ヘリオッド/Heliod

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'''ヘリオッド'''/''Heliod''は[[テーロス・ブロック]]のキャラクター。[[カード]]としては[[テーロス]]の[[太陽の神、ヘリオッド/Heliod, God of the Sun]]が初出。
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{{情報ボックス/テーロスの神}}'''ヘリオッド'''/''Heliod''は[[テーロス・ブロック]]初出のキャラクター。[[カード]]としては[[テーロス]]の[[太陽の神、ヘリオッド/Heliod, God of the Sun]]が初出。
  
 
==解説==
 
==解説==
[[テーロス/Theros]]の[[神#ストーリー|神]]の一柱。男性。櫛状に枝分かれした2本の角を持つ([http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/activity/1323 イラスト])。
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[[テーロス/Theros]]の[[神 (テーロス・ブロック)#ストーリー|神]]の一柱で、[[白]]の[[マナ]]に関連する大神。男性。櫛状に枝分かれした二本の角を持つ([https://magic.wizards.com/en/articles/archive/wallpaper-week-heliod-god-sun-2013-09-18 イラスト])。
  
 
太陽の神であり、世界に日の光をもたらしている。彼の存在は空を光で満たし、定命の者が[[ニクス/Nyx]]に接触することを防いでいる。
 
太陽の神であり、世界に日の光をもたらしている。彼の存在は空を光で満たし、定命の者が[[ニクス/Nyx]]に接触することを防いでいる。
  
法、正義、応報、血統の絆を司る神でもある。彼は一族の名誉、道徳と美徳の問い、弁論、婚姻、他者を守る英雄的行動、暁の食事、自己犠牲といった物事を統括する。その名はしばしば法的な議事録に用いられ、彼への生贄は大きな助力、もしくは厳格な正義が必要とされる時に捧げられる。
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法、正義、応報、血統の絆を司る神でもある。彼は一族の名誉、道徳と美徳の問い、弁論、婚姻、他者を守る英雄的行動、暁の食事、自己犠牲といった物事を統括する。その名はしばしば法的な議事録に用いられ、彼への生け贄は大きな助力、もしくは厳格な正義が必要とされる時に捧げられる。
  
陽気で社交的な性格であり、気軽に友人を作り絆を結ぶが、その忠実さは移ろいやすいものである。今日の最大の盟友でさえ、明日彼の天罰の対象にならないとは限らない。
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ヘリオッドは自らを万神殿/Pantheonの主、最も偉大なる神であると豪語するが、実際のところ、彼でさえも最古の神、[[クルフィックス/Kruphix]]には敵わない。クルフィックスが「沈黙/Silence」――ニクスへの帰還命令――を宣言すれば、彼とてそれに従わなければならない立場にある。
  
天上からテーロスのいかなる所にも放つことのできる太陽の槍、[[ヘリオッドの槍/Spear of Heliod#ストーリー|クルソー/Khrusor]]を所持する。伝説によれば、それをもってアリクスメテス/Arixmethesという大都市が滅ぼされたこともあったという。
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===性格===
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ヘリオッドは陽気で社交的な性格であり、気軽に友人を作り絆を結ぶが、その忠実さは移ろいやすいものである。今日の最大の盟友でさえ、明日彼の天罰の対象にならないとは限らない。
  
太陽の恵みを享受する者、すなわちテーロスのほぼすべての者が彼に感謝をしている――少なくとも建前上の感謝をしている。その中でも特に献身的な崇拝者は、[[人間]]とラゴンナ団/The Lagonna Bandの[[ケンタウルス]]である。太陽への礼拝のため、ヘリオッドの神殿の多くは屋上庭園を設けている。彼に関する最大の祝日は夏至である。
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===持ち物===
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ヘリオッドは天上からテーロスのいかなる所にも放つことのできる太陽の槍、[[ヘリオッドの槍/Spear of Heliod#ストーリー|クルソー/Khrusor]]を所持する。埋もれた伝説によれば、それをもって[[アリクスメテス/Arixmethes]]という大都市が滅ぼされたこともあったという。
  
