関連している能力
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ある[[オブジェクト]]に、次のような[[能力]]が印刷されている場合、それらは関連している。 | ある[[オブジェクト]]に、次のような[[能力]]が印刷されている場合、それらは関連している。 | ||
− | *[[カード]]を[[ | + | *[[カード]]を[[追放]]する[[起動型能力]]や[[誘発型能力]]と、「その追放されたカード」や「[このオブジェクト]によって追放されたカード」と書かれた能力。後者の能力は、前者の能力の結果追放されたカードで、[[追放|追放領域]]に存在するものだけを参照する。 |
**例:[[忘却の輪/Oblivion Ring]]の1つめの能力と2つ目の能力。 | **例:[[忘却の輪/Oblivion Ring]]の1つめの能力と2つ目の能力。 | ||
− | * | + | *カードを追放する[[置換効果]]を生成する能力と、「その追放されたカード」や「[このオブジェクト]によって追放されたカード」と書かれた能力。後者の能力は、前者の能力による置換効果の結果追放されたカードで、追放領域に存在するものだけを参照する。 |
**例:[[虚空の大口/Void Maw]]の2つ目の能力と3つ目の能力。 | **例:[[虚空の大口/Void Maw]]の2つ目の能力と3つ目の能力。 | ||
− | *オブジェクトを[[ | + | *オブジェクトを[[戦場に出す]]起動型能力や誘発型能力と、「[このオブジェクト]によって戦場に出た」オブジェクトを参照する能力。後者の能力は、前者の能力の結果戦場に出たオブジェクトだけを参照する。 |
**例:[[あまたの舞い/Dance of Many]]の1つ目の能力と、2つ目や3つ目の能力。 | **例:[[あまたの舞い/Dance of Many]]の1つ目の能力と、2つ目や3つ目の能力。 | ||
*「[値]を選ぶ」や「[[カード名]]を1つ指定する」ことを[[プレイヤー]]に求める能力と、「選ばれた[値]」(または「最後に選ばれた[値]」)あるいは「指定されたカード」を参照する能力。後者の能力は、前者の能力の結果行われた選択だけを参照する。 | *「[値]を選ぶ」や「[[カード名]]を1つ指定する」ことを[[プレイヤー]]に求める能力と、「選ばれた[値]」(または「最後に選ばれた[値]」)あるいは「指定されたカード」を参照する能力。後者の能力は、前者の能力の結果行われた選択だけを参照する。 | ||
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*単一の段落内に存在する、[[常在型能力]]と誘発型能力。この誘発型能力は、常在型能力の結果の行動だけを参照する。→{{CR|404.5}} | *単一の段落内に存在する、[[常在型能力]]と誘発型能力。この誘発型能力は、常在型能力の結果の行動だけを参照する。→{{CR|404.5}} | ||
**例:[[二度目の収穫/Rowen]]の持つ能力。 | **例:[[二度目の収穫/Rowen]]の持つ能力。 | ||
− | *[[キッカー]] | + | *[[キッカー]]能力と、キッカー・[[コスト]]を[[支払う|支払った]]かどうかだけを参照する他の能力。後者の能力は、そのオブジェクトを[[呪文]]として[[唱える]]際に前者の能力に記載されているキッカー・コストを支払ったかどうかだけを参照する。[[キッカー]]も参照。 |
*[[覇権]]の[[キーワード能力]]によって表される2つの能力。[[覇権]]も参照。 | *[[覇権]]の[[キーワード能力]]によって表される2つの能力。[[覇権]]も参照。 | ||
===その他のルール=== | ===その他のルール=== | ||
単一の[[効果]]の一部として一組の関連した能力を得た場合、それらは新しいオブジェクトに印刷されているわけではないが、元の能力と同様に関連した能力となる。そのオブジェクトが現在、あるいは過去にどのような能力を持っていようとも、他の能力と関連することはない。 | 単一の[[効果]]の一部として一組の関連した能力を得た場合、それらは新しいオブジェクトに印刷されているわけではないが、元の能力と同様に関連した能力となる。そのオブジェクトが現在、あるいは過去にどのような能力を持っていようとも、他の能力と関連することはない。 | ||
− | *例:[[水銀の精霊/Quicksilver Elemental]]の起動型能力によって[[弧炎撒き/Arc-Slogger]]と[[石の死の姉妹/Sisters of Stone Death]]の起動型能力を得たとする。弧炎撒きの起動型能力(能力Aとする)と、石の死の姉妹の2つ目の起動型能力(能力S2とする)をそれぞれ[[起動]] | + | *例:[[水銀の精霊/Quicksilver Elemental]]の起動型能力によって[[弧炎撒き/Arc-Slogger]]と[[石の死の姉妹/Sisters of Stone Death]]の起動型能力を得たとする。弧炎撒きの起動型能力(能力Aとする)と、石の死の姉妹の2つ目の起動型能力(能力S2とする)をそれぞれ[[起動]]した後、石の死の姉妹の3つ目の起動型能力(能力S3とする)を起動した場合、能力S2によって追放した[[クリーチャー]]・カードを[[戦場]]に[[戻す]]ことはできるが、能力Aによって追放したクリーチャー・カードは戦場に戻すことができない。なぜなら、能力S2とS3は関連しているが、能力AとS3は関連していないためである。 |
