Old Fogey
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(36.11.228.172(トーク)による第307419版を取り消し BlogatogでRosewater氏が言及した以上あってよい記述) |
(銀枠専用ルールならともかく、総合ルールでサポートされている内容をわざわざ引用するのは冗長) |
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*[[他の〜とのバンド]]を元から持っている唯一のカード。他にもプロテクション(ホマリッド)、雪かぶり平地渡り(氷雪平地渡り)を持つのはこのカードのみ。 | *[[他の〜とのバンド]]を元から持っている唯一のカード。他にもプロテクション(ホマリッド)、雪かぶり平地渡り(氷雪平地渡り)を持つのはこのカードのみ。 | ||
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*[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]で最多の9個キーワード能力(のみ)を持つクリーチャー。次点は[[怒りの天使アクローマ/Akroma, Angel of Wrath]]の7個。 | *[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]で最多の9個キーワード能力(のみ)を持つクリーチャー。次点は[[怒りの天使アクローマ/Akroma, Angel of Wrath]]の7個。 | ||
*[[インスタント]]に使える過去メカニズムを寄せ集めた[[Blast from the Past]]と対になっている。 | *[[インスタント]]に使える過去メカニズムを寄せ集めた[[Blast from the Past]]と対になっている。 |
2022年7月6日 (水) 00:45時点における版
マジック:ザ・ギャザリングの(登場当時における)「過去の遺物」を寄せ集めたデザインのクリーチャー。
フェイジング、累加アップキープ、エコー、消散、他の〜とのバンド、プロテクション(ホマリッド)、雪かぶり平地渡り、側面攻撃、ランページと、さまざまなキーワード能力が並んでいる。スカージ以前までの旧枠デザイン(タイプ行などが太字なので、正確にはポータルなどに類する)、しかもタイプ行は第6版ルール以前の「恐竜の召喚」(Summon Dinosaur)という表記で、更にはイラストレーターの誤植までそのまま。もちろんプレミアム・カードには流星マークまでついている。またそのクリーチャー・タイプの恐竜も、後にメジャーになるとはいえ当時はアイスエイジのPygmy Allosaurusの1体のみしか存在せず、オラクルで一時廃止されていたほどのマイナー種族と徹底されている。
- フレイバー・テキストでも頑固じいさんっぷりを遺憾なく発揮している。4枚制限ルールも60枚ルールもない黎明期から遊んでいる彼から言わせれば、コレクター番号がつけられたエクソダスどころか、タップ・シンボルが制定されたリバイズドから始めた連中すら新参者のガキなのだろう。
最近のガキときたらやれコレクター番号だ目新しいタップシンボルだ。ブラック・ロータス20枚と疫病ネズミ20枚。これこそが本当のマジックじゃ。
- カード名だけではわかりづらいがイラストは普通に恐竜である。こんなのが雪かぶり(現在で言う氷雪)の平地を歩いていたらすぐにばれそうなものだが。
- 渡り能力に関しては、これ以前の唯一の恐竜であるPygmy Allosaurusから受け継いだものと思われる。雪かぶりの平地しか渡れないことについては、マイナー要素を愛してやまない彼なりの頑固なこだわりなのだろう。
- マジック・プレイヤーであらせられるようなので、もしかしたら"Plain's Walker"とプレインズウォーカー/Planeswalkerを掛けた洒落なのかもしれない。
- 恐竜である理由は、マイナー種族であるというだけでなく、「考え方が古い人」を俗に「恐竜のようなヤツ」「古代から生きている化石人間」という風に表現することを踏まえていると思われる。
- 2017年12月のオラクル更新で銀枠カードのオラクルが現在のルールに合わせた文章に変更されたのだが、このカードに関してはエコー・コストが表記されるようになったのみ。通常なら真っ先に改められそうなタイプ行すらもそのままである辺り、その拘りが伺える。
過去要素
登場時点では「過去の遺物」の塊であったのだが、その後、各要素が順次再利用・復活されている。
特にコールドスナップと時のらせんブロックでは、大半のキーワード能力が一気に復活。後者に至ってはタイムシフトによって、突然旧枠デザインが混じるという視覚的おもしろさまでお株を奪われてしまった。クリーチャー・タイプに関しても、ホマリッドは時のらせんブロックで、恐竜もイクサラン・ブロックで復活。ルーリング上の問題児で復活がほぼありえないとされていたフェイジングさえも、フェイズ・アウトのみと限定的ながら統率者2017を経て基本セット2021でスタンダードに復帰している。