*モチーフの一つはギリシャ神話の主神[[Wikipedia:ja:ゼウス|ゼウス]][http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/mm/268 参考]/[http://mtg-jp.com/reading/translated/mm/023738/ 翻訳])。また、太陽の神であることとヘリオッドという名前は、同神話の太陽神[[Wikipedia:ja:ヘーリオス|ヘーリオス]](英:Helios)に由来するものと思われる。
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===信仰===
**いわゆる主神・最高神のような立場にあるのかは不明。テーロスのトレイラーの日本語版字幕では「神々の長」と書かれているが、英語原文では「the greatest of these(神々の中で最も偉大なる者)」と言っているにすぎない。
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太陽の恵みを享受する者、すなわちテーロスのほぼすべての者が彼に感謝をしている――少なくとも建前上の感謝をしている。その中でも特に献身的な崇拝者は、[[人間/Human#テーロス|人間/Human]][[ケンタウルス/Centaur#ラゴンナ団/The Lagonna Band|ラゴンナ団/The Lagonna Band]]の[[ケンタウルス/Centaur#テーロス|ケンタウルス/Centaur]]である。太陽への礼拝のため、ヘリオッドの[[神殿]]の多くは屋上庭園を設けている。彼に関する最大の祝日は夏至である。
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===勇者===
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ヘリオッドは定命の者に[[試練#ストーリー|試練]]を課し、達成した者に「'''太陽の勇者'''/''The Champion of the Sun''」の称号を授けている。叙事詩[[テーリアス/The Theriad]]に登場する「太陽の勇者」あるいは「女勇者/The Champion」とは一人の人物ではなく、ヘリオッドに認められた歴代の勇者の総称である。
  
 
==経歴==
 
==経歴==
===テーロス===
 
かつて[[プレインズウォーカー/Planeswalker]]の[[エルズペス・ティレル/Elspeth Tirel (ストーリー)|エルズペス・ティレル/Elspeth Tirel]]がテーロスにて剣を手に入れた日、彼女はヘリオッドの姿を目にしている。後に再びテーロスを訪れたエルズペスは襲いかかってきた[[ハイドラ]]をただ一人で倒したが、それはヘリオッドの注意を惹くことになった。彼はエルズペスこそが、この[[次元/Plane]]を救う英雄となる唯一の存在であると考えている。
 
