ほとばしる魔力/Mana Flare
提供:MTG Wiki
(版間での差分)
細 (→参考) |
細 |
||
(10人の利用者による、間の14版が非表示) | |||
1行: | 1行: | ||
{{#card:Mana Flare}} | {{#card:Mana Flare}} | ||
− | [[土地]] | + | [[土地]]を[[マナを引き出す目的でタップする]]たび、そのマナと同じ[[マナのタイプ]]のマナ1点を追加で生み出す[[エンチャント]]。実質的に、それぞれの土地のマナ生産力を+1しているようなものと言える。 |
− | + | ||
− | + | [[対戦相手]]にも同じ恩恵を与えてしまうので、出すならば相手の土地が少ない本当の序盤、もしくは「そんなにマナがあってもあまり意味がない」ような終盤だろう。[[X火力]]のような「いくらマナがあっても困らない」[[カード]]を使う[[バーン]]系[[赤]][[デッキ]]の、[[マナ加速]]&とどめ用として採用されていた。このカードが作られた当時は[[引く|ドロー]]系のカードが多くなかったため、「マナだけあっても、それを使うカードがなくて無駄」という状況になりやすかったのも大きい。良質な[[軽い|軽量]][[ドローソース]]が増えた今日では、マナ加速を相手に利用されるリスクは大きくなったといえる。 | |
− | + | ||
− | [[X火力]] | + | |
− | + | ||
− | + | ||
− | * | + | *この手の「土地のマナ生産力を恒久的に[[強化]]する」[[能力]]は、[[色の役割]]の変更によって[[緑]]の能力となった。それらの亜種については[[春の鼓動/Heartbeat of Spring]]を参照。 |
− | + | **緑への移行は[[赤緑]]の[[過ぎたる実り/Overabundance]]でワンクッション置かれていたりする。しかしこのカードは[[魔力のとげ/Manabarbs]]も[[内蔵]]しているため、使用目的は多少違う。 | |
− | + | *[[デュエルファイター刃]]には、これと[[魔力奪取/Drain Power]]を組み合わせ、[[X火力]]を放つという豪快な[[コンボ]]が載っている。 | |
− | + | ||
− | * | + | |
− | + | ||
− | *[[ | + | |
− | + | ||
− | * | + | ==ルール== |
− | + | *マナのタイプとは、[[白]]・[[青]]・[[黒]]・[[赤]]・[[緑]]および[[無色]]の6つを指す。詳しくは[[マナのタイプ]]を参照。 | |
− | ** | + | *どのようなケースが[[誘発条件]]に該当するのかについては、[[マナを引き出す目的でタップする]]を参照。 |
− | + | *1つの土地が一度に複数のタイプのマナを出した場合、その土地の[[コントローラー]]がそれらのタイプの中から1つを選び、そのタイプのマナ1点をマナ・プールに加える。土地が生み出すマナをまるごと2倍にするのではない。 | |
+ | *「[[生み出すことのできる]]マナ」ではなく「生み出したマナ」を参照することに注意。 | ||
+ | **[[Tundra]]をはじめとした大多数の[[2色土地]]のような、複数タイプから1種類のマナを選んで生み出せる土地をタップしてマナを出しても、Tundraから[[白マナ]]、ほとばしる魔力から[[青マナ]]…なんてことはできない。Tundraから白マナを出したならほとばしる魔力からも白マナが出る。 | ||
+ | **実際に2種類以上のマナを出していた場合は、その中から任意のタイプを選べる。[[秘教の門/Mystic Gate]]で(白)(青)を出す事を選択すれば、ほとばしる魔力は(白)か(青)を選べる。 | ||
+ | *この能力は[[誘発型能力|誘発型]][[マナ能力]]であり、[[スタック]]に乗らず直ちに[[解決]]される(マナは即座に[[マナ・プール]]に加えられる)。 | ||
+ | *土地自体のマナ生産力が変わるわけではない。これは「土地がマナを出した」ことにより[[誘発]]する能力である。 | ||
+ | *追加で出たマナに、マナのタイプ以外の性質は受け継がれない。 | ||
+ | **例1:[[すべてを護るもの、母聖樹/Boseiju, Who Shelters All]]からマナを出した場合、追加で出たマナには[[インスタント]]や[[ソーサリー]]呪文を[[打ち消されない|打ち消されなく]]する[[効果]]はない。 | ||
+ | **例2:[[雲を守る山、雲帯岳/Untaidake, the Cloud Keeper]]からマナを出した場合、追加で出たマナは[[伝説の|伝説]]でない[[呪文]]の[[コスト]]を[[支払う]]ためにも使用できる。 | ||