難攻不落と思われていたバンドさえも、Mystery BoosterのBanding Sliverで遂に登場。晴れてすべての要素が復活を果たした。ただし、Banding Sliverは準銀枠と言って差し支えないR&D Playtest cards収録のカードなので、通常のフォーマットで使用できるカードにおいては、未だバンドのみが「過去の遺物」として留まっている。
実用性
2マナで7/7とマナレシオが非常に大きい。しかしフェイジングと消散と累加アップキープがあるため序盤に出しても制約が大きい(後述の通り、エコーは実質無視できる)。それに、これらの能力が同じカードにあるため処理も面倒である。回避能力はあるものの、雪かぶり平地渡りとプロテクション(ホマリッド)なのでそこまで期待できない。ただ、後年に氷雪が再登場した影響で渡りは強化されたと言えるし、側面攻撃とランページを持つため、クリーチャー同士の戦闘ではそうそう打ち負けない。他の恐竜と併用した際はバンドによってさらなる猛威を振るうことだろう。多相の登場でプロテクションの適用範囲が大きくなり、バンドを組めるクリーチャーが増えたのも嬉しい(なお、基本セット2010で他の〜とのバンドのルールが変更される以前は、他のOld Fogeyとしか組めなかった)。
永劫の中軸/Eon Hubでアップキープを飛ばすと、エコーと消散と累加アップキープをまとめて無視できて強烈(フェイジングはアンタップ・ステップに行われるので無視できない)。ブラストダーム/Blastoderm同様速攻をつけるのもよい。最後は投げ飛ばし/Flingなどで投げよう。
以下はMark RosewaterによるFAQ(TIWDAWCC)から参考にした、簡単なガイド。
第1ターン | Old Fogeyを唱える。 |
第2ターン | アンタップ・ステップの開始時に、これがフェイズ・アウトする。 |
第3ターン | フェイズ・インする。 アップキープに累加アップキープ(1回目)を支払う。 前のターンのアップキープより前からコントロールし続けているのでエコーは誘発しない。 消散カウンターは残り2。 |
第4ターン | フェイズ・アウトする。 |
第5ターン | フェイズ・インする。 エコーは誘発しない。 累加アップキープ(2回目)を支払う。 消散カウンターは残り1。 |
第6ターン | フェイズ・アウトする。 |
第7ターン | フェイズ・インする。 エコーは誘発しない。 累加アップキープ(3回目)を支払う。 消散カウンターは無くなる。 |
第8ターン | フェイズ・アウトする。 |
第9ターン | フェイズ・インする。 エコーは誘発しない。 累加アップキープ(4回目)を支払うまでもなく(支払いは可能)、消散のために生け贄に捧げられる。 |
この手順を冷静に見てみると、これが実は普通に強いクリーチャーであることがわかる。2ターン目に唱えれば、4ターン目には7/7+αで殴りかかれる。登場当初は累加アップキープに加えてエコーも支払う必要があったが、現在は不要になったおかげで維持のためのマナが激減し、たいした負担でもなくなった。
非公式/非実在カード
Old Fogey (緑)(緑)クリーチャー ― 恐竜(Dinosaur)
フェイジング、累加アップキープ(1)、エコー(緑)(緑)、消散3、他の恐竜(Dinosaur)とのバンド、プロテクション(ホマリッド)、氷雪平地渡り、側面攻撃、ランページ2
7/7- 現在のルールでは、エコー能力が誘発するタイミングはほぼない。これは基本セット2010発売に伴うルール変更によるものである。それ以前は、フェイズ・アウトはフェイズ・アウト領域に移動するという効果であった。フェイズ・インの際に「ターンの開始時からコントロールしている」状態ではないため、エコー能力が誘発していた。
- エコー能力が誘発する例としては、Old Fogeyが戦場に出てから2ターン目を迎える前に他の効果でフェイズ・アウトした場合や、停滞/Stasisなどでアンタップ・ステップが飛ばされるためにフェイジングしない場合などがある。
その他
- 他の〜とのバンドを元から持っている唯一のカード。他にもプロテクション(ホマリッド)、雪かぶり平地渡り(氷雪平地渡り)を持つのはこのカードのみ。
- マジックで最多の9個キーワード能力(のみ)を持つクリーチャー。次点は怒りの天使アクローマ/Akroma, Angel of Wrathの7個。
- インスタントに使える過去メカニズムを寄せ集めたBlast from the Pastと対になっている。
- どちらのイラストにもTime Machine(イラスト)が登場している(Old Fogeyのイラスト、Blast from the Pastのイラスト)。
- Unsanctionedでも対として再録。しかも同期のカードがドミナリア枠で再録される中、揃って旧枠を固持している。さらにこちらはオラクルで訂正が入ったはずのエコー・コストを無視するという頑固っぷりを見せつけた(カード画像)。