  
===神々の軍勢===
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===アクロスのキテオン・イオラ/Kytheon Iora of Akros===
[[ゼナゴス/Xenagos]]が神の座を手に入れ、定命の者の世界と[[ニクス/Nyx]]の境界が曖昧になり、次元全体が大混乱に陥った。正義の守護者たるヘリオッドはテーロスを救う責任を感じ、この次元に正しき秩序を取り戻すための準備を始めたが、その計画は多くの働きと、多くの犠牲を伴うものになるだろう。
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数年前。[[キテオンの不正規軍/Kytheon's Irregulars#ストーリー|不正規軍/The Irregulars]]を率いる[[ギデオン・ジュラ/Gideon Jura (ストーリー)|キテオン・イオラ/Kytheon Iora]]は、アクロスを襲う怪物たちを次々に撃退した。そんなキテオンの前にヘリオッドが姿を現し、彼にクルソーを模した槍を授け、試練を課した。エレボスの[[エレボスのタイタン/Erebos's Titan#ストーリー|巨人]]がアクロスへと向かっている、太陽の勇者となるべくこの槍をもってその巨人を倒せと。キテオンはそれに応え、見事巨人を討ったが……。
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===Godsend, Part I===
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初めてテーロスを訪れた少女時代の[[エルズペス・ティレル/Elspeth Tirel (ストーリー)|エルズペス・ティレル/Elspeth Tirel]]は、夜空で争いを繰り広げるヘリオッドと[[パーフォロス/Purphoros]]の姿を目撃した。パーフォロスが振るった剣によりニクスが切り裂かれ、封印されていた[[ポルクラノス/Polukranos]]が定命の者の領域へと落下した。ヘリオッドはパーフォロスの手から剣を叩き落とし、これもまた地上へと落ちていった。彼は[[ナイレア/Nylea]]とともにポルクラノスを地上に封印したが、パーフォロスの剣はエルズペスに持ち去られてしまった。
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それから何年もの年月が経ち、[[新ファイレクシア/New Phyrexia]]から逃げ延びたエルズペスは、再びテーロスを訪れた。彼女は[[アクロス/Akros]]のヘリオッド神殿にて、剣を返そうとした――ヘリオッドがずっと探し求めてきた剣を。ヘリオッドはその剣をクルソーと同じ槍へと作り変え、「[[神送り/Godsend#ストーリー|神送り/Godsend]]」と名づけた。彼は「盗人」たるエルズペスを太陽の熱をもって問いただしたが、エルズペスが魔法の壁で身を守ると、逆にその力に感銘を受けた。彼はエルズペスに試練を課した。その神送りとともに[[メレティス/Meletis]]のヘリオッド神殿まで辿り着くこと叶えば、お前は我が勇者となるであろうと。
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ヘリオッドはメレティスに住まう自らの神託者、[[ダクソス/Daxos]]に「我が勇者となる異邦人の娘の助けとなれ」と告げた。だが[[タッサ/Thassa]]がエルズペスを襲ったことにヘリオッドは怒り、神々が激しく争い始め、とうとうクルフィックスが「沈黙」を命じるまでになった。神々が不在となる中、エルズペスはダクソスとともに、封印から目覚めたポルクラノスを討伐した。こうしてエルズペスは、神話的な活躍をもって太陽の勇者となった。
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===Godsend, Part II===
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それから数ヶ月後、アクロスの人間たちは[[ミノタウルス/Minotaur#テーロス|ミノタウルス/Minotaur]]の軍勢との戦いを制し、勝利の宴を開いた。だが[[ゼナゴス/Xenagos]]はその宴を儀式として利用し、神の座へと昇った。さらには[[アショク/Ashiok]]の手によってエルズペスに幻影を見せ、ダクソスを殺めさせた。ゼナゴスが神となるのを助け、自らの神託者を殺害した結果を見てヘリオッドは激怒し、「裏切り者」たるエルズペスを糾弾した。
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エルズペスは旅の果てに、[[アジャニ/Ajani]]とともにニクスへと入り、ゼナゴスを[[神討ち/Deicide|討った]]。だが神さえも知らないものを見てきたエルズペスは、ヘリオッドにとって脅威以外の何物でもなかった。彼はエルズペスから神送りを取り返し――それをもってエルズペスの胸を貫いた。そしてアジャニに言い放った。その者を定命の者の領域へと連れていき、[[エレボス/Erebos]]にくれてやれ。ニクスで息絶えれば何も残らぬと。
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===テーロス還魂記===
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エルズペスを始末してもなお、ヘリオッドの不安は拭えなかった。彼はゼナゴスの神格化と死を目の当たりにして、神というものの脆さを思い知ったのだ。万神殿におけるこの地位は、誰にも手に入れさせはしない――既存の神々にも。彼は多大な労力をかけ、[[蘇りし者/The Returned]]となっていたダクソスの魂を、[[亜神#ストーリー|亜神]]として真に蘇らせることに成功した。そして彼に、メレティスから他の神々の痕跡をすべて消し去るよう命じた。
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そのような横暴は当然、他の神にとって見過ごせるものではなかった。彼らもまた自らの勇者を選んで亜神へと作り変え、神々の戦が勃発した。この争いにより、[[死の国/The Underworld]]と定命の者の領域との間に裂け目が生じ、それを知ったエルズペスは死の国からの[[脱出]]を目指して[[死の国/The Underworld#領域|イリーシア/Ilysia]]を発った。ヘリオッドはエルズペスの恋人であったダクソスを通して、彼女の脱走の企てを知った。
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死の国の出口を目前にしたエルズペスの前に、理性をかなぐり捨てたヘリオッドが立ち塞がった。彼は激しい罵りとともにエルズペスへと突撃し、だがまさにその瞬間、彼の手の中でクルソーは砕け散った――ここは信仰が力を持つ[[次元/Plane]]、テーロス。[[影槍/Shadowspear#ストーリー|影槍/Shadowspear]]こそが本物のクルソーだというエルズペスの宣言を皆が信じたことで、真実が書き換えられたのだ。ヘリオッドが膝をつくと、エレボスは笑い、宿敵ヘリオッドを巨岩の下に閉じ込めた。ここでヘリオッドは永遠の時を――あるいは崇拝者たちから忘れ去られるまで――苦しんで過ごすことになるだろう。
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===機械兵団の進軍===
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[[新ファイレクシア/New Phyrexia]]は[[次元壊し/Realmbreaker]]を完成させ、[[多元宇宙/Multiverse]]への侵略を開始した。完成化され[[エリシュ・ノーン/Elesh Norn (ストーリー)|エリシュ・ノーン/Elesh Norn]]の下僕となったアジャニは機械の母の命に従い、テーロスの神々を堕落させるために動き始めた。彼はテーロスの神が人々の信仰から形作られていることを利用した――すなわち、[[機械正典/Machine Orthodoxy#教団の成立と目的|銀白の刻文/The Argent Etchings]]を用い、信奉者を完成化させれば、自ずと神も完成化すると。その目論見通り、ヘリオッドは[[金属の徒党/Chrome Host]]の軍門に下った。
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だが[[ニューカペナ/New Capenna]]の戦いを[[天使/Angel#カペナ|天使/Angel]]が制し、彼女達が次元壊しの[[ポータル/Portal]]を通じて多元宇宙に飛び立つと、各地の戦線に希望が見え始めた。テーロスもその例外ではなかった。汚れたヘリオッドの光に圧倒されながらも、彼女達は距離を詰めていった――神の気を散らし、[[ケイヤ/Kaya]]の奇襲を成功させるために。彼女がダガーを喉元に突き立てると、太陽の神は[[ファイレクシアの油/Phyrexian oil|黒い油]]を撒き散らしながら消えていった。
  
 
==登場==
 
==登場==
 
===登場カード===
 
===登場カード===
*[[太陽の神、ヘリオッド/Heliod, God of the Sun]]
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{{キャラクターを表すカード/ヘリオッド}}
  
 
====[[カード名]]に登場====
 
====[[カード名]]に登場====
 
;[[テーロス]]
 
;[[テーロス]]
 