+ | *この能力は強制なので、マナを生み出さないことを選ぶことはできない。[[マナ・バーン]]の[[総合ルール|ルール]]が存在していた時期には、余計なマナによって[[あなた|自分]]が[[ダメージ]]を受ける欠点、および対戦相手にダメージを[[与える|与えられる]]利点もあった。 | ||
==参考== | ==参考== | ||
− | |||
− | |||
− | |||
*[[カード個別評価:第5版]] - [[レア]] | *[[カード個別評価:第5版]] - [[レア]] | ||
+ | *[[カード個別評価:第4版]] - [[レア]] | ||
+ | *[[カード個別評価:リバイズド・エディション]] - [[レア]] | ||
+ | *[[カード個別評価:アンリミテッド・エディション]] - [[レア]] | ||
+ | *[[カード個別評価:おとぎ話]] - [[レア]] | ||
*[[カード個別評価:Masters Edition]] - [[レア]] | *[[カード個別評価:Masters Edition]] - [[レア]] |
2023年8月26日 (土) 23:37時点における最新版
土地をマナを引き出す目的でタップするたび、そのマナと同じマナのタイプのマナ1点を追加で生み出すエンチャント。実質的に、それぞれの土地のマナ生産力を+1しているようなものと言える。
対戦相手にも同じ恩恵を与えてしまうので、出すならば相手の土地が少ない本当の序盤、もしくは「そんなにマナがあってもあまり意味がない」ような終盤だろう。X火力のような「いくらマナがあっても困らない」カードを使うバーン系赤デッキの、マナ加速&とどめ用として採用されていた。このカードが作られた当時はドロー系のカードが多くなかったため、「マナだけあっても、それを使うカードがなくて無駄」という状況になりやすかったのも大きい。良質な軽量ドローソースが増えた今日では、マナ加速を相手に利用されるリスクは大きくなったといえる。
- この手の「土地のマナ生産力を恒久的に強化する」能力は、色の役割の変更によって緑の能力となった。それらの亜種については春の鼓動/Heartbeat of Springを参照。
- 緑への移行は赤緑の過ぎたる実り/Overabundanceでワンクッション置かれていたりする。しかしこのカードは魔力のとげ/Manabarbsも内蔵しているため、使用目的は多少違う。
- デュエルファイター刃には、これと魔力奪取/Drain Powerを組み合わせ、X火力を放つという豪快なコンボが載っている。
[編集] ルール
- マナのタイプとは、白・青・黒・赤・緑および無色の6つを指す。詳しくはマナのタイプを参照。
- どのようなケースが誘発条件に該当するのかについては、マナを引き出す目的でタップするを参照。
- 1つの土地が一度に複数のタイプのマナを出した場合、その土地のコントローラーがそれらのタイプの中から1つを選び、そのタイプのマナ1点をマナ・プールに加える。土地が生み出すマナをまるごと2倍にするのではない。
- 「生み出すことのできるマナ」ではなく「生み出したマナ」を参照することに注意。
- Tundraをはじめとした大多数の2色土地のような、複数タイプから1種類のマナを選んで生み出せる土地をタップしてマナを出しても、Tundraから白マナ、ほとばしる魔力から青マナ…なんてことはできない。Tundraから白マナを出したならほとばしる魔力からも白マナが出る。
- 実際に2種類以上のマナを出していた場合は、その中から任意のタイプを選べる。秘教の門/Mystic Gateで(白)(青)を出す事を選択すれば、ほとばしる魔力は(白)か(青)を選べる。
- この能力は誘発型マナ能力であり、スタックに乗らず直ちに解決される(マナは即座にマナ・プールに加えられる)。
- 土地自体のマナ生産力が変わるわけではない。これは「土地がマナを出した」ことにより誘発する能力である。
- 追加で出たマナに、マナのタイプ以外の性質は受け継がれない。
- 例1:すべてを護るもの、母聖樹/Boseiju, Who Shelters Allからマナを出した場合、追加で出たマナにはインスタントやソーサリー呪文を打ち消されなくする効果はない。
- 例2:雲を守る山、雲帯岳/Untaidake, the Cloud Keeperからマナを出した場合、追加で出たマナは伝説でない呪文のコストを支払うためにも使用できる。
- この能力は強制なので、マナを生み出さないことを選ぶことはできない。マナ・バーンのルールが存在していた時期には、余計なマナによって自分がダメージを受ける欠点、および対戦相手にダメージを与えられる利点もあった。