マジック25周年記念プロツアー
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2018年8月7日 (火) 00:03時点における版
マジック25周年記念プロツアー/Pro Tour 25th Anniversaryは、2018年にアメリカのミネソタ州・ミネアポリスで開催された、3人チーム構築戦のプロツアー。
スタンダード部門の使用率では、赤黒アグロが40.0%と圧倒的な数字を記録。一方で、新たに茨の副官/Thorn Lieutenantなどを獲得した緑単ストンピィ(18.8%)が2位、破滅の龍、ニコル・ボーラス/Nicol Bolas, the Ravagerを獲得したグリクシス・ミッドレンジ(7.9%)が3位、練達飛行機械職人、サイ/Sai, Master Thopteristを獲得した霊気貯蔵器コンボ(5.5%)が4位と、基本セット2019の影響も見られた[1]。
モダンは基本セット2019から民兵のラッパ手/Militia Buglerを獲得した5色人間(16.4%)が1位、青白コントロール(10.9%)が2位、サイを獲得したアイアンワークス(10.3%)と緑単トロン(同左)が3位タイとなった[2]。
レガシーのメタゲームは死儀礼のシャーマン/Deathrite Shamanとギタクシア派の調査/Gitaxian Probeの禁止により激変。グリクシス・コントロールが12.1%で首位となり、スニーク・ショー(9.7%)、エルドラージ・ストンピィ(8.5%)、Death & Taxes(7.3%)がそれに続いた[3]。
- チーム戦のプロツアーとしてもプロツアーサンディエゴ07以来、実に11年ぶりとなる。
- フォーマットにレガシーを含むプロツアーは世界選手権07以来2度目、リミテッド(ブースター・ドラフト)を含わないプロツアーはプロツアーベルリン08以来10年ぶりとなる。
- また、プロツアー体制再編以降、直近のカード・セットの名前が付けられていないプロツアーでもある。
- 日本人最高位は木原惇希・村栄龍司・佐藤嶺の第15位。
- 実際にはそれが不可能だと知っていたにも関わらず、霊気の薬瓶/Aether Vialで出された翻弄する魔道士/Meddling Mageがカード名を指定するのに対応して行動しようとしたとして、Dan Ward(とチームメイトPatrick Tierney、Craig Wescoe)が失格処分を受けた[4]。
基本データ
- 日時:2018年8月3日~8月5日
- 会場:Minneapolis Convention Center
- フォーマット:3人チーム構築戦
- スタンダード(カラデシュ・ブロック+アモンケット・ブロック+イクサラン・ブロック+ドミナリア+基本セット2019)
- モダン(~基本セット2019)
- レガシー(~基本セット2019)
- 参加者数:165チーム
招待条件
上位入賞者
順位 | プレイヤー名 | 担当フォーマット | 使用デッキ | チーム |
---|---|---|---|---|
優勝 | Allen Wu | レガシー | Death & Taxes | なし |
Ben Hull | モダン | 黒赤ホロウ・ワン | ||
Greg Orange | スタンダード | 青白コントロール | ||
準優勝 | Josh Utter-Leyton | レガシー | 青黒死の影 | ChannelFireball |
Ben Stark | モダン | アイアンワークス | ||
Martin Jůza | スタンダード | 赤黒アグロ | ||
第3位 | Márcio Carvalho | レガシー | Death & Taxes | Hareruya Latin |
Thiago Saporito | モダン | 5色人間 | ||
Carlos Romão | スタンダード | 赤黒アグロ | ||
第4位 | Christophe Gregoir | レガシー | エルドラージ・ストンピィ | なし |
Branco Neirynck | モダン | 5色人間 | ||
Thomas Van Der Paelt | スタンダード | 白青ギフト |
Silver Showcase
併催イベントとして、Silver Showcaseが行われた。
黎明期のカード・セットを用いて行われるロチェスター・ドラフトであり、各地域の生涯獲得プロツアー・ポイント1位のプレイヤー4人と、ウィザーズ・オブ・ザ・コーストが招待した4人の計8人が参加した。開封されなたカードは慈善団体「Child's Play」に寄付される[5]。
- 日時:2018年8月2日(ドラフト)、8月3日(準々決勝)、8月4日(準決勝)、8月5日(決勝)
- 会場:Minneapolis Convention Center
- フォーマット:ロチェスター・ドラフト(ベータ版×3+アラビアンナイト×1+アンティキティー×1+レジェンド×1)
順位 | プレイヤー名 | 出場枠 |
---|---|---|
優勝 | Stanislav Cifka | 招待 |
準優勝 | Jason Chan | 招待 |
ベスト4 | Paulo Vitor Damo da Rosa | 中南米プロポイント1位 |
Jon Finkel | 北米プロポイント1位 | |
ベスト8 | Brian Kibler | 招待 |
David Williams | 招待 | |
中村修平 | アジア太平洋プロポイント1位 | |
Raphaël Lévy | ヨーロッパプロポイント1位 |
- ウィザーズ社が選んだ少数のプレイヤーしか参加できないにも関わらず、賞金が非常に高額であることなどから、一部で物議を醸した。
脚注
- ↑ Standard Metagame Breakdown/メタゲームブレイクダウン:スタンダード(Event Coverage Corbin Hosler著)
- ↑ Modern Metagame Breakdown/メタゲームブレイクダウン:モダン(Event Coverage Corbin Hosler著)
- ↑ Legacy Metagame Breakdown/メタゲームブレイクダウン:レガシー(Event Coverage Corbin Hosler著)
- ↑ Round 7 Disqualification/第7回戦での失格処分について(Event Coverage)
- ↑ Introducing the Silver Showcase(Organized Play 2018年6月28日 Mike Rosenberg著)
参考
- Pro Tour 25th Anniversary(公式サイト、英語)
- マジック25周年記念プロツアー イベントカバレージ(mtg-jp.com)
- トーナメント記録