:[[ヘリオッドの選抜/Chosen by Heliod]]、[[ヘリオッドの福音者/Evangel of Heliod]]、[[ヘリオッドの使者/Heliod's Emissary]]、[[ヘリオッドの試練/Ordeal of Heliod]]、[[ヘリオッドの槍/Spear of Heliod]]
 
:[[ヘリオッドの選抜/Chosen by Heliod]]、[[ヘリオッドの福音者/Evangel of Heliod]]、[[ヘリオッドの使者/Heliod's Emissary]]、[[ヘリオッドの試練/Ordeal of Heliod]]、[[ヘリオッドの槍/Spear of Heliod]]
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;[[ニクスへの旅]]
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:[[ヘリオッドの指図/Dictate of Heliod]]
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;[[基本セット2015]]
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:[[ヘリオッドの巡礼者/Heliod's Pilgrim]]
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;[[モダンホライゾン]]
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:[[ヘリオッドの高潔の聖堂/Hall of Heliod's Generosity]]
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;[[テーロス還魂記]]
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:[[ヘリオッドの介入/Heliod's Intervention]]、[[ヘリオッドの巡礼者/Heliod's Pilgrim]]、[[ヘリオッドの神罰/Heliod's Punishment]]
  
 
====[[フレイバー・テキスト]]に登場====
 
====[[フレイバー・テキスト]]に登場====
 
;[[神々の軍勢]]
 
;[[神々の軍勢]]
:[[太陽神の一瞥/Glimpse the Sun God]]、[[大アカシカ/Great Hart]]、[[性急な太陽追い/Impetuous Sunchaser]]
+
:[[剥離/Excoriate]]、[[太陽神の一瞥/Glimpse the Sun God]]、[[大アカシカ/Great Hart]]、[[性急な太陽追い/Impetuous Sunchaser]]
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;[[ニクスへの旅]]
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:[[ヘリオッドの指図/Dictate of Heliod]]
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;[[基本セット2015]]
 +
:[[ヘリオッドの巡礼者/Heliod's Pilgrim]]
 +
;[[From the Vault:Annihilation]]
 +
:[[神の怒り/Wrath of God]]
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;[[Unstable]]
 +
:[[アマチュア監督/Amateur Auteur]](バージョンC)
 +
;[[テーロス還魂記]]
 +
:[[払拭の光/Banishing Light]]、[[栄光を携える者/Glory Bearers]]、[[ヘリオッドの介入/Heliod's Intervention]]、[[太陽の神のお告げ/Omen of the Sun]]、[[陽光たてがみのペガサス/Sunmane Pegasus]]、[[海神の嘲笑/Sea God's Scorn]]、[[自然への回帰/Return to Nature]]
 +
;[[モダンホライゾン2]]
 +
:[[ニクソスの模範/Nykthos Paragon]]
 +
;[[スターター・統率者デッキ]]
 +
:[[ヘリオッドの指図/Dictate of Heliod]]
 +
;[[機械兵団の進軍]]
 +
:[[雪花石の徒党の聖別者/Alabaster Host Sanctifier]]、[[太陽降下/Sunfall]]
  
 
====[[絵|イラスト]]に登場====
 
====[[絵|イラスト]]に登場====
;神々の軍勢
+
;[[神々の軍勢]]
:[[日の出から日没/Dawn to Dusk]]、太陽神の一瞥/Glimpse the Sun God
+
:[[日の出から日没/Dawn to Dusk]]、[[太陽神の一瞥/Glimpse the Sun God]]
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;[[ニクスへの旅]]
 +
:[[ヘリオッドの指図/Dictate of Heliod]]
 +
;[[From the Vault:Annihilation]]
 +
:[[神の怒り/Wrath of God]]
 +
;[[マジック・オリジン]]
 +
:[[アクロスの英雄、キテオン/Kytheon, Hero of Akros]]、[[ニクスの星原/Starfield of Nyx]]
 +
;[[モダンホライゾン]]
 +
:[[ヘリオッドの高潔の聖堂/Hall of Heliod's Generosity]]
 +
;[[テーロス還魂記]]
 +
:[[ヘリオッドの介入/Heliod's Intervention]]、[[ヘリオッドの神罰/Heliod's Punishment]]、[[太陽の神のお告げ/Omen of the Sun]]
 +
;[[スターター・統率者デッキ]]
 +
:[[ヘリオッドの指図/Dictate of Heliod]]
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;[[機械兵団の進軍]]
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:[[太陽降下/Sunfall]]
  
