- ダメージが軽減されなかったとしても+1/+1カウンターは取り除かれる。+1/+1カウンターが3個の状態で踏みつけ/Stompされると、2点ダメージを与えられた後に+1/+1カウンターが1個取り除かれ、結果「2点ダメージを与えられた2/2のクリーチャー」となり死亡する。
- ダメージが軽減されなかった場合は接死も有効になるので注意。穢れ沼の騎士/Foulmire Knightにブロックされたあとで自分に踏みつけが撃たれる、などでも死亡してしまう。
[編集] ルール
- 誓いを立てた騎士に複数のブロック・クリーチャーから同時に戦闘ダメージが与えられる場合、それらをすべて軽減し、+1/+1カウンターを1個取り除く。
- ダメージが軽減されない場合でも、ダメージを負った上で+1/+1カウンターを1個取り除く。
[編集] 開発秘話
モチーフは、アーサー王伝説の「黒騎士」。人々は黒騎士と言えば「どれだけ傷つこうとも諦めない騎士」を連想するので、「戦闘ですぐには死なないが、戦うたびに弱っていくクリーチャー」としてデザインされた。
展望デザインでは破壊不能を持ち、戦闘に参加するたびに+1/+1カウンターを1個失うペナルティ能力を持っていた。しかしこのデザインではブロッカーに回されることが多く、これは良いプレイパターンとは言えなかった。セット・デザインは攻撃強制を追加し、破壊不能と弱体化能力をひとまとめにしてジャッジメントの幻影メカニズムに似た能力に変更した[1]。
- 人々が連想する「どれだけ傷つこうとも諦めない騎士」とは、アーサー王伝説を下敷きにしたコメディ映画『モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル』の黒騎士のことだろう。アーサー王の前に立ち塞がり、腕を切り落とされても足を切り落とされても平然として負けを認めなかった。このカードの+1/+1カウンターの数もちょうど4個である。「モンティ・パイソン・アンド・ホーリーグレイル」とのユニバースビヨンドであるSecret Lair x Monty Python and the Holy Grail: Vol.1の'Tis But a Scratch!がそのシーン[2]。
[編集] 脚注
- ↑ Eldraine Check, Part 2/エルドレイン・チェック その2(Making Magic 2019年9月30日 Mark Rosewater著)
- ↑ Secret Lair In an Elevator Superdrop(Daily MTG 2024年7月26日)