Time Walk
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シンプルな[[効果]]でありながら非常に多くの利用法があり、またこの[[軽い|軽さ]]によってそれらの有効性が格段に増している。 | シンプルな[[効果]]でありながら非常に多くの利用法があり、またこの[[軽い|軽さ]]によってそれらの有効性が格段に増している。 | ||
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*ターン中まずこれを[[通し]]ておけば、その後[[フルタップ]]による危険性を排除した上で、好きに[[呪文]]を使える。 | *ターン中まずこれを[[通し]]ておけば、その後[[フルタップ]]による危険性を排除した上で、好きに[[呪文]]を使える。 | ||
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+ | ==開発秘話== | ||
+ | パワー9の一角だけあって、[[リミテッド・エディション]]のテストプレイ段階での数多くの逸話がある。 | ||
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+ | *リミテッド・エディションの骸骨3体は、[[時のらせん]]で登場した[[永劫での歩み/Walk the Aeons]]の{{Gatherer|id=110517|イラスト}}にも出演している<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/card-day-december-2008-2008-12-01 Card of the Day 2008/12/15] ([[Daily MTG]]、英語)</ref>。 | ||
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+ | [[ヴィンテージ選手権11]]では、優勝者[[Mark Hornung]]に新規描き下ろしイラストのTime Walkの額が贈られた<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/event-coverage/2011-us-national-championship-day-1-blog-2011-08-05 2011 U.S. National Championship - Day 1 Blog] ([[Daily MTG]]、英語)</ref>([https://magic.wizards.com/en/articles/archive/arcana/time-walk-wallpaper-2013-12-16 イラスト])。このイラストは[[Magic Online]]の[[キューブ・ドラフト]]や[[Vintage Masters]]でも採用されている。 | ||
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+ | *後にいくつか修正版が作られている。まず[[マナ総量]]こそ同じだが[[敗北条件|敗北]]のデメリットがついた[[最後の賭け/Final Fortune]]が作られ、その後[[マナ・コスト]]を修正した[[時間のねじれ/Time Warp]]が作られた。これ以降の追加ターンを得るカードは、時間のねじれを元にして作られている。亜種も[[時間のねじれ/Time Warp]]を参照。 | ||
+ | *[[Extra Pulled]]のジョークカードで、効果だけはこれを上回るカード「[[Time Walk Variant 23|Time Walk Variant #23]]」が存在する。ただし[[追加コスト]]が非常に厳しい<ref>[https://web.archive.org/web/20150423095602/http://www.magiclibrarities.net/rarities-duelist-fantasy-extra-pulled-1.html Magic Rarities(Internet Archive)](個人サイト「Magic Rarities」ページ上段中央)</ref>。 | ||
+ | *[[アングルード2]]で[[Time Walk on the Wild Side]]というパロディカードが予定されていたが、アングルード2自体が没になった<ref name="mm_260">[https://magic.wizards.com/en/news/making-magic/un-seen-2013-08-12 Un-Seen]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0004239/ アンの視点]([[Making Magic]] [[2013年]]8月12日 [[Mark Rosewater]]著)</ref>。 | ||
+ | *[[MTGアリーナ]]では[[頭目の神官/Oracle of the Alpha]]の[[能力]]で[[創出]]することができる。日本語版では「時渡り」と訳された。 | ||
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*このカードと[[Ancestral Recall]]、[[Timetwister]]の3枚を[[ビッグ・ブルー#ビッグ・ブルー(Big Blue)(俗称)|ビッグ・ブルー]]と呼んだ。ただこの通称は、同名の[[デッキ]]ができてからはあまり使われていない。 | *このカードと[[Ancestral Recall]]、[[Timetwister]]の3枚を[[ビッグ・ブルー#ビッグ・ブルー(Big Blue)(俗称)|ビッグ・ブルー]]と呼んだ。ただこの通称は、同名の[[デッキ]]ができてからはあまり使われていない。 | ||
*その昔、カナダでカードの偽造団が逮捕されたことがあるが、彼らの偽造したカードのうち最も多く製造されたのがこのカードだった。 | *その昔、カナダでカードの偽造団が逮捕されたことがあるが、彼らの偽造したカードのうち最も多く製造されたのがこのカードだった。 | ||
− | * | + | *最古のカードの1つでありながら、初版の[[ルール文章]]と現在の[[オラクル]]がまったく同じという数少ないカードである。 |