 
===登場作品・登場記事===
 
===登場作品・登場記事===
*[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/feature/261c Planeswalker's Guide to Theros, Part 1]/[http://mtg-jp.com/reading/translated/023404/ プレインズウォーカーのための「テーロス」案内 その1](Feature Article 2013年8月21日 The Magic Creative Team著 [[若月繭子]]訳)
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*[https://web.archive.org/web/20221031163600/https://magic.wizards.com/en/story/planes/theros THEROS - PLANES]/[https://web.archive.org/web/20220813220746/https://magic.wizards.com/ja/story/planes/%E3%83%86%E3%83%BC%E3%83%AD%E3%82%B9 テーロス - 次元](旧公式サイト、Internet Archive)
*[http://www.youtube.com/watch?v=oNewZZPKH-U Theros Trailer]/[http://www.youtube.com/watch?v=0aRYp46iU5A 日本語字幕版](YouTube)
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*[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/ur/263 The Lost Confession]/[http://mtg-jp.com/reading/translated/ur/023543/ 失われし告白](Uncharted Realms 2013年9月11日 [[Jenna Helland]]著 若月繭子訳)
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====[[テーロス・ブロック]]====
*[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/ur/281 Planeswalker's Guide to Born of the Gods]/[http://mtg-jp.com/reading/translated/0006808/ プレインズウォーカーのための「神々の軍勢」案内](Feature Article 2014年1月8日 The Magic Creative Team著 若月繭子訳)
+
*[https://magic.wizards.com/en/news/making-magic/planeswalkers-guide-theros-part-1-2013-08-21 Planeswalker's Guide to Theros, Part 1]/[https://mtg-jp.com/reading/translated/0004062/ プレインズウォーカーのための「テーロス」案内 その1](Feature Article [[2013年]]8月21日 [[クリエイティブ・チーム|The Magic Creative Team]]著)
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*[https://www.youtube.com/watch?v=oNewZZPKH-U Theros Trailer]/[https://www.youtube.com/watch?v=0aRYp46iU5A 日本語字幕版](YouTube)
 +
*[https://magic.wizards.com/en/news/feature/lost-confession-2013-09-11 The Lost Confession]/[https://mtg-jp.com/reading/ur/THS/0004410/ 失われし告白](Uncharted Realms 2013年9月11日 [[Jenna Helland]]著)
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*[https://magic.wizards.com/en/news/feature/planeswalkers-guide-born-gods-2014-01-08 Planeswalker's Guide to Born of the Gods]/[https://mtg-jp.com/reading/translated/0006808/ プレインズウォーカーのための「神々の軍勢」案内](Feature Article [[2014年]]1月8日 The Magic Creative Team著)
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*[[Theros: Godsend, Part I]](小説)
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*[https://magic.wizards.com/en/news/feature/planeswalkers-guide-journey-nyx-2014-04-02 Planeswalker's Guide to Journey into Nyx]/[https://mtg-jp.com/reading/translated/0008678/ プレインズウォーカーのための『ニクスへの旅』案内](Feature Article 2014年4月2日 The Magic Creative Team著)
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*[[Journey into Nyx: Godsend, Part II]](小説)
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*[https://magic.wizards.com/en/news/making-magic/journeys-end-2014-05-26 Journey's End]/[https://mtg-jp.com/reading/ur/JOU/0010740/ 旅の終わり](Feature Article 2014年5月26日 The Magic Creative Team著)
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====[[マジック・オリジン]]====
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*[https://magic.wizards.com/en/news/feature/gideons-origin-kytheon-iora-akros-2015-07-01 Gideon's Origin: Kytheon Iora of Akros]/[https://mtg-jp.com/reading/ur/ORI/0015252/ ギデオンの「オリジン」:アクロスのキテオン・イオラ](Uncharted Realms [[2015年]]7月1日 [[Ari Levitch]]著)
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====[[テーロス還魂記]]====
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*[https://magic.wizards.com/en/news/feature/theros-beyond-death-story-cards-2019-12-16 The Theros Beyond Death Story on Cards]/[https://mtg-jp.com/reading/ur/THB/0033636/ 『テーロス還魂記』ストーリーカード](Feature [[2019年]]12月16日 [[ウィザーズ・オブ・ザ・コースト|Wizards of the Coast]]著)
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*[https://magic.wizards.com/en/news/feature/theros-beyond-death-story-summary-2020-01-10 Theros Beyond Death Story Summary]/[https://mtg-jp.com/reading/ur/THB/0033635/ 『テーロス還魂記』物語概要](Feature [[2020年]]1月10日 Wizards of the Coast著)
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====[[ニューカペナの街角]]====
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*[https://magic.wizards.com/en/news/magic-story/episode-1-homecoming-2022-03-28 Episode 1: Homecoming]/[https://mtg-jp.com/reading/ur/SNC/0035908/ メインストーリー第1話:安住の地へ](Magic Story [[2022年]]3月28日 [[Elise Kova]]著)
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*[https://magic.wizards.com/en/news/magic-story/episode-2-dirty-laundry-2022-03-29 Episode 2: Dirty Laundry]/[https://mtg-jp.com/reading/ur/SNC/0035913/ メインストーリー第2話:汚れ仕事](Magic Story 2022年3月29日 Elise Kova著、名前のみ)
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*[https://magic.wizards.com/en/news/magic-story/episode-3-tests-2022-03-30 Episode 3: Tests]/[https://mtg-jp.com/reading/ur/SNC/0035917/ メインストーリー第3話:試練](Magic Story 2022年3月30日 Elise Kova著、名前のみ)
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====[[兄弟戦争]]====
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*[https://magic.wizards.com/en/news/magic-story/the-brothers-war-chapter-4-the-dark The Brothers' War | Chapter 4: The Dark]/[https://mtg-jp.com/reading/ur/BRO/0036485/ サイドストーリー第4話:暗闇(ザ・ダーク)](Magic Story 2022年10月25日 [[Reinhardt Suarez]]著、名前のみ)
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====[[機械兵団の進軍]]====
 +
*[https://magic.wizards.com/en/news/magic-story/episode-6-the-last-to-leave March of the Machine | Episode 6: The Last to Leave]/[https://mtg-jp.com/reading/ur/MOM/0036793/ メインストーリー第6話 最後に去るもの](Magic Story [[2023年]]3月23日 [[K. Arsenault Rivera]]著)
 +
*[https://magic.wizards.com/en/news/magic-story/episode-9-the-old-sins-of-new-phyrexia March of the Machine | Episode 9: The Old Sins of New Phyrexia]/[https://mtg-jp.com/reading/ur/MOM/0036801/ メインストーリー第9話 新ファイレクシアの古き罪](Magic Story 2023年3月28日 K. Arsenault Rivera著)
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==その他==
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*モチーフの一つはギリシャ神話の主神[[Wikipedia:ja:ゼウス|ゼウス]]<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/theroses-are-red-and-white-blue-black-and-green-part-2-2013-10-07 Theroses Are Red (and White, Blue, Black, and Green), Part 2]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0004247/ テーロス、それは赤き者(とか白とか青とか黒とか緑とか)その2]([[Making Magic]] 2013年10月7日 [[Mark Rosewater]]著)</ref>。また、太陽の神であることとヘリオッドという名前は、同神話の太陽神[[Wikipedia:ja:ヘーリオス|ヘーリオス]](英:Helios)に由来するものと思われる。
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==脚注==
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<references />
  
