ネオブランド
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− | グリショールブランドと違って[[墓地]]を経由しないため[[墓地対策]]が効かないという強みがある。また、実質2枚[[コンボ]]ながら、アロサウルス乗りは[[召喚士の契約/Summoner's Pact]]で[[サーチ]] | + | グリショールブランドと違って[[墓地]]を経由しないため[[墓地対策]]が効かないという強みがある。また、実質2枚[[コンボ]]ながら、アロサウルス乗りは[[召喚士の契約/Summoner's Pact]]で[[サーチ]]が可能、グリセルブランドは新生化と異界の進化のどちらで[[戦場]]に出してもよい、とそれぞれの[[コンボパーツ]]が[[デッキ]]に実質8枚ずつ入っているようなものなのでコンボの安定性も高い。全てのコンボパーツが[[緑]]で統一されているため、不要となった2枚目以降もアロサウルス乗りのピッチコストへ変えられる点もポイントである。 |
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− | *このデッキが最初に現れたのは、当時[[マリガン|ロンドン・マリガン]]を試験導入していた[[Magic Online]] | + | *このデッキが最初に現れたのは、当時[[マリガン|ロンドン・マリガン]]を試験導入していた[[Magic Online]]であった。バンクーバー・マリガンよりも[[コンボ]]パーツを集めやすいルール下では猛威をふるい、[[徴用/Commandeer]]や[[撹乱する群れ/Disrupting Shoal]]を[[メインデッキ]]から[[積む]]デッキや、[[ミラーマッチ]]対策の[[カード]]をメインデッキに投入する者まで現れた。 |
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+ | ===偏執狂型=== | ||
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− | ** | + | **Modern Premier #11875599 on 05/27/2019 準優勝([https://magic.wizards.com/en/articles/archive/mtgo-standings/modern-mcq-2019-05-28 参考]) |
− | ** | + | **使用者:__matsugan([[伊藤敦]]) |
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− | + | *最初期に登場した、[[魔力変/Manamorphose]]を挟んで[[研究室の偏執狂/Laboratory Maniac]]を[[唱える|唱え]]て[[勝利]]するタイプ。魔力変を挟む必要がない[[突撃の地鳴り/Seismic Assault]]でフィニッシュするタイプも存在した。 | |
+ | ===スラスタ型=== | ||
+ | *備考 | ||
+ | **Modern Preliminary #12387347 on 02/10/2022 3位([https://magic.wizards.com/en/articles/archive/mtgo-standings/modern-preliminary-2022-02-10 参考]) | ||
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+ | *軽く唱えた[[大嵐の咆哮、スラスタ/Thrasta, Tempest's Roar]]を[[籠城用投薬/Fortifying Draught]]で[[強化]]して殴り倒すタイプ。[[滋養の群れ/Nourishing Shoal]]のおかげで一撃死も狙える。 | ||
+ | ===忍耐型=== | ||
+ | *備考 | ||
+ | **Modern Preliminary on 02/28/2023 優勝([https://www.mtgo.com/en/mtgo/decklist/modern-preliminary-2023-02-2812525259 参考]) | ||
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+ | *[[フォーマット]] | ||
+ | **[[モダン]](〜[[ファイレクシア:完全なる統一]]) | ||
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+ | *[[忍耐/Endurance]]で自分の[[ライブラリー]]を修復することで[[滋養の群れ/Nourishing Shoal]]を使い回し、最終的に[[霊気貯蔵器/Aetherflux Reservoir]]を[[起動]]して勝利する。[[魂の撃ち込み/Soul Spike]]を使いまわすタイプや、[[オニキス教授/Professor Onyx]]の[[誘発型能力]]で勝利する亜種も存在した。 | ||
+ | ===ソリン型=== | ||
+ | *備考 | ||
+ | **Modern Challenge 32 on 12/05/2024 3位([https://www.mtgo.com/decklist/modern-challenge-32-2024-12-0512711020 参考]) | ||
+ | **使用者:Beicodegeia | ||
+ | *[[フォーマット]] | ||
+ | **[[モダン]](〜[[ファウンデーションズ]]) | ||
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+ | {{#MagicFactory: df324498}} | ||