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==参考== | ==参考== | ||
+ | *[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/arcana/time-walk-wallpaper-2013-12-16 壁紙 (Magic Online Holiday Cube)] ([[Daily MTG]]) | ||
+ | *[[ターン・フェイズ・ステップを追加するカード]] | ||
*[[再録禁止カード一覧]]([[再録禁止カード]]) | *[[再録禁止カード一覧]]([[再録禁止カード]]) | ||
− | *[[ | + | *[[カード個別評価:アンリミテッド・エディション]] - [[レア]] |
+ | *[[カード個別評価:Vintage Masters]] - [[スペシャル]] | ||
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2024年2月20日 (火) 23:58時点における最新版
パワー9の1枚。たったの2マナで追加のターンを得られるソーサリー。
シンプルな効果でありながら非常に多くの利用法があり、またこの軽さによってそれらの有効性が格段に増している。
同じパワー9のAncestral Recallと比べ「爆発力で劣るが総合力で勝る」といった評価も見られる。新たに得たターンのドローを考えれば事実上のキャントリップでもあり、カード・アドバンテージを失わないのも嬉しい。
1994年1月25日より、タイプ1(現ヴィンテージ)で制限カードに指定される。タイプ1.5では制定当初から禁止カードで、2004年9月20日よりタイプ1.5から移行したレガシーでも続けて禁止カードに指定されている。
[編集] 利用
- テンポを失わず土地を伸ばすことができる。
- ターン中まずこれを通しておけば、その後フルタップによる危険性を排除した上で、好きに呪文を使える。
- 毎ターン回収するコンボで無限ターン(→繰り返す悪夢/Recurring Nightmare、エターナルオース)。
- 連続突撃/Relentless Assault。クリーチャー以外のタップ能力を持つパーマネントも連続で突撃できる。
[編集] 開発秘話
パワー9の一角だけあって、リミテッド・エディションのテストプレイ段階での数多くの逸話がある。
- ターンを得る効果は「Your opponent loses next turn(あなたの対戦相手は次のターンを失う)」と書かれていた時期があった。このテキストが「あなたの対戦相手は次のターンに敗北する」と誤読されたため、文面が変更されることとなった[1][2]。
- 赤にも同じマナ総量で同様の効果の「Starburst」というカードが作られていた[1][3]。
- プレイテスト時のカードを見る限り、一時期、「島を1つ失う/lose 1 island」というペナルティが設けられていたようである[3]。
- テストプレイのガンマ段階では、Ancestral Recallとともにコモンに設定されていた。強すぎた青を弱体化させるため、異様なカードパワーを持つこれら2枚はレアに変更された[1]。
[編集] イラスト
リミテッド・エディションとアンリミテッドのイラストには、3体の肉付きの骸骨が描かれている。様々な想像をかきたてる不思議な構図となっており、アーティストのAmy Weberを代表するイラストの1つとして挙げられる。
- リミテッド・エディションの骸骨3体は、時のらせんで登場した永劫での歩み/Walk the Aeonsのイラストにも出演している[4]。
ヴィンテージ選手権11では、優勝者Mark Hornungに新規描き下ろしイラストのTime Walkの額が贈られた[5](イラスト)。このイラストはMagic Onlineのキューブ・ドラフトやVintage Mastersでも採用されている。
[編集] 関連カード
- 後にいくつか修正版が作られている。まずマナ総量こそ同じだが敗北のデメリットがついた最後の賭け/Final Fortuneが作られ、その後マナ・コストを修正した時間のねじれ/Time Warpが作られた。これ以降の追加ターンを得るカードは、時間のねじれを元にして作られている。亜種も時間のねじれ/Time Warpを参照。
- Extra Pulledのジョークカードで、効果だけはこれを上回るカード「Time Walk Variant #23」が存在する。ただし追加コストが非常に厳しい[6]。
- アングルード2でTime Walk on the Wild Sideというパロディカードが予定されていたが、アングルード2自体が没になった[7]。
- MTGアリーナでは頭目の神官/Oracle of the Alphaの能力で創出することができる。日本語版では「時渡り」と訳された。
[編集] その他
- このカードとAncestral Recall、Timetwisterの3枚をビッグ・ブルーと呼んだ。ただこの通称は、同名のデッキができてからはあまり使われていない。
- その昔、カナダでカードの偽造団が逮捕されたことがあるが、彼らの偽造したカードのうち最も多く製造されたのがこのカードだった。
- 最古のカードの1つでありながら、初版のルール文章と現在のオラクルがまったく同じという数少ないカードである。
[編集] 脚注
- ↑ 1.0 1.1 1.2 The Creation of Magic: The Gathering/マジック:ザ・ギャザリングのはじまり (Daily MTG)
- ↑ Avacyn City, Part 1/アヴァシンの街、その1 (Daily MTG)
- ↑ 3.0 3.1 Alpha Playtest Cards: More! (Daily MTG、英語)
- ↑ Card of the Day 2008/12/15 (Daily MTG、英語)
- ↑ 2011 U.S. National Championship - Day 1 Blog (Daily MTG、英語)
- ↑ Magic Rarities(Internet Archive)(個人サイト「Magic Rarities」ページ上段中央)
- ↑ Un-Seen/アンの視点(Making Magic 2013年8月12日 Mark Rosewater著)