 
==参考==
 
==参考==
 
*[[背景世界/ストーリー用語]]
 
*[[背景世界/ストーリー用語]]

2023年7月18日 (火) 13:41時点における最新版

ヘリオッド/Heliodテーロス・ブロック初出のキャラクター。カードとしてはテーロス太陽の神、ヘリオッド/Heliod, God of the Sunが初出。

目次

[編集] 解説

テーロス/Therosの一柱で、マナに関連する大神。男性。櫛状に枝分かれした二本の角を持つ(イラスト)。

太陽の神であり、世界に日の光をもたらしている。彼の存在は空を光で満たし、定命の者がニクス/Nyxに接触することを防いでいる。

法、正義、応報、血統の絆を司る神でもある。彼は一族の名誉、道徳と美徳の問い、弁論、婚姻、他者を守る英雄的行動、暁の食事、自己犠牲といった物事を統括する。その名はしばしば法的な議事録に用いられ、彼への生け贄は大きな助力、もしくは厳格な正義が必要とされる時に捧げられる。

ヘリオッドは自らを万神殿/Pantheonの主、最も偉大なる神であると豪語するが、実際のところ、彼でさえも最古の神、クルフィックス/Kruphixには敵わない。クルフィックスが「沈黙/Silence」――ニクスへの帰還命令――を宣言すれば、彼とてそれに従わなければならない立場にある。

[編集] 性格

ヘリオッドは陽気で社交的な性格であり、気軽に友人を作り絆を結ぶが、その忠実さは移ろいやすいものである。今日の最大の盟友でさえ、明日彼の天罰の対象にならないとは限らない。

[編集] 持ち物

ヘリオッドは天上からテーロスのいかなる所にも放つことのできる太陽の槍、クルソー/Khrusorを所持する。埋もれた伝説によれば、それをもってアリクスメテス/Arixmethesという大都市が滅ぼされたこともあったという。

[編集] 信仰

太陽の恵みを享受する者、すなわちテーロスのほぼすべての者が彼に感謝をしている――少なくとも建前上の感謝をしている。その中でも特に献身的な崇拝者は、人間/Humanラゴンナ団/The Lagonna Bandケンタウルス/Centaurである。太陽への礼拝のため、ヘリオッドの神殿の多くは屋上庭園を設けている。彼に関する最大の祝日は夏至である。

[編集] 勇者

ヘリオッドは定命の者に試練を課し、達成した者に「太陽の勇者/The Champion of the Sun」の称号を授けている。叙事詩テーリアス/The Theriadに登場する「太陽の勇者」あるいは「女勇者/The Champion」とは一人の人物ではなく、ヘリオッドに認められた歴代の勇者の総称である。

