時を越えた探索/Dig Through Time
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2020年8月23日 (日) 11:30時点における版
インスタント
探査(この呪文を唱える段階であなたがあなたの墓地から追放した各カードは、(1)を支払う。)
あなたのライブラリーの一番上から7枚のカードを見る。それらのうちの2枚をあなたの手札に加え、残りをあなたのライブラリーの一番下に望む順番で置く。
探査付きの衝動/Impulse系ドロー呪文。見る枚数と手札に加える枚数は往年の祖先の記憶/Ancestral Memoriesと同じ。
7枚も見れば有効カードを手札に加えられる可能性は高い。マナ・コストがかなり重いのは難点だが、中盤以降なら探査を活かせばそれほど負担にはならないし、インスタントなので隙も作りづらい。特にコントロール系のデッキでは役立つ。
スタンダードではジェスカイウィンズ、青黒コントロールやエスパーコントロールなどで採用される。
パイオニアでは、ある意味このカードが使える事自体がフォーマットの特色の一つである(モダン以下のフォーマットではほぼ全て禁止・制限指定を受けているため)。パイオニアはモダン以下のフォーマットと比べてカードプールが狭いため、墓地を肥やしにくいという懸念こそあるものの、適切なデッキで扱った時のコスト・パフォーマンスの高さはやはり歴然。墓地を肥やせる青系デッキでドロー手段として重宝されている。特にターボネクサスでは強力であり、無限ターン突入・維持のためのパーツをかき集める役割を果たす。また一度ループに入れば速やかにフィニッシュカードへとアクセスできるため、このデッキの悩みの一つであるゲーム時間延長へのある程度の回答になるという強みもある。
軽いカードの比率が高く墓地が肥えやすいモダン以下のフォーマットでは非常に強力であり、幅広い青系デッキに採用された。モダンでは特にスケープシフト、レガシーでは奇跡コントロールや全知実物提示教育、宝船の巡航/Treasure Cruise禁止後のデルバー系などを大きく強化した。
パイオニアでもターボネクサスや青白コントロール等で採用されている。フェッチランドがフォーマット開始当初から禁止されているため、寓話の小道/Fabled Passageや荒野の再生/Wilderness Reclamationといった工夫が必要だが、そのカードパワーは健在である。
- 宝船の巡航/Treasure Cruiseとの比較は興味深い。こちらは主にコンボデッキなどの「デッキ内の特定のカードを引き入れたい」というデッキで有効。
- インスタント・タイミングで自分の墓地のカードを追放できるため、対戦相手の外科的摘出/Surgical Extractionを立ち消えさせたり、タルモゴイフ/Tarmogoyfのサイズを少し小さくするコンバット・トリックに使ったり、というプレイングも可能。
- インスタントの探査呪文ならどれでも使えるテクニックではあるが、ドロー呪文であり使用タイミングに融通を利かせやすいこれが一番その用途に向いているだろう。
- タルキール覇王譚発売直後は探査が過小評価されており、8マナというマナ・コストが敬遠され評価は高くなかった。しかし、実際に使用してみるとすぐにエターナルやモダンでも通用するレベルにあることが証明され、タルキール覇王譚でも屈指のパワーカードと認識されることとなった。
- イラストで映し出されているのは、この時点では絶滅しているシルムガル/Silumgarもしくはその眷族のうちの1体。タルキール覇王譚公開時点で龍たちの詳細はほとんど明らかにされていなかったが、こうしたところで伏線が張られていたのである。
禁止・制限履歴
2015年1月23日より、モダンで禁止カードに指定された。このカード自体のカードパワーももちろんだが、宝船の巡航を使っていたデッキがそのままこれを採用するのでは宝船の巡航を禁止した意味がないという意図もある。レガシー・ヴィンテージでは、宝船の巡航は禁止・制限される一方で時を越えた探索はそのままだった。(参考/翻訳)
その後2015年10月2日より、レガシーで禁止カード、ヴィンテージで制限カードに指定された。レガシーでは戦略的多様性が損なわれていることを理由に、ヴィンテージでは他の制限されているドローカードと同等のカードパワーを持つと認められたことが理由。(参考/翻訳)