選定された行進/Anointed Procession
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エンチャント
効果によりあなたのコントロール下でトークンが1つ以上生成されるなら、代わりにその効果はそれらのトークンをその2倍の数生成する。
緑以上にトークンの生産力に長けた色にとって、倍加効果を得たのは実戦に与える影響が大きい。ただし、トークン生成手段には軽いものが多く、またマナ加速が無い白にとって、先置きすべきエンチャントに4マナを費やす必要があるというのは少々重たい。構築においては序盤を凌ぎつつ、これを設置してからも継続的にトークンを生み出せるといった構成が求められる。
スタンダードでは、このカードを軸として、選定の司祭/Anointer Priestによるライフ・アドバンテージでダメージレースを制しながら、ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikarや秘密の備蓄品/Hidden Stockpileなどの優秀なトークン製造機を加速させ、盤面を制圧するトークン・デッキが開発された。プロツアー「アモンケット」にてSamuel Blackが持ち込み話題となった「アブザン・トークン」[1]を端緒に、その後は緑を排した白黒型も登場している。同時収録された不朽メカニズムとの相性もさる事ながら、スレイベンの検査官/Thraben Inspectorの手掛かりトークンを増やせるというのも見逃せない点。
- ルールに関しては倍増の季節/Doubling Season#ルールの項を参照。
- この効果が白にも拡張されたのは、白がトークン生成に関して数の面で最も優れた色であるため[2]。なお、トークン倍化の第1色は依然として緑であり、白は第2色である[3]。
[編集] ストーリー
アモンケットの注目のストーリーの3枚目。野望の試練/The Trial of Ambitionの残酷な現実を目の当たりにしたギデオン・ジュラ/Gideon Juraは、バントゥの碑/Bontu's Monumentから多数の死体を運び出す選定された者/The Anointedを見て、この地の真実に気づく。選定された者とは、試練で命を落とした修練者/Initiateの骸だったのだ(イラスト)[4]。
「この地の神々は人々の間を歩き回るが、人々と共にあるわけではない。」― ギデオン・ジュラ
- トークンを2倍にする効果は、死体から作られたミイラが他者の死体を運搬・不朽処理し、また新たなミイラを作ることをイメージしたものだろう。
[編集] 脚注
- ↑ プロツアー『アモンケット』 デッキリスト・マッチポイント18~20点(スタンダード)(プロツアー「アモンケット」イベントカバレージ 2017年5月14日)
- ↑ Amonkhet Talking, Part 1/『アモンケット』語り その1(Making Magic 2017年4月24日 Mark Rosewater著)
- ↑ Blogatog(Mark Rosewaterブログ)
- ↑ Brazen/鉄面皮(Magic Story 2017年5月3日 Michael Yichao著)