[編集] 経歴

[編集] アクロスのキテオン・イオラ/Kytheon Iora of Akros

数年前。不正規軍/The Irregularsを率いるキテオン・イオラ/Kytheon Ioraは、アクロスを襲う怪物たちを次々に撃退した。そんなキテオンの前にヘリオッドが姿を現し、彼にクルソーを模した槍を授け、試練を課した。エレボスの巨人がアクロスへと向かっている、太陽の勇者となるべくこの槍をもってその巨人を倒せと。キテオンはそれに応え、見事巨人を討ったが……。

[編集] Godsend, Part I

初めてテーロスを訪れた少女時代のエルズペス・ティレル/Elspeth Tirelは、夜空で争いを繰り広げるヘリオッドとパーフォロス/Purphorosの姿を目撃した。パーフォロスが振るった剣によりニクスが切り裂かれ、封印されていたポルクラノス/Polukranosが定命の者の領域へと落下した。ヘリオッドはパーフォロスの手から剣を叩き落とし、これもまた地上へと落ちていった。彼はナイレア/Nyleaとともにポルクラノスを地上に封印したが、パーフォロスの剣はエルズペスに持ち去られてしまった。

それから何年もの年月が経ち、新ファイレクシア/New Phyrexiaから逃げ延びたエルズペスは、再びテーロスを訪れた。彼女はアクロス/Akrosのヘリオッド神殿にて、剣を返そうとした――ヘリオッドがずっと探し求めてきた剣を。ヘリオッドはその剣をクルソーと同じ槍へと作り変え、「神送り/Godsend」と名づけた。彼は「盗人」たるエルズペスを太陽の熱をもって問いただしたが、エルズペスが魔法の壁で身を守ると、逆にその力に感銘を受けた。彼はエルズペスに試練を課した。その神送りとともにメレティス/Meletisのヘリオッド神殿まで辿り着くこと叶えば、お前は我が勇者となるであろうと。

ヘリオッドはメレティスに住まう自らの神託者、ダクソス/Daxosに「我が勇者となる異邦人の娘の助けとなれ」と告げた。だがタッサ/Thassaがエルズペスを襲ったことにヘリオッドは怒り、神々が激しく争い始め、とうとうクルフィックスが「沈黙」を命じるまでになった。神々が不在となる中、エルズペスはダクソスとともに、封印から目覚めたポルクラノスを討伐した。こうしてエルズペスは、神話的な活躍をもって太陽の勇者となった。

[編集] Godsend, Part II

それから数ヶ月後、アクロスの人間たちはミノタウルス/Minotaurの軍勢との戦いを制し、勝利の宴を開いた。だがゼナゴス/Xenagosはその宴を儀式として利用し、神の座へと昇った。さらにはアショク/Ashiokの手によってエルズペスに幻影を見せ、ダクソスを殺めさせた。ゼナゴスが神となるのを助け、自らの神託者を殺害した結果を見てヘリオッドは激怒し、「裏切り者」たるエルズペスを糾弾した。

エルズペスは旅の果てに、アジャニ/Ajaniとともにニクスへと入り、ゼナゴスを討った。だが神さえも知らないものを見てきたエルズペスは、ヘリオッドにとって脅威以外の何物でもなかった。彼はエルズペスから神送りを取り返し――それをもってエルズペスの胸を貫いた。そしてアジャニに言い放った。その者を定命の者の領域へと連れていき、エレボス/Erebosにくれてやれ。ニクスで息絶えれば何も残らぬと。

[編集] テーロス還魂記

エルズペスを始末してもなお、ヘリオッドの不安は拭えなかった。彼はゼナゴスの神格化と死を目の当たりにして、神というものの脆さを思い知ったのだ。万神殿におけるこの地位は、誰にも手に入れさせはしない――既存の神々にも。彼は多大な労力をかけ、蘇りし者/The Returnedとなっていたダクソスの魂を、亜神として真に蘇らせることに成功した。そして彼に、メレティスから他の神々の痕跡をすべて消し去るよう命じた。

そのような横暴は当然、他の神にとって見過ごせるものではなかった。彼らもまた自らの勇者を選んで亜神へと作り変え、神々の戦が勃発した。この争いにより、死の国/The Underworldと定命の者の領域との間に裂け目が生じ、それを知ったエルズペスは死の国からの脱出を目指してイリーシア/Ilysiaを発った。ヘリオッドはエルズペスの恋人であったダクソスを通して、彼女の脱走の企てを知った。

死の国の出口を目前にしたエルズペスの前に、理性をかなぐり捨てたヘリオッドが立ち塞がった。彼は激しい罵りとともにエルズペスへと突撃し、だがまさにその瞬間、彼の手の中でクルソーは砕け散った――ここは信仰が力を持つ次元/Plane、テーロス。影槍/Shadowspearこそが本物のクルソーだというエルズペスの宣言を皆が信じたことで、真実が書き換えられたのだ。ヘリオッドが膝をつくと、エレボスは笑い、宿敵ヘリオッドを巨岩の下に閉じ込めた。ここでヘリオッドは永遠の時を――あるいは崇拝者たちから忘れ去られるまで――苦しんで過ごすことになるだろう。