+ | *大量に[[ライフゲイン]]した状態で[[マルコフ家のソリン/Sorin of House Markov]]を出すことで即座に[[変身]]させ、[[貪欲なる新生子、ソリン/Sorin, Ravenous Neonate]]の-1[[能力]]で一撃死を狙う。 | ||
+ | *追加の[[新生化/Neoform]]先として[[暴走暴君、ガルタ/Ghalta, Stampede Tyrant]]を採用しており、[[大型クリーチャー]]群による[[ビートダウン]]も行える。 | ||
==出典== | ==出典== | ||
<references/> | <references/> | ||
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==参考== | ==参考== | ||
+ | *[https://mtg-jp.com/reading/iwashowdeck/0032524/ 週末はアロサウルスに乗って(モダン)] | ||
*[[デッキ集]] | *[[デッキ集]] | ||
2025年2月17日 (月) 20:37時点における最新版
ネオブランド (NeoBrand) は、灯争大戦参入後のモダン環境に存在する新生化系コンボデッキの一種。デッキ名は新生化/Neoformとグリセルブランド/Griselbrandからである。
目次 |
[編集] 概要
クリーチャー — エルフ(Elf) 戦士(Warrior)
あなたは、この呪文のマナ・コストを支払うのではなく、あなたの手札から緑のカードを2枚、追放することを選んでもよい。
アロサウルス乗りのパワーとタフネスはそれぞれ、あなたがコントロールする土地の数に1を加えた点数に等しい。
ソーサリー
この呪文を唱えるための追加コストとして、クリーチャー1体を生け贄に捧げる。
あなたのライブラリーから、その生け贄に捧げたクリーチャーのマナ総量に1を足した値に等しいマナ総量を持つクリーチャー・カード1枚を探し、そのカードを+1/+1カウンターが追加で1個置かれた状態で戦場に出し、その後ライブラリーを切り直す。
ピッチコストでアロサウルス乗り/Allosaurus Riderを唱え、新生化/Neoformか異界の進化/Eldritch Evolutionでグリセルブランド/Griselbrandを戦場に出す動きを中心とする。後はグリショールブランドと同じように、滋養の群れ/Nourishing Shoalでライフを回復しながらグリセルブランドの起動型能力を複数回起動し、フィニッシュ手段を引き込むだけである。猿人の指導霊や絡み森の大長/Chancellor of the Tangleがゲーム開始時の手札にあれば1ターンキルも可能である。
グリショールブランドと違って墓地を経由しないため墓地対策が効かないという強みがある。また、実質2枚コンボながら、アロサウルス乗りは召喚士の契約/Summoner's Pactでサーチが可能、グリセルブランドは新生化と異界の進化のどちらで戦場に出してもよい、とそれぞれのコンボパーツがデッキに実質8枚ずつ入っているようなものなのでコンボの安定性も高い。全てのコンボパーツが緑で統一されているため、不要となった2枚目以降もアロサウルス乗りのピッチコストへ変えられる点もポイントである。
対戦相手にほぼ妨害をさせずに勝利できる可能性がある一方、対戦相手の妨害が刺さってしまうと非常に厳しい。Piotr Głogowskiはこのデッキを“ガラスの大砲”と表現している[1]。
- このデッキが最初に現れたのは、当時ロンドン・マリガンを試験導入していたMagic Onlineであった。バンクーバー・マリガンよりもコンボパーツを集めやすいルール下では猛威をふるい、徴用/Commandeerや撹乱する群れ/Disrupting Shoalをメインデッキから積むデッキや、ミラーマッチ対策のカードをメインデッキに投入する者まで現れた。
猿人の指導霊/Simian Spirit Guideの禁止によって弱体化を余儀なくされたが、その後も様々なフィニッシュ手段が試されている。
[編集] サンプルリスト
[編集] 偏執狂型
- 最初期に登場した、魔力変/Manamorphoseを挟んで研究室の偏執狂/Laboratory Maniacを唱えて勝利するタイプ。魔力変を挟む必要がない突撃の地鳴り/Seismic Assaultでフィニッシュするタイプも存在した。
[編集] スラスタ型
Neobrand(Modern) [2] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 軽く唱えた大嵐の咆哮、スラスタ/Thrasta, Tempest's Roarを籠城用投薬/Fortifying Draughtで強化して殴り倒すタイプ。滋養の群れ/Nourishing Shoalのおかげで一撃死も狙える。
[編集] 忍耐型
Neobrand(Modern) [3] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 忍耐/Enduranceで自分のライブラリーを修復することで滋養の群れ/Nourishing Shoalを使い回し、最終的に霊気貯蔵器/Aetherflux Reservoirを起動して勝利する。魂の撃ち込み/Soul Spikeを使いまわすタイプや、オニキス教授/Professor Onyxの誘発型能力で勝利する亜種も存在した。
[編集] ソリン型
Neobrand(Modern) [4] | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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- 大量にライフゲインした状態でマルコフ家のソリン/Sorin of House Markovを出すことで即座に変身させ、貪欲なる新生子、ソリン/Sorin, Ravenous Neonateの-1能力で一撃死を狙う。
- 追加の新生化/Neoform先として暴走暴君、ガルタ/Ghalta, Stampede Tyrantを採用しており、大型クリーチャー群によるビートダウンも行える。