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==参考== | ==参考== | ||
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2009年8月4日 (火) 16:50時点における版
あるオブジェクトが、何らかの行動をしたり任意のオブジェクトに影響したりする能力と、その行動やそのオブジェクトを直接参照する能力を印刷された状態で持っている場合、それらの能力は「関連している能力/Linked Abilities」と呼ばれ、その関係を「関連している/Linked」と呼ぶ。
後者の能力は、前者の能力による行動や影響を受けたオブジェクトのみを参照し、その他の能力によるものと関連づけられることはない。
目次 |
解説
実例
あるオブジェクトに、次のような能力が印刷されている場合、それらは関連している。
- カードを追放する起動型能力や誘発型能力と、「その追放されたカード」や「[このオブジェクト]によって追放されたカード」と書かれた能力。後者の能力は、前者の能力の結果追放されたカードで、追放領域に存在するものだけを参照する。
- 例:忘却の輪/Oblivion Ringの1つめの能力と2つ目の能力。
- カードを追放する置換効果を生成する能力と、「その追放されたカード」や「[このオブジェクト]によって追放されたカード」と書かれた能力。後者の能力は、前者の能力による置換効果の結果追放されたカードで、追放領域に存在するものだけを参照する。
- 例:虚空の大口/Void Mawの2つ目の能力と3つ目の能力。
- オブジェクトを戦場に出す起動型能力や誘発型能力と、「[このオブジェクト]によって戦場に出た」オブジェクトを参照する能力。後者の能力は、前者の能力の結果戦場に出たオブジェクトだけを参照する。
- 例:あまたの舞い/Dance of Manyの1つ目の能力と、2つ目や3つ目の能力。
- 「[値]を選ぶ」や「カード名を1つ指定する」ことをプレイヤーに求める能力と、「選ばれた[値]」(または「最後に選ばれた[値]」)あるいは「指定されたカード」を参照する能力。後者の能力は、前者の能力の結果行われた選択だけを参照する。
- 例:多相の戦士/Shapeshifterの1つ目あるいは2つ目の能力と、3つ目の能力。
- 単一の段落内に存在する、常在型能力と誘発型能力。この誘発型能力は、常在型能力の結果の行動だけを参照する。→CR:404.5
- 例:二度目の収穫/Rowenの持つ能力。
- キッカー能力と、キッカー・コストを支払ったかどうかだけを参照する他の能力。後者の能力は、そのオブジェクトを呪文として唱える際に前者の能力に記載されているキッカー・コストを支払ったかどうかだけを参照する。キッカーも参照。
- 覇権のキーワード能力によって表される2つの能力。覇権も参照。
その他のルール
単一の効果の一部として一組の関連した能力を得た場合、それらは新しいオブジェクトに印刷されているわけではないが、元の能力と同様に関連した能力となる。そのオブジェクトが現在、あるいは過去にどのような能力を持っていようとも、他の能力と関連することはない。
- 例:水銀の精霊/Quicksilver Elementalの起動型能力によって弧炎撒き/Arc-Sloggerと石の死の姉妹/Sisters of Stone Deathの起動型能力を得たとする。弧炎撒きの起動型能力(能力Aとする)と、石の死の姉妹の2つ目の起動型能力(能力S2とする)をそれぞれ起動した後、石の死の姉妹の3つ目の起動型能力(能力S3とする)を起動した場合、能力S2によって追放したクリーチャー・カードを戦場に戻すことはできるが、能力Aによって追放したクリーチャー・カードは戦場に戻すことができない。なぜなら、能力S2とS3は関連しているが、能力AとS3は関連していないためである。
- 例:戦場に出るに際して適当なカード名(Nとする)を指定した翻弄する魔道士/Meddling Mageが、鏡編み/Mirrorweaveにより虚空石のガーゴイル/Voidstone Gargoyleのコピーとなった。このとき、名前がNであるカードを唱えることもNの持つ起動型能力を起動することもできる。なぜなら、翻弄する魔道士の1つ目の能力と、虚空石のガーゴイルの3つ目や4つ目の能力は関連していないためである。
参考
引用:総合ルール 20231117.0
- 6 呪文、能力、効果
- 606 忠誠度能力
- 606.1 起動型能力の中には忠誠度能力が存在し、それらは特別なルールに従う。
- 606.2 忠誠シンボルをコストに含む起動型能力は忠誠度能力である。通常、プレインズウォーカーだけが忠誠度能力を持つ。
- 606.3 自分のコントロールしているパーマネントの忠誠度能力を起動できるのは、優先権を持っていてスタックが空で自分のメイン・フェイズの間で、そのターンにそのパーマネントの忠誠度能力をまだどのプレイヤーも起動していない場合に限る。
- 606.4 パーマネントの忠誠度能力を起動するためのコストは、その能力のコストに含まれる忠誠シンボルに書かれている数の忠誠カウンターをそのパーマネントに載せるあるいは取り除くことである。このコストは他の効果によって修整されることがある。
- 606.6 追加コストを計算に入れてマイナスの忠誠度 コストを持つ忠誠度能力は、そのパーマネントにその数以上の忠誠カウンターが載っていない限り起動できない。
- 606 忠誠度能力