[編集] 機械兵団の進軍

新ファイレクシア/New Phyrexia次元壊し/Realmbreakerを完成させ、多元宇宙/Multiverseへの侵略を開始した。完成化されエリシュ・ノーン/Elesh Nornの下僕となったアジャニは機械の母の命に従い、テーロスの神々を堕落させるために動き始めた。彼はテーロスの神が人々の信仰から形作られていることを利用した――すなわち、銀白の刻文/The Argent Etchingsを用い、信奉者を完成化させれば、自ずと神も完成化すると。その目論見通り、ヘリオッドは金属の徒党/Chrome Hostの軍門に下った。

だがニューカペナ/New Capennaの戦いを天使/Angelが制し、彼女達が次元壊しのポータル/Portalを通じて多元宇宙に飛び立つと、各地の戦線に希望が見え始めた。テーロスもその例外ではなかった。汚れたヘリオッドの光に圧倒されながらも、彼女達は距離を詰めていった――神の気を散らし、ケイヤ/Kayaの奇襲を成功させるために。彼女がダガーを喉元に突き立てると、太陽の神は黒い油を撒き散らしながら消えていった。

[編集] 登場

[編集] 登場カード

[編集] カード名に登場

テーロス
ヘリオッドの選抜/Chosen by Heliodヘリオッドの福音者/Evangel of Heliodヘリオッドの使者/Heliod's Emissaryヘリオッドの試練/Ordeal of Heliodヘリオッドの槍/Spear of Heliod
ニクスへの旅
ヘリオッドの指図/Dictate of Heliod
基本セット2015
ヘリオッドの巡礼者/Heliod's Pilgrim
モダンホライゾン
ヘリオッドの高潔の聖堂/Hall of Heliod's Generosity
テーロス還魂記
ヘリオッドの介入/Heliod's Interventionヘリオッドの巡礼者/Heliod's Pilgrimヘリオッドの神罰/Heliod's Punishment

[編集] フレイバー・テキストに登場

神々の軍勢
剥離/Excoriate太陽神の一瞥/Glimpse the Sun God大アカシカ/Great Hart性急な太陽追い/Impetuous Sunchaser
ニクスへの旅
ヘリオッドの指図/Dictate of Heliod
基本セット2015
ヘリオッドの巡礼者/Heliod's Pilgrim
From the Vault:Annihilation
神の怒り/Wrath of God
Unstable
アマチュア監督/Amateur Auteur(バージョンC)
テーロス還魂記
払拭の光/Banishing Light栄光を携える者/Glory Bearersヘリオッドの介入/Heliod's Intervention太陽の神のお告げ/Omen of the Sun陽光たてがみのペガサス/Sunmane Pegasus海神の嘲笑/Sea God's Scorn自然への回帰/Return to Nature
モダンホライゾン2
ニクソスの模範/Nykthos Paragon
スターター・統率者デッキ
ヘリオッドの指図/Dictate of Heliod
機械兵団の進軍
雪花石の徒党の聖別者/Alabaster Host Sanctifier太陽降下/Sunfall

[編集] イラストに登場

神々の軍勢
日の出から日没/Dawn to Dusk太陽神の一瞥/Glimpse the Sun God
ニクスへの旅
ヘリオッドの指図/Dictate of Heliod
From the Vault:Annihilation
神の怒り/Wrath of God
マジック・オリジン
アクロスの英雄、キテオン/Kytheon, Hero of Akrosニクスの星原/Starfield of Nyx
モダンホライゾン
ヘリオッドの高潔の聖堂/Hall of Heliod's Generosity
テーロス還魂記
ヘリオッドの介入/Heliod's Interventionヘリオッドの神罰/Heliod's Punishment太陽の神のお告げ/Omen of the Sun
スターター・統率者デッキ
ヘリオッドの指図/Dictate of Heliod
機械兵団の進軍
太陽降下/Sunfall

[編集] 登場作品・登場記事

[編集] テーロス・ブロック

[編集] マジック・オリジン

[編集] テーロス還魂記

[編集] ニューカペナの街角

[編集] 兄弟戦争

[編集] 機械兵団の進軍

[編集] その他

  • モチーフの一つはギリシャ神話の主神ゼウス[1]。また、太陽の神であることとヘリオッドという名前は、同神話の太陽神ヘーリオス(英:Helios)に由来するものと思われる。

[編集] 脚注

  1. Theroses Are Red (and White, Blue, Black, and Green), Part 2/テーロス、それは赤き者(とか白とか青とか黒とか緑とか)その2Making Magic 2013年10月7日 Mark Rosewater著)

[編集] 参考

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